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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2025年 記者メモ

2025年 記者メモ
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6月17日付「待ち焦がれた夏になる」
2025-06-25
 朝、窓を覗くと糸を引くような梅雨の長雨だ。憂鬱な季節だが、少し我慢をすれば大好きな夏になる。おかしいかなシニアになっても暑さを好み『一年中夏でも』、こうまで思っている。
 2015年まで梅雨明け直後は必ず沖縄に行った。少しでも早く夏を感じるためである。費用も安く空いており、年以上、行くのは6月20日過ぎ、と決めていた。本島からまた飛行機や船で、離島まで色々回った。高校卒業の春が初めての沖縄だから30年、よく通った。
 沖縄の人は花が好き、そんなイメージがある。道路沿いのデイゴの木はもちろん、庭先には赤いハイビスカス、ピンクのブーゲンビリア、色とりどりの花が植えられている。この鮮やかさと沖縄の暑さ、妙に相性がいい。やはり青い海とサンゴで出来た白い砂浜は別格だろう。潜って綺麗だと思ったのはヨナラ水道(西表島と小浜島との間の海峡)と慶良間の座間味島一帯。海岸が美しいのは久米島はての浜、チービシ、トライアスロンで有名な宮古島前浜も好きだ。
 どこからともなく聞こえてくる三線の音色にも惹かれた。あの音は沖縄の自然とも調和し独自の風情を醸し出す。50歳過ぎから八重山民謡を10年以上習い続けた。『石垣島のコンクールに出なさい』、師匠の強い押しにめげてしまったが。今でも課題曲が頭に浮かぶ。あ~あ、照り焼きテビチも恋しい…。 (山)
 
6月17日付「中国の業界事情、雑感」
2025-06-25
 ▼『中国のローカル大手メーカーを見学したが、日本の大手と遜色は無かった』、出てくる言葉も『品質管理や生産性』などが頻繁だそう。ひと昔前も見たが当時とは比べ物にならない、と言う。段ボール産業の発展は著しく、今や日本を追い越せ、では無く『もう追い抜いている面も…』らしい。今年4月、上海周辺を回った段メーカーやボックスから聞かされた。そう言えば国内で”凄い”と驚いた工場は、トーモク館林や新設した同社神戸以後、見ていない。
 ▼”デジタルハイブリッド機”昨年、中国で発表された。FFGとデジタル相互の特徴を融合、科盛隆とハンウェイが組み開発を急いでいた。日本からも『ひと目見たい』だったが、この春には間に合わなかった。完成すれば夢のような機械ではあるが、価格もさることながら日本で使いこなせるのだろうか。その前にメーカー側は、閉鎖的で口煩くそれ程大きくも無い日本市場など相手にしていないかもしれない。
 ▼予想以上に反響があった㈱アクティブ湯森さんのインタビュー(5月27日号)。『中国製機械(足踏み結束機)を販売していく』、更に輸入機導入に不安が残る『メンテナンス、アフターサービスも責任を持つ』だから、気になった会社も多かったのか。贔屓はやはり日本製の機械で、まずお薦めしたいが、どうしても価格面で手が届かなくなった会社には、一つ選択肢が増える事になる。これだけ諸外国とやり取りする時代、性能・品質も上がっているとしたら、段ボール機械も多国籍の時代に入ったのかもしれない。 (山)
 
