板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

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過去の記者ブログ

過去の記者ブログ
 
12月27日付
2010-12-27
▼学生時代の友人から電話が重なった。久し振りに話した内容は「リストラされた」「親の介護が大変だ」のふたつ。部署の整理で早期退職を迫られたA、ようやく次の仕事を見つけたが給料は半分以下。それでも「見つかっただけまし」と前向きだ。90歳の母親を自宅で介護してきたのはB。ちょっと目を離したすきに転んで背骨を骨折、医者から「もう自宅での介護は無理でしょう」と老人施設を探すよう説得されたが、公共の施設は600人待ち。年々減っていく自分の収入では民間はとても無理だと途方にくれていた。年末まであと僅か、少しも良くならない日本経済を実感する。(Y)
▼気づいたら、この12月27日号で平成22年の新聞発行も終わりだ。何と一年の早いこと。昨年の暮れ、印刷所の倒産など仕事でショックな出来事があり「明日は何があるかわからないから、先のことまで予想しない(良い事も悪い事も)」ように心掛けて仕事してきたけれど、やっぱり今年も公私ともに色々とあった。来年も、今日と明日のことだけ考えて、来る球は空振りだろうが全部打つ。(A) 
▼一年が本当に早い。年が明けて1月は「行(い)く」、2月は「逃(に)げる」、3月は「去(さ)る」と云うくらい、年度末は目まぐるしく過ぎていく。実際に、1月は正月休みがあり、2月は最も日数が少ない月なので、尚更だ。満開の桜に想いを馳せ、新年度・新学期だと言っていると、大型連休の到来。この頃から徐々に気温が上昇、暑い季節に抗い、ようやく涼しくなってきたかと思えば、もはや秋深し。そして、また「今年もあと僅か」と言っている・・・。時間の経過が早いと、クヨクヨしている暇がないので良いが、泣いても笑っても人生の貴重な一年。有意義に過ごしたいものだ。(S)
▼2010年が終わる。先日も「あそこに飲みに行ったのって、去年の12月末だよな〜ついこの前だったじゃん!」と、友人と話してみるが、いつも飲んでいるから何時の事やらわからなくなっているし、それだけ年をとったということだと、妙にしんみりしてみる。まぁ個人的感想はともかく、今年は小紙50周年号発刊に伴う特集記事で、普段よりも1つのテーマに対し、広く深く取材できたのではないかと思っているし、収穫も大きかった。その中で、派生する新たなテーマについての興味も沸いて来た。区切りの年を、ステップにして来年も取材に臨みたい。(U)
▼先日、懸賞でレンジ用蒸し器が当選。「これで蒸し野菜も中華まんも思いのまま」とワクワクしながら開封すると、壺状の耐熱プラスチック製容器に、小さなスノコと蓋が付いているだけで、探せば100円ショップで買えそうだ。仕方なくカボチャ、ブロッコリー、キャベツなど野菜を入れ、説明書通りにセットしレンジで5分加熱してみたら、全く問題なく完成してしまい「これで十分なら、タジン鍋や某ブランド製蒸し器の存在意義は何だ」と嬉しい誤算。ほぼ毎日自炊する自分でも、蒸し料理にはある程度しっかりした道具が必要と勘違いしていたが、これと同じように大掛かりに見えても「実は○○で十分」と思えることは、世の中にまだまだありそうな気がする。段ボールはこの考えでいけば、間違いなく代替用途を増やせる側だろう。ケースに限らずPOP、ディスプレイ、固定部材、緩衝材など様々な分野で、「段ボールで十分」と言わせてほしい。(M)
 
12月17日付
2010-12-13
▼小紙編集の業者名簿や抜型分布図にはまだまだ漏れがある。担当記者は全国隈なく調査し、万全を期したつもりでいるのだが、なにぶん人間のやる事で、間違い、見落とし、校正ミス等が出てしまう。15年ほど前から付録にしているコルゲータマップも最初はそうだった。「うちが漏れている」「あそこは2台」と出す度に指摘され、ついでに色々教えて頂いた事もしばしば。そのおかげで数年後にようやく満足するものに仕上がった。来年は「製版メーカー・製版関連メーカー」の分布図を作る予定。ご期待を。(Y)
