板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2025年 記者メモ

2025年 記者メモ
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12月27日付「まだ始まっちゃいない」
2025-12-26
 ▼今号2面に、『業界注目トピックス』でまとめたが、やはり原紙・段ボール値上げが今年の話題の一番に挙がる。勝手ながら、青春映画のラストで自分たちはもう終わったのかと問う友人に、『まだ始まっちゃいないよ!』ともう1人が答える場面が頭を駆け巡る。一貫の本気度が上がり、これに専業大手が続き、中小、ボックスも動くことで、それなりの成果につなげられるのか。これは今年ではなく、来年の注目トピックスとなる。
 最近、特に大手と言われる広域展開し多くの社員を有する会社が、10年先とは言わず、近い将来を見て、不足なく段ボールを製造し、供給できるのかという危機感を想像以上に強く持っていると感じる。無論、中小、ボックスの方が従来からその意識は強いと認識しているが、時に大手は、『そこまで切迫感を持っているのか』と感じることがある。それも競合他社とのし烈な陣取り合戦ではなく、内々の問題として。人に時間に労働環境…。それが今般の値上げにつながっているのなら、なおさら主導的役割を担い価格転嫁を完遂してほしい。
 ▼11月の稼働日は前年比マイナス2日。大手各社も多くが前年比90台前半、90割れの会社も複数。大手顧客の緊急事態も重なったが厳しい数字だ。 (浮)
 
 
12月17日付「シート購入について」
2025-12-22
 ▼ボックス経営者に取材した時、シート購入について話題になった事を簡単に書き出した。
 ▼『いくらならば買う、と強引にシートを値切る事は一切しない。ただし段ボール製品の値上げ後、数カ月から半年もすると段ボールメーカーの方から、〇枚まとめてくれたら〇円引く、と要望がある。うちは一貫、一貫系、独立系から買っているが、一貫系は必ず言ってくるので、それを待っている。独立系は少し割高だが融通が利き、何かの折には支援、協力をしてくれる。前回の単独値上げの時もそうだった。いつも話すが、ボックスが動かないから、と言われるが、シートが上がらなければ箱を動かす必要も無いでしょう』
 ▼『シート売りは中小段メーカーの多くが手を引いてしまった。配送の問題から積極的では無くなる印象がある。価格面にしても大手ボックスを目にすると、我々への売値とはかけ離れている。親しかったオーナー系は『あの値段では…』と言い、ボックス向けを極端に減らした。一貫系の中には値上げ時でも、紙代に満たない価格まで見受けられる。更新したコルゲータをより動かしたい、使う原紙を増やしたい、色々あるだろうがどうやったらあの価格が出るのか、不思議だ。シートの営業マンにしても本社から言われた”期日、幅”をそのまま伝える大手、ボックスの事情を考慮してくれる独立系、価格で評価できない事も多々ある』 (山)
 
 
12月7日「上げ幅の詳細は不要?」
2025-12-15
 10月の大手段ボール各社の生産量は前年比92~103%の範囲。営業日数が前年同日で多くが100前後に集中する。決して良くないが、個別要因を除けば想定外の悪さではない。全体も横ばいか。
 さて、数量と値上げは直結しないにせよ、前回しっかりと取り組んだ中小段メーカーからは、『(製紙の置かれた環境は)理解できるし、本来なら値上げ要因開示など不要だと思う。ただ、上げ幅の内訳が明確化しなければ交渉は難しい。先を走る会社があれば追随するが、量と価格水準が程良い今は無理しない』との声は根強い。
 関連して、ここ数年、ユーザーの価格転換への『理解』は格段に良くなった一方、そのまま『決定』に直結しない難しさを聞く機会が俄然増えた。そして交渉に際し、上げ幅の詳細を執拗にヒアリングされる。『原紙(=メイン原料)が上がった、ではだめですか?』と記者が問うと、『皆さんが認めたから原料が上がる。であれば当然その内訳の説明を』とユーザーは返答するという。『そんなこと◯のラーメン、△のお茶も自身の値上げで大して触れてないのに!』と勝手に記者が憤っても当の段ボール会社がそれを言えるわけない。ユーザーの対応も改善有りだが、理想と現実、まだ値上げ詳細資料は必要かも。(浮)
 