 
6月7日付「しょげてばかりでは、叱られる」
2025-06-18
 親しかった業界内の友人を2人とも亡くした。よく3人でつるんでいたその2人だ。時間が経つにつれ、よく待ち合わせした場所、食事をした店の前を通るたび、頭に思い浮かび寂しい気持ちが募る。1人はもう5年も経つのに…。今でもダメージの大きさは意外なほど大きく、あらためて大切な人を失ってしまった、という実感がある。
 年は4歳と8歳上だったが仲の良い兄弟みたいに付き合ってきた。何かあれば、用が無くても集まり、定期的に酒を飲んだ。仕事の愚痴から日常の悩み、何でも話せる仲だった。それぞれの還暦も旅行(修善寺、戸倉山田、箱根)に行き、3人で祝った。『今度はお互いの古希だね』と約束をしたが、約束は果たせなかった。
 昔、露天に入りながら病気の話をした事がある。『一番長生きするのはEだよな』、常に身体に気を付ける健康体だった。記者はその頃、持病があったにもかかわらず午前様を繰り返し遊び惚けていた。Tさんも靴を忘れるほどの大酒飲み。元から煙草は吸わず酒も程ほど、『飲み過ぎです』『身体を壊す』と意見されるのは2人だった。
 それが膀胱に2種類の癌が発症するなんて…。喫煙と関係の深い膀胱癌、『吸わない自分がまさか』と涙した。Eさんの涙を見たのはこれが最初で最後だった。
 Tさんにしてもそう、過ぎても『山で鍋をやる』と言い、その重い荷物を担ぎ登ったそうだ。テニスで走り回り持久力もある。繰り返していた食道癌が『きれいに消えた』、『ビールで祝って』こう連絡が来たのも束の間、治療の副作用で重度の間質性肺炎になった。弱音など吐かない人が『肺炎がこんなに苦しいなんて、酸素との戦いだよ』、辛かっただろう。
 2人とは亡くなる間際まで頻繁にLINEを交わし、その履歴は今でも残っている。たまに読み返すと、昨日の出来事のように思い出し、まだその辺にいそうな気がする。捨てられない。明るく陽気な2人だっただけに、一番生意気だった記者がしょげてばかりでは悲しむだろう。さぁ、2人の分まで長生きしなければ。これを書いて終わりにしよう。 (山)
 
6月7日付「原紙値上げ、観測気球?」
2025-06-18
 紙パ関連各社の決算発表等で、一貫含めて複数の会社が、段ボール原紙および、これに連動する段ボール製品の次なる値上げに言及した。原紙値上げの主要因となり得る、固定費と物流費を転嫁したいとの声は、専業原紙メーカーを中心に、普段の取材でも聞こえてくるし、該当コストアップは今に始まったわけではないので想定内ではある。競合他社のスタンスや、段ボールサイドの反応を窺う、”観測気球的”意味合いが依然強いが、これだけ声が上がれば今期中にタイミングさえ整えば実施したいという思惑も見え隠れする。レンゴーが昨年発表したコート白ボール値上げ、ここに来て日本製紙らがやっと追随した点も無視できない。
 仮に㌔10円上がれば、日経市況の中しん価格は㌔108円。この数値の妥当性は、もはや置くしかないが、そして今回の段ボール製品値上げの成否もまた置くとしても、原紙、シートと比べても、段ボールケース価格が現在、圧倒的に底堅い状況にあることは疑いようがない。この事実は非常に大きい。そしてこれをどのように解釈して捉えるのか。
 『ケースの価格がこれ以上、上がれば段ボール離れが生じるのではないか』との指摘がある一方で、『コストアップを転嫁しない産業に未来はない』との手厳しいものの、ある意味で妥当な指摘も増えている。次の値上げが今回とは違って原紙連動であったとしても、段ボールはこの大きな課題と向き合うことになる。 (浮)
 
5月27日付「ビームス、新光を手放す」
2025-06-09
 ▼『ボックスが一貫の傘下に入った』、こう聞いても意外感は全く無い。ただ先日の『新光㈱の株式100%をレンゴーが取得』は感慨深かった。関東圏ではあのビームスと同根として知られているが、新光紙器製作所からビームスが生まれた、このような認識だった。本社は大久保、工場が東村山にあり、新しい機械が入る度に取材した会社でもある。
 ▼設楽悦三氏、新光の創業者だ。創業が1953年だから、知り合った当時(年代)はもういい年配者だった。記者が親しかったボックス社長と設楽さんが仲良く、3人で新宿の居酒屋で何度か飲んだ事があった。『息子はアパレルで大成功した』と話し、会う度にビームス会長の名刺を頂いた。よほど自慢だったのだろう。ちなみにビームスは新光の光から付けられている。
 ▼紙器関係者の講演会では『〇〇の利益より、ビームスの利益の方が大きい』とも話したらしい。業界を代表する会社をコケにした訳で、しばらく語り草になった。しかしそれ程、当時の段ボールは儲からなかった。あって利益3%、だったように思う。
 ▼悦三氏が亡くなって年は経つだろうか。お別れの会が帝国ホテルで開かれ参列した記憶は残っている。それから今まで新光を持ち続けたのは、父、そして祖業のボックス事業を大切にしてきた表れのように思う。レンゴー系になって、一段の発展を期待したい。 (山)
 