▼小春日和が心地よいこんな日は屋外でお昼を食べたい。デパートの地下食品売り場でお弁当を購入、そのままエレベーターで屋上まで上がる。売り場のおばさんが「いま配達されたばっかり」と二度も強調するとおり、手にした包みは温かい。鳥専門のお店だが、お弁当のご飯が本当においしい。幸せを噛み締めていると、向かいのベンチに作業服でサンダルをつっかけたおじさんがやって来た。分厚いアルミ製の弁当箱を開くと、奥さん手作りと思われる、ご飯もおかずもびっしりの、おいしそうな中身が見える。さて翌日、気に入ったものは連続でもOKなので同じ弁当を購入、食べはじめると、また同じおじさんが。今日もぎっしり詰ったお弁当を広げている。目が合うと「ん?」という表情をした。(A)
▼紅葉狩り、といっても遠出したわけではない。買い物の帰りに新宿御苑を訪れた。さすが入場料をとる公園だけあって、園内は綺麗に整備され、多くの樹木が計算された配置で並んでいる。とりあえず順路通りに歩く。イチョウやプラタナス、桜など多くの樹木が秋色に染め上げられ、景色の中で複雑に重なり合う。敷き詰められた落葉とも混ざり合い、まるで金色の大きな屏風や絵画を眺めているような一体感だ。夕日に透ける紅葉は、燃えるような鮮やかな色。一枚一枚が織り成すグラデーションが進み行くたびに視界を出入りする。しばし浸っていると、ビルの谷間に消える落陽。都会の雑踏のすぐ隣だが、幻想的な時間だった。(S)
▼一般紙、専門紙が集まる、ある記者会見での出来事。まさに会見中、記者の真後ろから携帯の着信音が聞こえてきた。ここまでは良くある話だが、その数秒後、なんとその場で話し出したではないか。唖然呆然。更にカタカタという妙に激しい音が気になり横を見ると、パソコンを激しく叩く音。携帯電話に携帯パソコン。確かに便利であるし、すぐに話せる、すぐに書ける。まさにその機能を最大限に活かした使用方法なのかもしれないが、あんな大人になりたくない。否、あんな記者には…(U)
▼前号に続き製版メーカー常務の話。解像度やバージョンが違うデザインデータを顧客から丸投げされて、その修正やコンバートにかかるコストだけでなく、設備投資も頭が痛い問題らしい。年々データは大容量化し、それを処理するには高スペックなパソコンが人数分必要。パソコン本体だけでなく、画像ソフトの更新も強いられ、業務用ゆえモラルの低いユーザーがやるような違法コピーは使えず、正規料金が必須。印刷機や打抜機は、メンテや使い方次第で数十年は使えるが、パソコン関連はどんな高級機も5年、早ければ3年で能力不足。設備投資の周期が段ボール現場と全然違うことを顧客が分かってくれない、と苦い顔だ。だが、十分な対価を得ていれば、本来は問題にならないはず。優れた印版を安定供給するためにも、製版各社は説明など頑張ってほしい。(M)
 
12月7日付
2010-12-03
▼皆様のご協力のもと、おかげさまで無事に50周年記念号(11/7付)を発行することができました。どうもありがとうございました。頂いた『お祝いの言葉』を校正している間、思わず頬が緩むことたびたび。中には面識のある方もいて、「うちの新聞ってそんな風に読まれているんだ」と愛ある言葉にうれしくなりました。また、有料購読者の皆様へ感謝を込めて<紙器・段ボール業界関連企業名簿2011年版>を謹呈致します。11月下旬にはお手元に届いていると思います。どうぞご活用下さい。(A)
▼どこにでもあるコンビニエンスストア、どこでも一緒、均一なサービスが利点だが、チェーンによって惣菜ひとつとっても個性が異なる点は、それはそれで楽しみのひとつ。「俺はセブン」「私はファミマ」、身近なもの同士でも結構好みは分かれるものだ。最近、好きだったコンビニチェーンが、他社との合併で続々と暖簾変えしている。そのチェーン、元々店舗数自体は多くなかったが、その希少性がかえって良かった。加えて、合併先が、よりによって、自宅から徒歩3分、ほぼ冷蔵庫代わりのチェーンだから、なお更そう思ってしまう。合理化の一環なのは理解できるが、たとえ、均一サービスのコンビニであっても、選択肢が限定されると寂しいものだ。(U)
