有限会社
日刊板紙段ボール新聞社
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。
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▼景気の悪い話ばかりが飛び交う中、「気持ちが大切だよ」と友人のひとりが元気付けるように言った。コラムでもそう書いてきたように頭ではよく理解しているのだが、現実に親しいメーカーが破綻したり廃業すると、少々気持ちは落ち込んでしまう。
先日もあるメーカーから手紙を頂いた。この先の不透明感に触れながら「今後どう会社を継続させていくか、いけるか」悩んでいた。会社経営は『ゴーイング・コンサーン』、いかに会社を継続的に発展させるかに尽きる。取り巻く環境は厳しいが、各社ともに地道な努力で幾多の試練を乗り越えてきた。気持ちを入れ替え、今年もひと踏ん張りだ。
▼12月中旬、小紙を尋ねて来たボックスメーカーの次期社長が、「数量が大きく減少する中で、量を追う気配が感じられる」とこぼしていた。同社の周りでも統合や廃業でメーカー数は減少し、残ったメーカーが得意分野でテリトリーを確立したが、「隣の芝生は青く見えるらしい」。
今年は『丑年』。力強く一歩一歩踏みしめて前進、そして一歩も退かない強い意志を持つのも『牛』。『牛の歩みも千里』とあるように努力を怠らなければ必ず成果は上がる。色々な場で「姿勢はこの2年で大きく変わった」「意識改革、行動改革が出来上がってきた」と言われているではないか。間違っても数量など追わないことだ。 (山)