 
5月17日付「旅行、『行けるもんだ』」
2025-05-30
 『桜が見たい』から始まった舎人会の旅行。体調を崩すなど参加者は減ったものの、いつものメンバー4名で出掛けた。場所は那須塩原温泉で4月日から1泊、晴天にも恵まれ『今が見頃』、Iさんの言葉通りそれは見事な桜だった。
 コロナ前は毎年のように開いたこの旅行会。今や最高齢は90、記者の年齢(68)を加えても平均は82になる。歳を重ね、病気も増え『舎人会で旅行などもう…』と思っていたが、気にする程でも無く8年振りの遠出になった。
 とは言っても前回の会食日に忘れて来なかった人もいる。まずは集合場所の大宮駅に全員が揃う事から心配になる。普段の連絡が電話だけの人もおり、待ち合わせ場所を探すのから苦労する。しかも誰も大きな大宮駅をよく知らず、新幹線のチケットは記者が持っている。『集合時間は余裕を見なきゃ』。Iさんが郵便で各自に送った案内書には大きく赤字で、『発車時刻の1時間前、遅刻厳禁』と書いてあった。
 大宮から那須塩原間は1時間弱、わりと近い。それでも『ビール』と、つまみの弁当探しから始まった。酒量は減ったと言いながら、夕食時には日本酒だけで地酒を1升近く飲んだ。部屋に露天風呂が付いていたが、大浴場の露天にみんなで何度も入り、これも楽しい思い出になった。
 帰りはIさんの娘さんが『心配だから』とわざわざ有休を取り、埼玉から車で迎えに来てくれた。帰路は高速まで桜の名所から、わたらせ渓谷沿いを経由した。トロッコ列車で有名なわたらせ鐵道、列車自体を見学するため水沼駅で食事をしていたが、飲んでいる間に列車は通過し、後ろ姿しか見られなかった。多めに集めた会費は『次回の旅行に回そう』と驚きの提案まで。みなさん、それを目標にお元気でいて下さい。 (山)
 
 
5月17日付「能力と需要差拡大で」
2025-05-30
 ▼2024年の段ボール原紙各社別生産量が公表された(日本製紙連合会)=5月7日号既報=。上位4グループの結果が対照的ではあった。一貫2強が前年並み、微増であったのに対し、3番手、4番手は2%以上落とした。無論、出荷ではなく、生産量である点、マシン大規模整備なども絡んでくるので、必ずしも各社の需要増減に、直結するわけではない点は留意すべきだが、国内段ボール需要の伸び悩みや、グループ内製化強化および、それを受けた対応、調整弁である輸出へのスタンス等々、昨年の業界動向をある程度、反映している結果と言えようか。もっとも現在、生産能力と需要のギャップは250万㌧にのぼる。需要増が見込めぬ中、このギャップを抱えた状況で、各社が利益重視のもと、生産調整を粛々と実行しなければならない点は今年も変わらない。再編含みのそんな陣取り合戦の中、新たなスキームで勝負に出るグループもあるようで、競争に激しさが増すか。
 ▼原紙だけではない。段ボールでも同様の需給ギャップが年々、広がりつつある。成長路線であった数年前ですら、そうだったのだから今後はさらにこれが顕著になる。コルゲータの台数も徐々に変化が生じそうだ。大手中心に、今年に入り、すでに4台の停機もしくはその見込みという話が聞こえてきた。スピード感が増している。 (浮)
 
5月7日付「悩む、販売価格公表」
2025-05-19
 ▼ずいぶん昔の話になるが新聞広告に輸入販売する機械の価格を出した会社があった。印刷機、自動平盤から小さな機械まで、10機種あれば全てに〇〇万円と入れていた。同じタイプの機械を作る複数の会社から『値段は止めて欲しい』と言われた。クレームのようなものだった。単独では言いにくいのか『機械組合から』と、組合幹部から聞かされた事もある。まだアジアからの輸入機とは性能や品質に大きな差があり『気にする事も無い』、または『無視が一番』と間に入ってくれた機械メーカーがおり、そのまま続けた経験がある。本音は掲載していた小紙も、当時は『違和感があった』。
 ▼ご承知の通り、段ボール機械は導入する工場にあわせて製造する一点もの。『あそこはこう、ここはこうして欲しい』段ボール会社の様々な要望まで聞き入れる。同じ種類の機械でも10台あれば10台が違う。付けるオプション、お互いの納期関係、支払条件などによっても変わってくる。『値段は違って当然』はよく分かる。
 ▼ある社長が中国からの輸入機について価格を公表しようか悩んでいる。大規模はもちろん小さな工場まで必ずある機械だ。その機械に関しては、中国と日本製との差を見ると『性能、耐久性は同じ』で、異なるのは『価格だけ』(販売会社社長)と言う。しかもその単価は大きく違う。導入側は投資額が少なくて済むものの、既存メーカーは足を引っ張られるかもしれない。さてどう出るか。 (山)
 