▼とある製版メーカー常務の話。近年、印版作成に使用するデザインデータを、メール等で直接受け取ることが増えたが、データのコンバートや修正にかなりのコストがかかっているという。イラストレーターなど画像ソフトの種類やバージョン、ファイル形式など違いが多数あり、本データはオフセットなど高解像度を基準に作成されているのに、製版メーカーには「これで段ボール印版も作って」と丸投げ。それで料金となると「データは用意したんですから、デザイン料はタダでいいですよね?」とまで言ってくるらしい。IT化が進んでも、それを利用する人次第で便利にも不便にもなる。小紙もITに囲まれて仕事をしているわけだが、単に「使える」と得意げになって誰かに面倒をかけていたかもしれない。自分も一度、仕事を振り返ってみた方がいいのかも。(M)
▼入社当時から使用していたパソコンが壊れた。それも突然で、エラーメッセージのような一言が表示されたまま。電源を切っても消えず、時間をおいてもダメ、天に祈っても効果は皆無で、起動できなくなった。50周年記念号を書き上げた後だったので、不幸中の幸いだが、冷や汗ものだ。ほぼ毎日、原稿を打っているわけだから、機械にとってはものすごい負担なのだろう、通常の感覚よりも寿命は短いのかも知れない。愛着もあり少し寂しい思いもしていたが、それも新しいパソコンが来るまでの少しの時間。今ではコンパクトな形状や、情報処理の速さに首ったけだ。ただ、OSが最新版になったことで、使い勝手が違うため、慣れるまでは多少面倒に感じることも、無きにしも非ず。それでも新たな相棒、頼りにしています。(S)
 
11月17日付
2010-11-24
▼上野駅・公園周辺でもホームレスは増えている。毎朝、同じ道を通るので、女性や若者のホームレスは顔から雰囲気まで覚えてしまう。昔、記者だったT君、公園を一緒に歩いている時、いきなり「同じ人がいないと心配になります」と話したのが、妙に頭から離れない。T君、照れ屋なのか私の前で取材の電話が掛けられず、1年ちょっとで「家業の味噌屋を継ぎます」と、見え透いた嘘をついて辞めてしまった。その後、実家のお母さんと話したが、どこで何をやっているのか知らなかった。ホームレスの人達を見る度に彼の小さな声を想い出す。元気でやっているのかなー。(Y)
▼ほぼ毎日利用する郵便局で、来月から異動することになりましたと局員さんから挨拶された。彼女には、こちらのたびたびの間違いをよくフォローしてもらい、親切でありがたい存在だっただけにとっても残念だ。同じ場所に10年はいられない、中の局員ががらりと変わりますよ、とも告げられた。そういえば局員さんはひとり、またひとりと顔ぶれが変わっていき、長いお付き合いは彼女だけだった。安心しきっていた存在だけにかなり寂しい気持ちになる。後日行くとその通りにほとんどが新しい局員さんに総入れ替え。数カ月経ったが何だかしっくりしない。最後の彼女の存在は大きかった。(A)
▼80年目の悲願達成。母校の硬式野球部が大学野球で初優勝した。リーグ創設メンバーのひとつでありながら、戦後はほぼ2部リーグだったので、再び1部で戦っているだけでかなり満足していたのだが、まさか優勝なんて!スポーツ紙には、「スター選手がいないチームが泥臭く戦った」、「今季から若い新監督に代わったが、前任のベテラン監督は、心技体の心の部分で今までにない良いチームだったので後任に譲った」とあった。今後も、学校の規模等々を考えると、他を圧倒するような強豪校にはなれないだろうが、そんなふうに表現されるチームが勝ったことが嬉しかった。(U)
▼先月のUに続き、自分もスポーツ参加の話。10月に格闘技の試合に出場したが、きっかけは自分より年上のジム仲間に「試合に出ますけど、Mさんは?」と聞かれ、「自分も出てみましょうか」と冗談半分で話したら、いつの間にか既成事実化していた結果。37歳の中年が「毎日練習してます!」という雰囲気漂う、筋肉の鎧を纏った24歳と試合してきたわけだが、やはりパワーが全然違う。試合後に挨拶され、お世辞でも年長者を立てる礼儀や好きなものに懸ける真摯さが伝わってくる選手だったが、段ボールに限らず様々な職場で、このような仕事以外の顔を持つ若者は多いだろう。経験は少なくても、真面目でやる気のある若者はたくさんいる。「今どきの若い者は」などと言わず、こういう力を引き出せる会社が段ボールで増えれば、もっと良い業界になるのでは。(M)
