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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2025年 記者メモ

2025年 記者メモ
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4月7日付「指先にペンダコの名残」
2025-04-23
 ▼”ペンダコ”、今の若者はこんな言葉さえ知らないだろう。鉛筆を握る中指の先に出来るタコである。入社当時はパソコンなど無い時代だ。万年筆を使う先輩もいたが、記者は鉛筆と消しゴムが主役だった。社名の入った大きなマス目の原稿用紙に書くが、うまく書けないと消しゴムで消す、何度も。書いては消す事により頭の中でリライトが進んだ。これが入稿までの作業だった。鉛筆はHB、Bだと掌が黒く汚れてしまう。よく消せる消しゴムも好きで、使うメーカーは決まっていた。強く握る癖があり、指先にはペンダコができ、みるみる育った。手を見ればひと目でたくさんの文字を書く職業と分かる。自分の中ではちょっとした自慢だった。鉛筆を使わなくなって20年以上経つが、今でもペンダコの名残は残っている。
 ▼一眼レフカメラとテープレコーダーも必需品だった。バッグに入れて常に持ち歩いていた。カメラはフィルムだから映すのにも気を使う。よく現像するのでカメラ屋さんとも馴染みになった。今はデジタルに進化、いくら映してもSDカードが記憶するだけだ。カメラを持たずにスマホで済ます事も多い。修正もアプリで好きなように加工可能なのだから便利になった。テープにしてもそう。カセットテープの時代は何度も上書きして使う。聞き取りにくい事も度々あった。保存するテープは何十本も溜まった。ボイスレコーダーが登場しこれに替わった。最初は長く録音できなかったが、小さくて軽く持ち運びも便利であり、再現する音声の鮮明さには驚いた。今では当初の100倍は保存可能になっている。 (山)
 
 
4月7日付「原紙97年?段ボール22年?」
2025-04-23
 ここ数年、『今年は需要が回復するのでは』という年初の期待が、3月には『難しいか…』と、落胆することの繰り返しであった。今年も2月までの結果と、3月の段ボール各社へのヒヤリングによると、同様の傾向になりそう…(ただし、需要予測とは同程度か)。やはり振り返れば、国内段ボール生産量のピークは2022年だったとなるのか。今後、たとえ買い控え等、短期的要因が改善したとしてもその公算は強い。
 さて、段ボール原紙の国内出荷を見ると、ピークは30年近く前、1997年の941万㌧。25年の見込みは864万㌧強で9%近く減る。もっとも段原紙の場合、この間、薄物化が大きく進展した。現に段ボールの軽量率と、段原紙の出荷減少率はほぼ同じだ。
 一方で当時のメーカー数や事業所数と比較すれば、さらには市況等を鑑みても、この量を上回ることはないであろう。そして現状、在庫水準がこれだけ高く、国内需要も鈍化する中でも、少なくとも当時よりは段原紙の需給バランスは取れているはず。同年の段ボール生産量は135億平米超。今年の予想140億平米よりも少なく、一貫化比率が今よりも断然低く、買い手市場色は強かったはずだし、その数年後からの再編も頷ける(最も段原紙の再編は今後もあるだろうが…)。
 では段ボールは?需要構造が異なるとは言え、22年から3年目、段ボール業界も本格的に新しいフェーズに突入するのか。 (浮)
 