 
11月27日付「仕切り直しで動く?」
2025-12-08
 ▼15年程前までは、大き目の段ボール工場(機械など設備含め)を新設すると7、80億円かかったイメージがある。それまでは50億円投資すればまぁまぁな工場が作れた。『100億円も』と、3桁を超えた時点でびっくりした。それが150億になり、建設・資材費は更に上がった。売上高約20億円のボックスが新工場を計画したら、その3倍以上の投資額に膨らんだと言う。段ボール箱を作って〇億円を回収する、気の遠くなる話だ。専業系経営者の頭にあった『近い将来に新工場も』、これは『もう作らない』に変わった。内部留保を増やす、利益を積み上げる答えは1つしかない、価格改善だ。価値を安売りしてはいけない。
 ▼とは言っても、値上げに入った状況でこんな話を聞いた。大手ユーザーのSW、年間〇万㌧の段ボール原紙を使用する。最近、取引メーカー4社のうち某社が大きく増えた結果、1社が減り、他の2社はゼロになったらしい。関係筋では『増えた会社は〇円の値上げ、他の3社はまともに見積りを出したから』と見て、『こんな調子では先が思いやられる』と嘆く。これ以外にもボックスの仕事まで攫った一貫△S工場もある。『口では立派な事を言っても…』、と思われてもしょうがない。さて株主向けのパフォーマンスで終わった一貫□、改めて△が11月7日に代理店を集め期日・金額を仕切り直したようだが、果たして”吉”と出るのだろうか。段原紙値上げは動くのか。 (山)
 
 
11月17日付「改訂段原紙マップに思う」
2025-12-03

 『全国の段ボール原紙マシン分布図』を2020年以来、5年ぶりに新聞付録として発刊する。近々お手元に届くと思うが、メーカー数、工場数はもちろん、段原紙マシンの台数は前回とほぼ同じであるものの、会社統合や拠点移動および転抄などはいくつかあった。マシンスペックも、調査協力のお陰で改訂している。地図の特性を活かし、新たに段原紙輸出実績がある港も記載。また、10年あまりの年間生産と年末在庫、国内出荷と輸出のグラフも載せた。壁に貼るなり、携帯するなり、独自に追記するなり、活用いただければ幸いである。ご意見ご要望も是非、次回作成で参考にしたい。
 それにしても、たかが5年、されど5年。段原紙をめぐる状況に変化があった。コロナ禍で当初急落した需要も、その後、巣ごもりがプラスに働き急反発。一方でコロナ明けは想定外に伸びず、成長は見込めないとの観測が根強い。輸出も年間100万㌧時代に突入し、更なる伸びを期待する向きも多かったが、現在は一定水準以上を維持しているが、世界的な余剰のあおりを受けて、量的拡大は期待しづらい。採算面も厳しい状況で、調整弁色が濃くなっている。その輸出も関連しているが、在庫水準も一段上のレベルに。そして環境対応が、コスト面含めて各社・各マシンによるが重くのしかかる。段原紙値上げはこの間、今回も含めて3回実施した。
 総じて需給バランスが変化し、生産のブレーキとアクセル操作が難しさを増した。こう見ると、この5年は新たなフェーズに突入する前夜といえるかもしれない。次回発刊時期は未定だが、違う景色となる可能性は少なくない。 (浮)
 
11月7日付「詰めがなければただの紙」
2025-11-17
 ▼ダラダラ感が漂う業界景況感、『年内はこんな感じなのでしょうか』ある段ボール会社の経営者だ。悪く言えば原紙も段ボール製品も値上げを懸命に”やっている振り”である。グループ上層部の顔色を見ているのだろうか。中堅ボックスが話していたが『シートを5社から仕入れるが、見積を持って来たのは2社だけ』、しかも期日には何も触れていないそうだ。
 ▼もちろん持って来ていない中には一貫系も含まれている。期日も『こちらから催促する話でも無いので、今はうやむや』と言うが、詰めが無ければただの紙。もっとも見積を出しただけでも今の状況では凄いのかもしれない。段メーカー1社からも届いていないボックスもあるのだから。原紙に至ってもそう変わりはないだろう。
 ▼『(年明けに)支給紙が決まれば(一気に動く)』、淡い期待もあれば、『決まってもその価格によるだろう。〇円ならば専業系だって』、こんな意見もある。怒られそうだが、こう聞くと何となく増えそうな気がする△□金。個人的な見方をすれば年内に価格は上がりそうにない。製紙メーカーは段原紙では利益を出している、段メーカーも水面下には無い。ボックスだってそこそこ儲かっている。『諸々のコストが大幅に上昇している』のはよく分かるが、価格改定に身の入らない状況の一部はこの辺にもある? (山)
 
 
10月27日付「もう何段?ギアアップ」
2025-11-10
 ▼『もう2段ギアアップしてほしいですね』とは、10月初旬に業界関係者。製品値上げについて率直な思いと、”もう2段”に現状認識を垣間見た気がした。ある関東地区の段メーカー社長は、『段原紙値上げ、10月から仕切らせてほしいという点には関しては頷いた。それで我々の値上げに勢いがつくならば』と。ただ、『現状はと言えば…』、専業大手含めて段原紙交渉すらままならない。
 前回、製品単独値上げを考慮しても地域、企業で初動に違いが生じることは理解できるが、10月1日に向けた積極的な動きをいつの間にか『難しいか』と諦め、今は師走前には。それもないなら、いよいよ落胆も大きく。
 ▼9月の大手生産量は前年比107~94。9社中7社が前年を上回ったものの、稼働日プラス1日であった点は大きい。無論、値上げ前の駆け込み需要はほぼ皆無。全体需要の行方、各社の増減、規模が大きいだけに大手の動向は気になるが、今さらながら昔聞いた『大規模ユーザーの仕事がなくなり量は落ちたが、利益は増加した』との話を思い出す。売上を軽視しないが、ではその箱を一生懸命作っていた現場従業員に、『この仕事、やればやるほど赤字と言えない』と。ユーザーの責任は大だが、やはりこれは解せない。(浮)
 