▼先月に行なったライブの出来が、珍しく良かったので、バンドのメンバーに映像を配りたいと考えた。だが、自宅にダビング設備がないため、近所の富士フイルムを初めて訪れてみた。ダビングも承ると書かれているが、写真の現像をする所という、いささか時代おくれなイメージがあったので、ダメもとくらいの気持ちで。しかし、店員さんはFUJIXeroxを操り、オリジナルのDVDパッケージも作ってくれた。当然、別料金だったが意外な価格に、つい手が出る。帰り際、バンドのステッカーも作れますと言われ、また気持ちが揺らいだ。(S)
 
11月27日付
2010-11-24
▼早いもので残すところひと月とちょっと。歳をとると1年が早いと言うが、今年はあっという間に過ぎ去りそう。振り返れば、主力機械メーカーの受注はどこも満杯。新機種をそれぞれ公開運転した。段ボール生産量が伸び悩む中、設備過剰は困るが、合理化・省力で環境に優れたマシンは大歓迎。ようは使う側の問題だ。(Y)
▼混雑したバスに若い夫婦が乗り込んできた。妻は先に自分の分だけ現金で支払い、後から夫がICカードで大人二人分と告げ、タッチした様子。だぶって運賃を払ってしまった訳だから夫が運転手につげると、運転手の説明に対し妻はわかりました、と返事をしているが夫は腑に落ちない様子。走り出すと、「シャリーン」と音がすること数回、あれ、この音はなんだったかな。なんと夫は携帯で運転手のネームプレートを撮影しているのだった。短い説明に今ひとつ合点がいかなかったのかも知れないが、何もそこまですることないのに。名前くらい暗記したら。これでは脅しになってしまう。私も乱暴な運転をされると、ちくってやる、と頭に叩き込んで下車することもあるが、帰宅し家族に話すと怒りの気持ちも名前も忘れてしまう。あんな人が知人じゃなくて良かった。それよりも、どうして乗る前にどっちが払うって話さないのか不思議。(A) 
▼古紙業界ではかなり話題となっていたのでご存知の方も多いかもしれないが、今夏、トップクラスの発行部数を誇る少年漫画雑誌の付録として、イラストをTシャツなどに転写できるシートが綴じられていたことが問題となった。そのシート、昇華転写紙でリサイクル不可の禁忌品である。一応、シートには、その旨の記載があったが、雑誌から切り取られず、そのままリサイクルされると紙の品質に大きな問題が生じてしまう。実際、大手古紙問屋では、8月から10月までに集荷された膨大な雑誌古紙の中から当該誌だけを抜き取ったところ、当該誌4千冊以上のうちシートが外されていたのはわずか6%程度だったという。再生紙があるからこそ、成立している漫画雑誌側の配慮が足りないのはもちろんだが、それより気になったのが、現在最も人気がある漫画の付録だったにも関わらず、切り取ったのが、6%という事実と、リサイクル自体が、古紙問屋と回収人の過酷な業務に支えられているという現実だ。(U)
▼最近、ネットでとある評論家が「人間の能力向上に最も効果的なのは睡眠」と述べていた。最近のビジネス書に対する皮肉らしいが、能力向上はスポーツ科学や軍事などの分野で、各国が国をあげて取組み続けてきたわけで、現代人がちょっと思いついた方法でうまくいけば誰も苦労しないとのこと。よく寝れば、疲労が取れてミスも減り能率が上がるのに、そんな当たり前のことを教える人が最近少ないのは残念と言っていたが、自分も全く同感だ。以前にも書いたが、ビジネス書の「○○で能力アップ!」というのが本当なら、本を出した出版社が倒産するわけがない。50周年企画で取材した、マコト紙器の浪川会長が「現場で従業員が眠そうならちょっと寝させる。危ないですから」と言っていたが、これは労災防止だけでなく、利益を追求するゆえの理にかなったベストの指示だったと改めて思う。(M)