3月27日付「原紙値上げ◎○△×」
2025-04-04
 今後1年以内に段ボール原紙値上げがあるのか。
 現状、『古紙価格』は△。安価ではないものの、要因にできるほど高くない。『燃料』も△×。石炭、原油もやはり安価ではないが、前回値上げ時と比べるとかなり低水準だ。『運送費、人件費』は〇。確実にコストアップになっている。一方でこれだけで打ち出せるかと言えば、段ボールとは状況が異なる。仮に上げ幅㌔2円程度ならばあり得るが、そうなると段ボールサイドが転嫁できない。では『環境投資』はどうか。実行すれば多大なコストを要するが、必要なはずだが具体的な動きが見えてこない会社・事業所、もしくは見通しがついた、または既に不要な会社・事業所と、まさに各社各様。よって◎もしくは△か×と、かなり極端に分かれそう。ただ、過去の値上げの主要因であった点は考慮せねばならない。そして『市況要因』、前回値上げ2022年下期から、早2年以上が経過しての現状はどうか。本音を言えば多くが〇ではないだろうか。にしても採算が難しい輸出に、国内需要の低迷、在庫水準を考慮すれば、一気にトーンダウンしそう。そして最後に、段ボールサイドが製品値上げに一区切りを付けた後、その評価を持って原紙値上げをどう捉えるのか。×か◎か?前者が多数も、立場で極端に分かれる気も…。このように見てみると、喫緊で各社が一様に動く状況にはないが、どこかが手を上げざるを得ないと判断する可能性は捨てきれない。(浮)
 
 
 
3月17日付「ひと工夫加えた分布図」
2025-03-31
 ▼読者に毎年3月に配布する全国コルゲータ分布図、1996年が1回目だから30年ほど前になる。当時のマップを見ると、まだまだ段メーカーも独立系が多く、グループは存在した。例えばチヨダコンテナー、本州製紙、中央板紙、森紙業はそれなりの規模を誇ったが、今では王子グループに集約。レンゴーにはセッツ、日本マタイが加わり、16あったグループは10に減った。唯一、グループとして増えたのがトーモクで、以前は段メーカーの子会社は有していなかったが、今ではトーシンパッケージを筆頭に6社段メーカーを持つ。また大王製紙、ダイナパック、日本トーカン含め大手の生産量は全体の約8割に達している。
 ▼当初はマップに掲載した工場名の後に、コルゲータの主要メーカー名を入れていた。ISOWA、三菱重工業、丹羽鉄工所、内田製作所の4社だ。この他に稼働していたマシンはコンプリートでは無いにしてもハマダ印刷機、ワナックス、S&S、後藤鉄工、源豊(台湾製)等など。いまでも貼合機メーカーで健在なのはISOWAと三菱ぐらい、ハマダは石川製作所と一緒になりコルゲータから撤退。販売台数1位を誇った専門メーカー内田も破綻し、ユーテックが引継いでいる。
 ▼皆様には例年同様付録として3月に分布図を配布しました。新しくE、F、G段の生産工場を、一目で分かるようにひと工夫加えてあります。 (山)
 
3月7日付「クローズド再生如何に?」
2025-03-14
 使用済みの段ボールケースが古紙として回収されて原紙となり、再び段ボールケースになる。長年の古紙、製紙、段ボール業界による啓蒙もあって、業界関係者にとどまらず、多くの人が『段ボールはリサイクルの優等生、当たり前のこと』と良い意味で捉えているだろう。
 ではこれはどうか。㈱〇△が使用、排出した段ボールケースが再び㈱〇△の段ボールケースとなる場合は。『結局は通常のリサイクルと変わらない』という人もいる。実際、確固としたリサイクルシステムが構築されている日本であれば、そう言っても語弊がないはず。ただ、㈱〇△からすれば、完結した且つ確実なリサイクルに貢献したともいえる。まして自社で排出したものを再生し使用することは、企業としてアピール度が高い。また、古紙国際市場の過度な影響回避や、古紙不足対策はひとつの理由にはなるだろうが。
 まだまだ限定的だが、段ボールでのクローズドループリサイクルともいえるこのスキームに対するニーズが今後高まれば、産業にとって、より高付加価値な提案として定着するかもしれない。適正な利益が得られるなら、なお更良い。一方でどこまでの厳密さが要求されるのか。素人ながら、その厳密さの先に何らかのコスト面、環境面での負荷が生じないかとの素朴な疑問が残る。そして、ある意味、指定支給の拡大版のような顧客の囲い込み自体、全面的に否定されるべきことではないとしても、では原料代と加工賃が益々明確化した結果、何が残るのか大いに気になる。 (浮)
 
