板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

2011段談

 

2011年 段談

2011年 段談
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2月27日付
2011-03-01
 昨日は『舎人クラブ』恒例の新年会。クラブの話は何回となく書いたが、メンバーとは30年来の付き合いになる。大手、中小段メーカー元経営者から機械メーカー会長、社長、製造現場で鳴らした部長もいる。当時から業界の各委員会等で活躍中のメンバーも多かったが、右も左も分からない若造を皆で指導し鍛え、引き立ててくれた。
 人生には様々な出会いがあるが、それを“縁”と言うならば、縁のない人とは一生かかってもめぐり合う事はないのだから、一番最初にこの方達と出会えた事が、仲間(業界)意識の芽生えであり、段ボール専門紙を一生続けようと思った原点になっている。ちなみに手元の辞書には、縁とは「ある運命になるめぐり合わせ」と書かれていたが、まさに「人は人とのめぐり合いで運命が変わる」のであり、成長という変化ももたらせてくれる。
 さて、記者(54歳)を入れての平均年齢は70歳。会食中に孫の話題こそ出るようにはなったが、話題の中心は業界の姿勢や今後の見方。このメンバーを見ていると、気持ちの持ち方がいかに大事かよくわかし、実際、実年齢とはほど遠い。「現在が一番若い」と思いながら日々努力する事がいかに大切かを教えられる。
 なお今回は○大学の客員教授に某大手企業役員経験者も参加したが、お二方とも段ボールに縁があるのだから、不思議なものである。(山)
 
2月17日付
2011-02-21
 年初めから原燃料価格がより強い。天候不順も重なり波乱含みの様相である。古紙も輸出と国内価格で2、3円ほど差が出ており、古紙業者では値上げを望む声も出始めた。こうなると気になるのが原紙価格で、段メーカーに今年をどう見るか聞いてみた。「減産強化で辛うじて価格を維持しているのだから値上げは無いのでは」や「秋口があやしい」と各社見方は様々だが、下がる事だけはこの先見ても当分無いだろう。
 需要はどうか。全段連の予測は1%増だけど、中小段メーカーではもっとシビアな見方をしている。さすがに今年のマイナスは無いものの、減って来るであろう近い将来は直視しておかねばならない。悲観的な事を言うのではなく、今ある仕事量でも価格さえ崩さなければ、ちゃんと経営出来るという一種の
 
2月7日付
2011-02-07
 ▼「やっぱり段ボール業界はいいね」、A社長は20年前から段ボール業界をこのように表現する。過去、市況がぐちゃぐちゃな時も顔を合わせれば同じ事を言っていた。当時は「いいものか」と反発もあったが、現在を見れば海外から攻め立てられる産業ではないし、生産量は落ちて10%。ここ数年、製品市況も安定し落ち着いている。各社の努力が実り、間違い無く「いい業界」になってきた。
 ▼せっかく安定したのだから「維持」、そして「継続」しなくてはならない。これは今年の新年互礼会などで必ず出て来たキーワードでもある。関東地区の中小段メーカーは、何かと話題の設備投資にしても、増産シフトはとらずに保守や環境改善が主な目的。設備は、使い方ひとつでその地域の環境が変わってしまう。アウト的な動きを見せる○と□等も、身の丈に合った投資を。
 ▼段メーカー顧問から、下り坂でウサギを待ち伏せする狩の話を聞いた。ウサギは後足に比べ前足が短く下るのが苦手な動物。人間だって坂道は上る時はゆっくり大変だけど、下る時は意外と早い。まして坂道を転げ出すと加速が付き、止まる事が出来なくなってしまう。
 段ボール業界も気を緩めれば「悪くなる時は一気」(大手幹部)だ。1月の生産量は中旬までまずまずのようだし、ここは気持ちを引き締め、一段と駆け上る年にしたい。(山)
 
1月27日付
2011-01-28
 09年度の段ボールの実績原単位は平米631・7?、04年度比1・4%軽量化した。リーマン・ショックによる電気・機械の需要減が要因で例年以上の軽量幅だが、それを差し引いても
 
1月17日付
2011-01-17
 ▼今年も各地区新年互礼会やグループ年頭訓示で、段メーカー経営者の挨拶を聞いた。記者が感じたのは、皆さんいつもより喋っている時間が短く、ユーモア交じりだったという事。やっぱり昨年一年間、市況が乱れずに業界自体が安定していたからだろう。集まった段メーカーも明るい顔が多かった。
 ▼さりとて、安心ばかりはしていられない。新年会会場で耳にしたのは某中堅の話。何でもA社の極小さな得意先にシート価格を○円も下げて入って来たそうだ。自分で作っていない品種をB社から仕入れて販売しているらしいが、ここから出ている価格だって驚くばかり。「協力金が入る事を前程に安売りしている」と言われてもしょうがない。
 ▼洋紙業界の専門紙社長から「そっちはいいね、儲かっているから」と冗談交じりに話し掛けられた。確かに、若者達の本や新聞離れ、iPadに代表される情報入手手段の変化で紙離れは深刻だ。しかし板紙業界だって黙って良くなった訳ではないし、今でも努力を続けている。段ボール業界も、少し良くなったからと気を緩めてはならないのでは。
 ▼○社の新工場計画が見えて来た。こう書くとCかDか、はたまたEなのかと突っ込まれるほど計画はある。昨年からミニバブル状態で主力機械メーカーの受注は満杯だけど、これはどこでも一緒の話。バブルは弾けた時が怖いのだ。  (山)
 
1月7日付
2010-12-21

 車のディーラーから1枚のハガキが届いた。「無料修理のお知らせ」とあり、不具合が見つかったので修理に来て欲しい、と書かれている。ハガキが着いた頃は混み合うので少し間を置いてとも。車検では自宅まで車を取りに来てくれるのに…、と思いながらも、1週間後ハガキを見ながら電話し、朝一での納車を約束した。
 都内の端から千代田区まで、渋滞を我慢し続け1時間15分。ようやく着いたと思ったら店が無い。『道を間違えた』と一方通行をあちこち回りながらやっと戻ったがやっぱり無い。
 一瞬、訳が分からなくなったが、携帯で電話すると「その店は半年前に中央店と統合しました」。そんなお知らせ、見ても聞いてもいないし、電話で何も言われなかった。しかも統合されたはずの中央店に電話すれば「予約されていません」。さすがにキレ、久し振りに文句を言ってしまった。
 ここからが営業マンのすごいところ。直ぐに駆け付けた○さん、修理から自宅への配車まで速やかに説明し、2度とこのような事が起きないよう上司や同僚など店全体で対処法を話し合ったと言う。
 以前コラムで、ひとりの古参男性店員のあきれたひと言で、築き上げてきた信用を台無しにした『鰻屋』を取り上げたが、今回の出来事は、ひとりの営業マンがお店全体の信用を回復させたいい例だと思う。    (山)

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