4月27日付「中国製設備について」
2025-05-07
 4月前半、上海と台湾を立て続けに訪問した。詳細は追って記事にするが、毎度ながら日本にない活気に圧倒されながらも、人手不足に起因し、各種設備に生産効率、省力化、操作の簡便性が求められている点は、彼の地の段ボール産業も同様であった。よって関連資機材のニーズや、開発の方向性も、より近くなっていると感じた。
 中国屈指の機械メーカーでは、毎分350㍍で高速稼働するFFGを間近に見た。品質はどうか。幸いプロである多くの段ボール会社の方々と同行しているので聞いてみると、これが面白い。印刷はほぼ全員が『概ね問題ない』だったが、製箱に関しては、『このスピードで、この品質は悪くない』『多少、ジョイントにずれがあるが許容範囲』から、『ユーザーが認めてくれない』『ケーサーで不具合が起きるかも』まで意見が分かれた。ただ、日本の品質基準を前提に開発していないという点を差し引いても進歩は疑いようがない。
 ちなみに同じ時間に見学していたイランの大手段ボール会社はスウェーデン製から更新する予定で、『品質、生産性共に申し分ない』と話していた。
 関連して過去、何度も展示会等で段ボール会社と同行している機械関連の社長は、『(段ボール会社経営者が)依然は遠巻きに見ていたのが、今は小型の機材中心に間近に寄って具体的な導入も視野に鋭い質問をするようになった』と話していたのも印象に残る。
 また、これはFFGなど主要段ボール機械のことではないと強く断っておくが、日本のある資機材メーカー社長が、『(〇〇分野は)東西が逆転した』と断言。欧米に対して中国はじめアジアがコストはもちろん、品質、先進性が上回ったという。そして『中国であればユーザー数千社に鍛えられている。トライ&エラーのサイクルが異次元』と強調した。
 海外製がどんどん国内にとは思わないが、いち選択肢という点ではその技術進歩と、業界関係者の意識変化が進んでいる。 (浮)
 
4月17日付「作る量より利益の幅で」
2025-04-25
 ▼減り続ける最近の段ボール生産量、2022年が146億4800万平米で過去最高だった。そこから減少に転じ、23年が142億1700万平米と前年比97・1%、24年は140億6200万平米で98・9%、本年の予測も140億平米だから3年連続してマイナス成長となりそうだ。過去2年連続は4回あり、3年連続は初めてとなる。増える要素が多少あるにしても人口減、脱・省段ボールなど、個人的な肌感覚としては微減の時代に入ったように思う。
 ▼業界の慣習として『生産平米が多い=立派』と、工場で作るシート生産量(ボックスにしても箱にするシート量)、つまり平米中心に会社の大小、良し悪しを考えてしまう。『あの工場は1千万平米やる』、『2千万が目標』は、最高の誉め言葉だった。
 ▼しかし、ある経営者は『大手段メーカーならば市場からの評価は生産量の対前年比では無く、利益で点数が付けられる』、と指摘した。『中小企業は特に量より利益』でもある。『これからは”利益””利益率”で判断をしては』、と言うわけだ。物の見方を少し変えた方がいいのかも。
 ▼利益率を高めるためには、生産性向上や合理化など色々手立てはある。遅れ気味だった加工賃修正もその大きなウエイトを占める。終結宣言し価格改定が終わった企業もあるにはあるが、未だにやり切っていない会社も散見される。『昨秋には』『年が明けたら』から『4月には』『今度は〇〇』、決着するのはどんどん先送り。”先送り”ならば、まだいいが…。 (山)
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