 
2月27日付「量減少の中、再編の噂も」
2025-03-10
 ▼量的成長が見込めない状況の一方、人手不足は段ボール製造でも深刻度を増している。大手段メーカーの一角ですら、『(人がいなくて)本当に段ボールが作れない時代になりつつある』と度々危機感を口にする。さらには物流問題から、『運ぶこともできなくなってしまう』と付け加えた。
 このような状況を受けてかは定かでないが、喫緊でも、複数の大手グループが、各地で工場再編を検討しているとの噂を耳にした。真偽は置くとしても、1社あたりの工場数や設備台数が限られる中小とは違い、地域ごとでのバランスを見た上で再編を進められる大手の方が、動きが早いのかもしれない。一方で、過去10年あまりでも業界全体の製造能力はむしろ大幅に高まっているわけで、近隣工場で十分に補完して余りある状態なことは疑いようがない。
 ▼1月の大手段メーカーの生産は前年比101~107。稼働日は多くがプラス1日だが、少なくとも前年並みの水準を維持した模様だ。
 業界関連各社の第3四半期決算も出そろったが、数量は微減から微増まで、大手は全体生産量よりは少々高い実績ではある。そして注目の値上げ効果は第4四半期、さらには来年度に浸透することを期待したい(するしかない)といった結果だった。
 しかしながら、2月中旬時点での進捗具合のヒヤリングでは、愕然とする状況も耳にする。業界初の製品単独値上げの結果は果たして…。(浮)
 
2月17日付「考えさせる老人ホーム入居」
2025-03-03
 ▼『騙して連れて来られた』『部屋に突っ込んでくれればいい』、母親を入院先の病院から老人ホームに移した翌日に言われた。『自分で(食べる事もトイレも)何も出来ないでしょ』と言い聞かせたら、そう口にした。60後半から難病を患い85歳で倒れ、そのまま住まいの団地には帰れなかった。古い建物で取り壊される直前でもあった。自宅から近い場所で探したホーム、何カ所か回ったがどこの施設長も『百人入所したら百人が帰りたいと言います』だった。10年以上前の話ではあるが、鮮明に覚えている。
 ▼知り合いの〇さんが老人ホームに入った。20代からお世話になっている段ボール関係の元経営者で、よく一緒に仕事をし、退職後も年に数回定期的に飲食していた。入所する3カ月前数名でお会いした時も酒を飲み、『歳を取ったな』位にしか感じなかったが、本人は『忘れる事が多い』だった。メンバーが次回の約束を取り決める電話をしたら、家族から『老人ホームで、今は出られません』。『1人にしておくと危ないのであずけた』と言われたらしい。『急にそんなにボケるとは…』と思い、何度も携帯に電話したがもう繋がらなかった。
 ▼仲間の1人が家族から『帰りたい、そう言ってきかない』と伝えられた。80歳過ぎても歩く事が好きで健康、仕事、趣味、何にでも恵まれていたのに。その後も様子が気になったので、ホームで面会できるか聞いたら簡単に許可が出た。訪問当日、いきなりノックをして自室のドアを開けたら目を丸くした〇さんがいた。『分かる?』と問いかけると、すごく喜んで『もちろん分かる、分かる』と直ぐに反応した。食堂で1時間話をしたが、『こうして話をしていると夢みたいだ』だった。落ち着いており以前よりしっかり歩き元気な様子。次回外に連れ出してみよう。(山)
 