▼地デジ移行期限まで、残り一年を切った頃からだろうか。画面上に流れる催促のテロップが妙に、露骨になってきた。これまでも画面左右の端が切れる等、いやがらせ(?)めいた強制執行はあったが…。頻繁に「地デジへの対応はお早めに」「アナログ放送終了直前には工事が混み合う可能性も」などと流れると、どんなに感動する番組でも興ざめし、楽しい気分もぶち壊しになる。だが、今では腹立たしさも通り越し、次はどんな手でくるのか、と奇妙な期待感を抱いている。そして、アナログ放送終了の瞬間を見てやろうと思う。(S)
 
10月27日付
2010-11-01
▼「他所はしてもうちでは出来ません」、こうきっぱり言い切り、固く価格を守り続けてきた大手段メーカーC。価格が維持できたのもこのような下支えがあればこそ。それでも落とした数量は大切なようで、昨年から微妙に方向転換したらしい。先日来社した中堅ボックスはC社の得意先。他の段メーカーが提示したシート価格は、C社より○%程安い○○円。聞きつけた営業マン、直ぐに駆け付け「何でも言って下さい」にまで変化したそうだ。(Y)
▼17年来通っている目医者の先生は鳩のような顔立ちで、鈴を転がすような声で話す。診察は時間をかけて丁寧に診てくれる。こちらが毎年歳を重ねようと、お構いなしに、「あなたまだお若いんだから」が口癖だ。そのくせ目に睫毛が何本も入っているのに気付かないでいると「歳を取ると、自分では感じない患者さんが多いのよ」とか、「まあ、随分まぶたが下がってきたわね。手術には保険が利くから相談して」などと矛盾したことを言ってくる。だが目の不調も、頭痛も、先生に一声かけてもらうとなんとなく治まってしまうから不思議だ。どうでもいいような、楽な気持ちになる。今回もまたいつもの口癖を耳にしつつ、診察室を後にした。(A)
▼「ご希望に沿うことができませんでした」。落選と書かない所が何とも憎い。来年の東京マラソンの抽選結果がメールで送信されてきた。倍率10倍近い人気のフルマラソンの部にエントリーしたのだが、東京のど真ん中をわがもの顔で走り抜ける夢は再来年以降に持ち越しとなってしまった。入学試験よりも難易度の高いプレミアムイベント、いつの日か参加してみたいものだ。もっとも、2カ月程前から、急激な走り込みと、準備運動不足が重なり、左ひざがパンクしてしまい、フルマラソンどころか、5?もままならない状態。まずはそちらをどうにかしなければ…。(U)
▼先日、五反田駅で「株式会社○○の××と申しますが、名刺交換をして頂けませんか?」と声を掛けられた。「社員研修でして」など必死に話してくるが、こちらも見ず知らずの人間に個人情報を流出させる義理は無い。今でも繁華街で歌ったり、度胸づけや物怖じしない性格作りなどの狙いがあるらしいが、どうせやるなら駅のゴミを拾うなど、少しでも世の中のためになることをすればいいものを・・・と説教の一つでもしようと思うも、取材の時間が迫っていたのでスルー。今から思えば、本当に研修だったのか怪しいが、新入社員にそういう時間がある分、会社的には余裕があるのだろう。取材先でこの話をすると「新人なんて人手不足じゃないと雇わないんだから、入社即現場ですよ。羨ましい会社ですね」とのこと。あれは一体何の会社だったのか、今から知るすべは無い。(M)
▼先日、ようやく念願の「さだまさしコンサート」へ。会場に到着すると、親と同年代のマダムやオジサマたちが大勢おり、やや場違いのような気もした。普段見に行っているようなライブとは違い、座ったまま終始落ち着いた雰囲気。開演前のアナウンスで「今回は1部構成で休憩はありません」…ということは、2部もやる場合があるのか?と一つ一つに反応していた。以前から噂で、さださんのコンサートはトークが面白い、と聞いていたが、歌や時事ネタなどに関連させて、実に自然に笑いをとる。さすがだ。「北の国から」「関白宣言」「秋桜」「精霊流し」とのギャップがたまらない。(S)
 
10月17日付
2010-10-22
▼小紙事務所からJR御徒町駅へ行く途中に有名なつけ麺○○が出来た。過去、色々なお店が出店しては消えていったこの場所、春日通りに面し人通りが多いにもかかわらず、なぜだか長続きしたことがない。今、○○の前にはきれいな花が並び昼前から行列ができている。少し手前には、もう10年近く毎日行列のできるラーメン屋もあり、ラーメン好きにはたまらない通りになるのかも。それにしても他のお店では並んでまで食べる人を見かけない。集客力抜群のラーメン、侮れない。(Y)
