有限会社
日刊板紙段ボール新聞社
東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。
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有限会社 日刊板紙段ボール新聞社
「独立不羈の精神で新聞作りを」、「文章は経国の大業、不朽の盛事=業界紙は業界の大事」―平成3年、新聞を引き継いだ時に先輩達から掛けられたひと言です。こうした温かい叱咤激励に支えられて今日を迎えています。
創刊は昭和35年です。業界の指針となる新聞を発行してきましたが、これからも読者との対話も大切にして、偏ることなく、媚びることなく、情熱を持って紙面作りに励みます。
幸い板紙・段ボール業界は利益重視に方向転換、目先だけの消耗戦から脱却しました。大手は大手の自覚を持ち、中小段メーカーやボックスもそれぞれの地域では、自分達が大手同様の影響力を持つことを念頭に置き、節度を持って行動すべきです。特に価格に対しては、地域全体に影響を与え、近隣にまで広がる恐れもあります。『自分さえ良ければ…』は、絶対にありえません。
遅れていた設備更新など合理化をより進め、強固な企業体質を築き上げることも大切です。環境・安全・衛生面でも改善しなければならない幾つかの事例が見られます。これらを是正する為にも、積み上げた加工賃を崩さず収益を上げ、内部留保を厚くするべきです。
段ボールをはじめとした紙系製品は、他の素材に比べても環境に優しく、印刷・緩衝・加工適性に優れ、まだまだ伸びる可能性を秘めています。紙面を通じて用途開発のお手伝いをさせて頂き関係各社と共に発展したいと思います。新市場開拓では失敗を恐れず、先ず行動することです。何事も行動しなければ発展等あり得ません。
一方、次世代を担う後継者、また社員の方々にとって会社は、自分の志を実現する場、自己実現の舞台です。悔いを残さぬよう、やり残しが無いよう、持てる力を全力で発揮して欲しいものです。段ボール、ボックスをはじめ機械や関連メーカーには多くの素晴らしい後継者が育っています。若い人達一人ひとりの努力が、働いている会社を成長させ、板紙・段ボール産業全体のレベルアップに繋がるのだから、もうひと踏ん張りです。
創刊以来、関係各社の良きパートナーでありたいと思う気持ちは少しも変わりありません。心から業界、各社の健全なる発展を望んでおり、恩ある業界に愛情ある記事・コラムを書き続けたいと思います。どうぞ、これからも『板紙・段ボール新聞』をよろしくお願い申し上げます。 平成22年11月
顧問 山口 修