 
2月7日付「保険証、いつまで使える?」
2025-02-17
 ▼現在の保険証がマイナンバーカードに移行しつつある。いくつか持病を持ち複数の医者に通うから、病院や薬局の受付で『マイナンバーカードでやりますか』と聞かれる。暗証番号を忘れているお年寄りも多く、『顔認証でも出来ますよ』等と色々教えてもらっている。それを見ているので、煩わしいから使える間は従来の保険証で、と思う。
 ▼先日あるクリニックで保険証を出し『これ、いつまで使えるのかな』と尋ねたら、お姉さんから『Yさんのはけんぽですよね。なら返せと言われないので、ずっと使えます』と言われた。本当?まだその程度の認識なようだ。先輩の一人はマイナンバーそのものを登録していないと話していた。『自分は死ぬまでしない』と頑固に言い切った。優秀な大手段メーカー工場長だったがそれでもデジタルは苦手らしい。まぁ85歳だし無理に使う事も無い。
▼銀行にしても店舗数を削減し、窓口の女性行員は大幅に減った。預入・引出ぐらいはATMで出来るが、窓口に相談しようにも結構な時間を待たされる。更に事務処理の電子化は種類も多く複雑で覚えるのも大変。自分には絶対出来ないだろう。昨日の早朝、マンション一帯のネット環境が悪く、スマホやパソコンが使えなかった。もちろん、パソコン上で行う振込などの手続きはお手上げ。こんな事があると、なお更嫌いになる。”DX”これからの人生に必要な事は百も承知。嫌だ、苦手だ、と言っていてはますます時代に遅れてしまう…。 (山)
 
 
2月7日付「今、執着すべきなのは・・・」
2025-02-17
 昨年12月の大手各社の貼合量は前年比94~102%、平均では微減くらいか。稼働日は会社によって多少異なるが、概ね前年同月プラス1日もしくは前年と同じ。年末年始9連休前ではあったが、加工食品はじめ、多くの需要部門で引き続き低調に推移した。
 さて、年が明けて1月も半ば過ぎ、年始の挨拶では『相変わらずです…』との声が少なくないものの、『1月はここまでかなり良い状況』という大手段メーカーも。随分と久しぶりに聞いたフレーズであったので、安堵しつつも正直驚いた。それくらい減ることが当たり前になっている。
 段ボールや段原紙の需要予測についても、各種調査を精査、参考にした予想であることは重々承知しているが、数値的にはある意味で目標とも捉えて、『是非到達してほしい』というのが正直な感想だ。
 そもそも、人口減はじめ業界努力では決して覆せないこと、それに伴う需要減少は、事実として受け止めるしかない。しばしば超一流アスリートが、『自身のコントロールできないことには執着しない』と語っているが、これに多少似ているかもしれない。減少は仕方ないこと。ではそれと比例するように、価格さえもコントロールできないのか(しないのか)。減少しているからこそ、その状況で製造する上で、見合う水準に上げることが必要である。そしてこんな時だからこそ、余計に成長余地のある需要が生まれたならば大切にすべきだ。 (浮)
 
1月27日付「どこまで上がる、内製化」
2025-02-10
 ▼『自分の修行先だから、営業のやり方がよく分かります』とはある中小段メーカー。世話になった製紙メーカーゆえ従来は快く原紙を買っていたが、ある事をきっかけにそれが変わったそうだ。シート購入でも同様の事が起こる。仕入れ先の入れ替えは、頻度で言えばシートの方が多いかもしれない。値上げの時、値下げの時、売る側が量確保に動いた時など等。仕入れ側からすれば、売る側が多少強引であっても筋を通した商売なら納得するが、担当者との信頼関係もあって難しい。大手に有りがちな『この約束は前任者ですから…』で済まされたら『変えたくなる』、そのような話も耳にする。
 ▼一貫がグループ製紙メーカーの原紙をグループ段メーカーに使わせる、いわゆる内製化。『自分の陣地内だけでやっていて、他社まで攻めて行く訳ではない』とは思うが、弾き出された製紙専業メーカー等はどこかに売り先を見つけなければならない。その先も同じような事が起こる。ちょっときな臭い噂も耳にした。以前は『グループ内よりも、買いやすい(安い)原紙を調達していた』一貫系の段メーカーは何社かあったはずだ。それが競争力にもなっていた。年々、締め付けは強まり内製化が進んでいる。原紙生産は国内で微減が続く。韓国の段原紙業界から『ダンピングで提訴されるらしい』と一部メディアに出た国内製紙メーカー〇や□。更に丸紅が手放したベトナムKOAの一件を見ても、アジアの環境は想像がつく。内製化率、果たしてどこまで上がるのだろうか。 (山)
 
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