▼開店準備をしている、閑散としたアメ横ガード下辺りを通り抜けるのはさわやかで気持がいい。自分が仕事中であることをつい忘れて、初めてここを訪れた旅行者のように新鮮な気分になる。適当に折れてガード下をくぐると、いきなり正面に東京スカイツリーがどーんと目に飛び込んできて、思わず「わっ」と声が出た。寸胴な体型と、唐突な出現の仕方がどこかの巨大な観音様のよう。近くで見た時も迫力があって良かったけれど、これからは会社の側でベストポジションを沢山見つけられそう。(A)
▼先端機器である電子書籍端末にスマートフォン。先日、日本の総合電機メーカーSが発表した新商品を見て、びっくりした。どちらとも、世界トップシェアのリンゴマークとデザインがそっくりだったからだ。一消費者として、Sの製品は所持こそしていないものの、その他社を寄せつけないユニークな製品群には好感を持っていたのに…。にせドラえもんがいる国でもないのに、なぜにあれ程、似たものを。何か深い理由があるんじゃないかと気になってしまう。Sのグループ会社に勤める友人に聞いてみたい。(U)
▼一勢力として躍進してきた輸入原紙。とある関係者に現状を伺ったところ、輸入原紙の価格が国産に近付き、大きなメリットを見出せなくなったため、以前よりは減少傾向にあるという。アジア地域では大半の生産国で減少傾向にあり、苦戦を強いられているようで、韓国製は特に大きく落ち込み、1月にあった4000トンが7月は10分の1程度に。その一方で現在、勢いを見せる輸入原紙がある。それがオーストラリア製の原紙だ。バージンパルプを多く含むため、強度・質感・色など優れているらしい。5、6、7月で見ても右肩上がりで、7月の時点で1400トンにのぼる。その関係者は小声で、「横浜港を使用しているようで、おそらく関東に入っていますね」。今後の動向から目が離せない。(S)
▼先日、現在大人気という某ドーナツ店(クリスピー・クリームではない)の前を通り掛かり、初めてだったので試しにドーナツ1個を注文したら「バラ売りは出来ません。4個セットからになっております(しかも中身は選べません)」と言われた。この店はクレープやたい焼きなどでよくあるタイプの路上店。「1個だけ買って立ち食い」というスタイルが全く問題ない店にしか見えなかったので一瞬驚愕したが、4個を持ち歩く余裕もなければ食べ切る自信も無かったので購入を諦めた。現在は常に行列が○○分待ちという状態なので、自分のようなお試し客は無視していいのだろうが、段ボールケースでさえ1個から注文できる時代に、ドーナツでこういう営業戦略は大変興味深い。さて、2年後ぐらいに閑古鳥が鳴くようになったら買いに行こう。某生キャラメル店のように。(M)
 
10月7日付
2010-10-12
▼池之端文化センターが解体され、当初はワンルームマンションが建設される予定だった小紙事務所の北側。07年に起きた足場の崩落事故からケチが付いたのか、放置されたまま2年が過ぎた。ネコの遊び場だったその空地、昨年ようやく隣にある国の重要文化財『旧岩崎邸庭園』の一部・公園として整備されることが決まった。事務所の窓からマンションでは無く、立派な木が生い茂る旧岩崎邸庭園が見えるのは嬉しいが、深く深く掘り下げた大きな穴を、何十台ものダンプカーで埋め直しているのは、マンガみたいだ。(Y)
▼新聞の折り込みチラシにカフェオレの無料引換え券が付いている。点線でちぎって、朝早くからサラリーマンが外にはみ出し列を作る某ファストフード店で最後の人の後ろに並ぶ。「ご注文は?」と聞かれ引換券を渡すと、アイスかホットか、いくついるか、他に注文は無いかと無表情で矢継ぎ早に聞いてくる。アイス、ひとつ、ない、と答えるのが精一杯。こんな客にはいつものスマイル0円、とはいかなかったようだ。(A)