10月17日付「何をやるにも先立つ物」
2025-10-29
 ▼値上げの進捗状況、周りの情報や動きには網を張った方が良い。”遅れてはならない”、しかし”早過ぎて得意先から敬遠されても”。会社経営に直結するだけに、このさじ加減が難しいところだ。
 ▼さて今現在、各社はどう動いているだろうか。ある段メーカーが同規模の仲間から9月後半『うちは早くから進めており、見積もりも配り終える』と聞かされた。幅もそれなりだった。『まさか、そんなに…』と思いながら観察していると、実際には口ほどでも無かったらしい。『この数字は、やらなければならない』と強く言いながら、『そこまで…、少し抑えても減らないように』、こう営業マンには伝える。”建前と本音の使い分け”、逆の事があり得る、いつの時代でもありそうだ。
 ▼御多分に洩れず、段ボールも関連産業含めて人材不足である。このところ、値上げの次にはこのワードが出るようになった。元々、給料など高く無かっただけに、人材は避けたがる。大元の板紙・段ボールが儲かっていなければ皺寄せが、関連業界に及んでしまう。『規格箱が多くなる業界に中小・ボックスの未来は無い』、20年前にそう言った人がいた。『大手が価格の安い規格箱を進め制覇する』だった。”段ボールは安ければ売れる”、もうそんな時代では無い。
 ▼人手不足を機械化で逃げるにしても資金がいる。何をやるにも、まず先立つ物が必要だ。 (山)
 
 
10月7日付「そろそろ変化の時」
2025-10-20
 ▼最近、会った複数の業界関係者が、それぞれの立場、視点で産業におけるスマート化について言及したのが印象に残る。記者と同年代の方は、四半世紀前の入社時でも、『データ受信後、即座にプリントし自動化加工されると思っていた。これ程手間をかけ製造しているとは想像していなかった』と振り返る。確かに業界関係者にとって当たり前の製造工程も未知ならば意外な点は多い。段ボールの汎用性、価格等を考慮すればもっと自動化していると思うかも。そして良し悪しはあるにせよ、当時からあまり変化していない。
 もっと若い世代、他の業界を知る人からすれば、管理含めて全然人を介せず効率的に業務を行えると話していた。雑談レベルだが、多くの知見を持つ方の話、収益面、人の問題等々、直面する課題を解決するハードルはそこまで高くないと認識しているようだ。
 無論、変化だけが正しいとは思わない。多少コンサバな記者からすれば、最良だから変わらなかった点も多いと思う。一方、最近は伝統ある産業だからこそ、このあたりで大きく変えることが、さらなる発展の原動力になるとも考えている。
 ▼さて、10月を迎えた。やはり原紙は例年以上に段メーカーの拒否反応は強いようだ。段ボールは地域によっては一貫はじめ動き出したとも聞こえてくるが、まだまだこれからという感じ。 (浮)
 
9月27日付「先頭でやるのは"あなた方"」
2025-10-20
 ▼トーモク、ダイナパックと専業大手が8月下旬に段ボールの値上げを表明した。これを受け取った製紙一貫□社から『専業がこんなに早く打ち出してくれるとは…』、と聞こえて来た。思いも寄らなかった意外な展開に、”援護射撃”と心が弾んだのかもしれない。しかしちょっと待って欲しい。先頭に立って進めるのは”あなた方”で、何も変わっていない。
 ▼段ボール側は、段原紙の値上げのためにやるのでは無く、せめて製品値上げの邪魔はしたくない、こんな気持ちがあるのだから。毎回値上げの度に『やらない、動きが鈍い、足を引っ張る』こう言われ続ける一貫系、もっと自覚と責任を持って欲しい。『専業大手にお尻を突かれないと動けない一貫グループはほんと情けない』とは、中小・ボックスみんなの声だ。
 ▼テレビをつければ今年も食品をはじめとする値上げラッシュだ。同じ製品が何度も、もう何年続いたのだろう。人や配送など問題山積する段ボール業界は、ただでさえ低い収益率をもっと上げなければ立ち行かなくなる。そのための単独値上げだったのだが…。中途半端に終わった原因は誰でもわかる(未だに残る量志向)が、ここをキチンと解決しない限り同じ事を繰り返すのでは、と危惧したくなる。さて9月中旬、値上げの現状だが少しは動いているか。各地の親しい経営者に聞いてみると変化に乏しく総じてこんな感じだった。原紙、シートともに『各社から案内が届いただけで、その詰めは一切なし』。原紙10月1日からはとてもじゃないが…。(山)
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