▼3月の段ボール生産量、大手速報は8社中80%台が半数、残りも90%台前半であり、中小も予想以上に悪かった。中盤から『悪い』『伸びない』こんな話をよく聞いた。大手経営者が『主力工場に発破を掛けた』と流れ、それを耳にした中小は『発破で伸びるなら、いくらでも』と苦笑した。いつもは何でも教えてくれる社長からは『言えないぐらい悪い…』もあった。今月は製品値上げのスタートである。今年に入って2月は若干伸びたものの、その後が続かない。こう悪いと『値上げに影響も』などネガティブな考えが出てきそう。
▼テレビで『大手スーパーIやIがプライベートブランドを値下げした』とやっており、しかもそれを”良し”とする報道があった。このご時勢に。『最近はユーザーの購買姿勢も変わってきた』とする段メーカーがポチポチいるが、こと流通に限っては全くない。以前『メーカーよりも流通の方がたちが悪い』と大手経営者から聞かされたが、同感だ。一方、あるジャーナリストがテレビで『価格転嫁を渋る大企業。雇用の7割を支える中小企業の賃上げを阻害』と話していた。活躍するGメンにもっと頑張ってもらいたい。
▼スタートダッシュがあったのか、様子見程度なのか。最大手は案内などやる構えは見せても『期日や上げ幅等の具体性はゼロ』(ボックス各社)。他社の評価も『動きはまだまだ見えませんね』であり、『去年、値上げしなかった所にもまだ』だった。始まって10日程だから、これからに期待したい。(山)