▼お気に入りのボールペンと手帳。誰でもそんな好み、こだわりがあると思うが、記者の場合、どちらもある段ボール関連メーカーから頂戴したロゴ入りのもの。ボールペンは3色ペンで書き味が滑らかで、文字の太さもちょうど良い。手帳は、通常のものと比べ幅は同じだが、長さが4?弱短く、携帯するのにこれまたちょうど良いので、必要なことは全てこれに書き込んでいる。先日、このメーカーの広報担当者で、ペンを選定した方と面会した際、「本当に重宝しています!」と思わず言ってしまった。本業とは直に関係ないことだが、ますます同社のファンになってしまった。(U)
▼先日、雑誌で高橋名人の記事を読んだ。高橋名人と言えば16連射で大ブームを作り、「ゲームは1日1時間」など多くの逸話があるが、現在もゲームソフト会社の社員。ブーム真っ只中で上記の1時間発言をした所、遊ぶ時間が短いとソフトが売れない、と危惧したソフト問屋から抗議が来た。それに対し会議まで開き「発言は撤回しない」と決定したところ、子供たちが「1時間を守るから」という約束をするようになり、両親も「それなら買ってあげよう」ということで、逆にゲームが売れたという。このように、顧客の意に反しても結果として顧客のためになったわけだが、いくら良いゲームを作っても、問屋が仕入れなければ店頭に並べてもくれない当時、この決断は凄いとしか言えない。全てがそうではないが、自分も含め、得てして顧客は目先の利益を求めがち。段ボール業界も将来の市場を維持するため、目先のことしか考えない顧客にはNOと言うべきだろう。(M)
▼夏期に比べ、だいぶ日没が早くなった。夕闇の中で、無灯火の自転車が風を切って通り過ぎる。ブレーキという機能を知らないのだろうか?と呆れてしまうくらい、速度も落とさずに我が物顔で走る。道を譲り合うこともなく、自分さえ良ければ、という印象を抱くのは私だけだろうか。実際、自転車による事故は増加傾向にあるようだ。特に、高齢者との接触事故が多く、中には死亡に至るケースも。ぶつからなくとも驚いた拍子に倒れ、それが大怪我や死につながることもある。死亡事故では、自動車事故同様に何千万円も請求される。しかし、自動車と違い保険に入っていない人がほとんど。数百円で加入できる自転車保険は、あまり知られていないようだ。だが保険はあくまで保険。まずは安全運転を。(S)
 
9月27日付
2010-10-01
▼通勤に上野から赤羽まで宇都宮線もしくは高崎線を利用する。並行して走る京浜東北線よりも停まる駅が少なく車内も空いているのだ。この電車、車内でお酒を飲む人が結構いる。缶ビールのプルタブをハンカチで押さえながら開けるサラリーマン、酎ハイ片手にポケットからピーナッツを取り出す現場帰り、中にはちくわをかじる女性もいる。飲む人は本当に様々だ。先日、5分刈りの頭にメッシュの靴、いかついおじさんが座席に座ってビールを飲んでいた。すぐに居眠りをはじめたおじさん、片手で持つ缶ビールは電車が揺れる度に大きく右へ左へと傾く。周りの人達の視線はロング缶に釘付けだった。(Y)
▼用事があり会社に少し遅れて駅に向かう途中での出来事。バスの中でぼんやり外を見ていると赤いパトライトをくるくる回したパトカーが3台止まっているのが見えた。交通事故でもないし、商店街の方かな、と入り口を覗くと、コンビニにおわまりさんが数人と、腕を後ろに回された若い男がいた。「あっ」、コンビニ強盗かもしれない。不謹慎だが、逮捕の現場を初めて見た。その男は、「ちぇっ、捕まっちゃったよ」、とでも言いたげにふてぶてしく地面を蹴り上げていた。新聞やニュースではよく目にするが、家から3分とかからない場所で強盗事件が起るなんて。まだ昼前なのに、ひやっとする。(A)
▼最近流行している電子書籍端末「iPad」。各マスコミは「紙VS電子」で読者を奪い合う構図を描いているが、自分は読者ではなく「内容」を奪い合う未来を予想している。例えば漫画は、原稿料がそれほど高くなく、単行本を出して売価の約1割入ってくる印税収入が大半という。これが電子なら約7割まで上がるらしく、そうなれば知名度があったり、何らかの不満を持つ漫画家が続々移籍する可能性もあり、同じ流れが小説などにも及ぶ。もちろん、まだまだ電子は紙ほど読者がいないし、紙側も必要な作家には待遇をアップしたりするだろう。つまり、優良コンテンツの奪い合いに負けたメディアが紙と電子関係なく潰れると予想する。新聞記事は漫画などと違いファンが付くことは極めて少ないが、将来奪い合いの対象になるぐらいの優れた記事を書けるよう、頑張りたいと思った。(M)
