板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2024年 記者メモ

2024年 記者メモ
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1月27日付「〝憤り〟から〝呆れ〟に変化」
2024-02-14
 ▼『出足は鈍いですね』『あまり変わらない(良化していない)ですね』とは年初に複数の段ボールメーカー。マイナス成長、一巡後は底打ちとの希望も、昨年11月は前年比1・8%減、12月もおそらく…。ちなみに22年12月は前年比97・7%。それよりも昨年12月は、さらに2%強は悪いか?前年並みの会社でも、当初の予定(予算)と比較すれば、相当に悪い状況。如何に業界関係者の多くが今の右肩下がりを意外だと受け止めているか窺える。新年会での挨拶でも強調されていたが、原紙も段ボールも、多くがしっかりと耐えている。そんな中でも皆が『えッ』と言う価格を出す、『点』の動きは聞こえてくるが、それを受けての反応が従来の憤り、怒りから、呆れ、苦笑いに如実に変わってきたのが、現在の多くのスタンスを象徴している。コストアップが山積する中、当然だろう。しかしながら、これ以上長くマイナスが続いたら…との怖さは消えない。
 ▼好調なインバウンド、年末に妻の実家近くの富士吉田に行った際に覗いた土産売場。和菓子のパッケージが、『ハリウッド映画に出てくる日本的な、海外の方から見れば日本らしいが、我々には違和感あるデザイン』に。主観だが、パッケージデザインもインバウンド仕様? (浮)
 
1月17日付「安さだけなのか!」
2024-02-02
 昨年末、特定産業向けの段ボール販売で高いシェアを持つA社(製造は段ボール各社に委託)に、ケースユーザーは段ボールに何を求めているかと聞いたところ、「安さ(価格)」と即答されてしまった。無論、ある意味では想定通り、全く違う答えを期待していたわけではないし、そもそも安さは段ボールの良さのひとつだと重々承知している。がしかしだ。『安ければ(価格が変わらなければ)、新開発品も採用したい』『安いから、段ボール製○○を導入した』など枕詞に、安いが必ず付く。
 運送含めて多数の人が携わり、多くの工程を経て作られ、設備投資も必要、その上どれほど品質保持に務めても安くとも仕方ないのか?まして新規開発しても、それに対して正当な対価を得ることが難しい現実を今さらながら見た気がする。ユーザーの認識に憤りを覚えながらも、それがユーザーだけの責任と言い切れない面もある。ちなみにA社に段ボールを納入している主な製造委託先は、複数の一貫系段メーカーと、大手ボックスメーカーだという。
 そういえば、最近は規模感のあるエンドユーザーの資材担当者も数年単位で配置転換されることが少なく無いらしく、短期間に残せる成果は『従来よりもどれだけ段ボール購入費を安くしたかだと考えている』という声も聞こえてくる。『なんだか、これでは大手段メーカーとお互い意見が合いそうだ』との中小メーカーの皮肉にも納得してしまう。(浮)
 
1月7日付 「価格さえしっかり保てば」
2024-01-24
 ▼2023年はどんな年だったか。『2回の値上げが大変だった』もあろうが、一言でいえば『量が足りない』『仕事が無い』、中小・ボックスはこれに尽きるだろう。『〇時にはコルゲータが止まる』、『オペレータが時間を持て余す』、何社からも聞かされた。『大手系段メーカーの横やり(安値せり込)』はあるが、需要全般が落ち込んでいる印象だ。
 ▼段ボール生産量は2022年10月からマイナスに転じ、23年9月までの1年間で4千万平米以上減った。仮に月産200万平米の工場なら20工場分になり、こうしてみると大きな感じがするが、会社の良し悪しは、数量をやるかやらないかで決まる事は無い。『主原料の転嫁含め製品値上げをしっかりやった』、『(価格を維持し)今ある量を大切にするしかない』、ボックスはじめ中小各社は皆、日ごろからそれを実践する。
 ▼世の中、何もかも次々に値上がりしていく状況の中で、『段メーカー自らの奪い合い』から、段ボール箱だけが値崩れする訳にはいかない。『業界全体の利益、頭では重々分かっていても、現場は自分の出世含め目先の事しか見られないのが現実である』だからこそ『各社経営トップには大局観を持って頂きたい』、業界を愛する親しい人からのメールだ。
 ▼毎年毎年そうあるべきと願っているし、少しずつだけど変わってきたが、今年はもっとスピード感が欲しい所だ。 (山)
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