▼上海万博後の中国動向は気になる所だ。大都市部では所有者有りのスカスカ物件が多いなど、バブルの兆候はそこかしこで垣間見られるとの話はよく聞く。最も、天井知らずの急激かつ超ド級の成長を日本のバブルと比較すること自体、ナンセンスと感じている中国人は少なくないのかもしれないが。銀座を闊歩する中国人は今や日常になって久しい。ただ、ここに来て、銀座のデパートでは、中国人の一人当たりの購入額が明らかに減少していることに気をもんでいるという。7月以降、観光ビザ取得制限が緩和されたことの影響ならば、更なる拡大の期待も膨らむが、どうもそうではないようだとのこと。(U)
▼製紙メーカーの方と話す機会があり、iPadについて尋ねてみた。予想とは逆に、「出版量の減少は電子化よりも、活字離れによるところが大きいので、このブームを好機に読書に親しむ人が増え、市場全体が活性化してくれれば」との答えが返ってきた。そんなiPadだが、電車内などでもほとんど見かけないような・・・。たまに見かけてもゲームをしている。(S)
 
9月17日付
2010-09-21
▼今年の「夏が終わった」と実感した日は、8月23日月曜日、仕事が終わり外へ出て空を見上げた時。まだまだ暑いけどもう夏じゃない、としみじみした。海水浴に何度も出掛け、屋外プールへも繰り出した。暑さは厳しかったけれど、暑くなければ海もプールも楽しめない。いい夏だった…。と前号で載せるつもりが、いつまで経っても暑い。高校の友人が夫婦揃ってアウトドア派。バーゲンで保温タイプの長パンツを見つけ、シーズンオフの海へ同乗した。海の家も無く、閑散とした海辺はちょっと寂しかったが、泳ぐ人もポツポツいる。混雑した海ばかりだったので「なんて贅沢なんだろう」ぷかり浮かんで幸せを噛み締めた。(A)
▼馴染みの下高井戸の焼鳥屋で、隣に座ったじいさん。開口一番、「いや〜最近流行っているホッピーはいかん」と言い、更に焼酎を追加しジョッキに足す。昔はホッピーをガツンと2杯ばかり呑んで2軒目にいったもんだと。それから頼んだ冷奴に持参の山椒の芽をパラリ。一味違うよと、こちらの焼き鳥の上にもパラリ。確かに旨い。このじいさん、鮎師だそうで、「いやー鮎は深い。占う魚だから、占いよりも当たらない。芸子を釣るより難しい」と。針で引っ掛けるのが鮎師。針だってただの針じゃない。播州なんたかの刀鍛冶のが抜群だそうだ。それに逃げる鮎はダメ。「逃げる時に油を出すからいかん。向かってくるのじゃなきゃ〜な」。「そりゃ違うよ。兄ちゃんと叶姉妹くらい違う」とのこと。まだまだ話は尽きなかったが今回はこのくらいで。(U)
▼9月6日現在、東京はまだ最高気温35度近くの猛暑日が続いており、新聞には「業務中の熱中症で死者33人」という記事も。湿度90%近いジムに通い練習していると「水分と塩分を取れば大丈夫」という情報は、ある意味で危険だと常々思う。いくら水分と塩分が豊富なスポーツドリンク(SD)等を飲んでも、無限には飲めないわけで、それ以上に熱気に晒されて汗をかけば、危険な状態に陥る。ジム内では目がうつろになって顔面蒼白、足を吊らせる、頭痛でうずくまるといった症状が続々発生し、自分も頭痛には悩まされた。この夏改めて分かったことは、SDがあっても想定を超えた環境では危険で、SD等の熱中症対策は、効果はあっても完璧なものではないということ。段ボール現場の皆様、くれぐれも過信して無理をしないで下さい。(M)
▼9月だが暑い日が続いている。それでも確実に秋は近付いているようで、徐々に日中時間が短くなり、夜には鈴虫の音色も聞こえるようになった。上野公園の桜並木でも深まった緑が黄色く変わり、たくさんの枯葉が舞い落ちている。先日は、10名ほどの清掃員が落葉を一斉に拾う光景を目撃。先頭の一人がホースからエアーを放出、落葉を吹き飛ばし道の両脇にまとめる。その後から数名が熊手を使用して大量に掻き集める。最後の2名で袋詰め。その連携があまりに手際よく、思わず見入ってしまった。どの世界にも名人はいるようだ。(S)
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