板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

2015年 段談

 

2015年 段談

2015年 段談
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2月27日付
2015-03-03
 ▼大手各社の昨年1年間の貼合量を見ると一貫2社では歴然とした差がある(1月も同様)。専業大手でも価格復元に動いた会社と量を追った会社には大きな開きが出ている。中小段メーカーやボックス社長が、「◎◎の反動が怖い」としていたが、通販Aや飲料Aのように受注量が大きく移動したりすれば、何があってもおかしくないと思う。年が明け少しずつ良い方、悪い方ともに色々な動きが出てきたが、中には『専業の□社から、△月分○円回収する』(流通大手)との意気込みも。一方では『製紙は段メーカーより先に決めるべきところがある』との声。いずれも口だけで終わらせずに頑張って欲しいのだが…。
 ▼少し前にコラムで「今年の大手の設備投資も○と△、この2社が中心」と書いた。最近、ある関係者から「もう1社ある」と言われた。そう言えば最近、子会社を合併してひとつにまとまった製紙系P社の設備投資の噂をよく耳にする。その会社、工場数も10を超えるだけにフレキソプリンターでも決まれば大きい。以前に海外のシングルフェーサを使った経験からか、台湾勢にも声を掛けているようで、こことの競争になると機械側にとって価格がより厳しくなる。「数社に絞られた。最後の段階」、等など巷で聞こえる中、アフターにメンテなど後々を考えても、記者としては日本の機械をお勧めしたいところである。(山)
 
2月17日付
2015-02-23
 ▼『現在の原紙価格では動かない(段メーカーが)』と見る経営者が段ボールサイドに何人かいる。上がった分は負担になり、動かない会社も悪い数字がはっきりと表れているが、気配が無い。その様な段メーカーを傘下に持つ原紙メーカーからの購入量は『減らす方向』とした人もいるが、気持ちはよく分かる。一貫であれば原紙だけ上げてケースは上げず、では本来の値上げとは言えない。他の大手にしても中小潰しか、と勘繰りたくもなる。『劇薬かもしれないが原紙は一旦、白紙にして△円ぐらいにしないと』とは良識派の段メーカー社長。○円かぶったままで、もう直ぐ1年が経つ。
 ▼年末のコラムで?シート価格が少し動きそう?と書いた。年明けに段メーカーから頂いたメールにも『最後の段談、良い雰囲気ですね』とあった。新年会でも掛け声は上がったが実際の値動きになるとどうだろうか。『前号のはちょっと違います』とは関東の段メーカー。シートが全く上がっていないと書いたのだが、『原紙上昇分○円ぐらいは上がり始めている』と言う。一方では、進んだ段メーカーのある事に?を付け驚く近隣ボックスも。シートだけの、関東での話にしても一気に進捗するのかまだら模様のままか。営業に『家族のためにも製品値上げは必要』と檄を飛ばした中小もあり、動かぬ大手を除いても力強さが出てきた事は間違いない。  (山)
 
2月7日付
2015-02-13
 ▼加工賃が極めて低くても取りに行く段メーカー。噂によれば『段ボールでの儲けは考えておらず、原紙購入量によるスケールメリットの追求』とか。これも最高水準の生産設備を整えた大手だからこそ出来る技。一方の中小、シートを減らすなど量は縮小してでも収益、安定性を勝ち取ろうとする動きが目立つ。市場経済の中で自社に最もあった戦略あってしかるべきだが同業他社はどうでもいい的な動きは、産業全体の利益・地位向上を考えればどうだろうか。
 ▼『原紙は上がっているが今はケースの値上げは考えていない』、ある大手ボックスの社長が従業員の前でこう宣言したそうだ。紙は上がってもシートが上がっていないからこんな話も出来る訳だが、ごく最近、シート価格復元に動いた中小段メーカーが壁にぶつかった。どこのボックスに行っても『他社(大手、中小含めて)から見積りが出ていないばかりか、アナウンスも無い』のだ。これではボックスから舐められてもしょうがない。
 ▼経営者が守らねばならないのは社員の生活、得意先との信頼関係。『今の製品価格でどこまでやれるのか疑問に思う』とは大手段メーカー営業幹部。上層部からは目標達成への厳命が出ているが、工場など現場サイドになると弱腰になってしまうらしい。大手がこれじゃー、中小なんて言わずもがなだ。(山)
 
1月27日付
2015-02-03
 ▼中段工新年会で大澤理事長が古紙の輸出規制について発言した。円高、円安で古紙輸出価格が大きく変動する事の抑止効果を期待し、安定した製紙原料を確保したい、との思いからだ。余った物を出していたはずが、いつの間にか輸出価格がメインである国内価格を動かす大きな要因になっているおかしな現状。難しさもあろうが、みんなで考え知恵を出さねば。
 ▼テレビコマーシャルでお馴染のインスタント焼きそば『P』。虫が混入していたとかで生産中止に追い込まれた。この事件で初めてこんなに人気があった事を知ったが、ここに納品する段メーカーの噂話(ケース数量の移動)もあちこちで。何かあってもその時、その後の対応が一番大事、Pも再開後は今まで以上の伸びを見せるかも。
 ▼某大手一貫メーカー退職者との飲み会。昔から親しくしている技術者の皆さんで現在もそれぞれの分野で活躍中だ。気になるのは古巣の現状、『なってないよね』との声が上がれば、『予算が他の大手とは比較にならない』とも。工場作りにしても、どんなビジョンがあるのか『よく分からない』と言う。4月にリニューアルする□社□工場は○○○○平米を製箱する能力です、と教えれば、『うちの5、6工場分』と驚いていた。『段ボールサイドでは何も決められないのが一番大きい』のひと言に、全員で納得。    (山)
 
1月17日付
2015-01-21
 ▼製紙メーカーが『社内はペーパーレス化』、配っていたカレンダーも『子会社が作るならどうぞ』。理解しにくい話だが、○社と親しい知人が教えてくれた。日本を代表する製紙会社が…、儲からない国内の紙は、どうでもいいのだろうか。海外事業や他業種への転嫁を進めるのは分かるが、普段からの方針含めて違和感がある。産業を引っ張るべきリーダーとして、全体への影響は?
 ▼暮れに回った東日本地区、目立たなかった段メーカーの名前が頻繁に出た。『シートで新規売り込みに一生懸命』と言うのだ。他社が断ったり、値上げ交渉中のボックスに顔を出し、『上手く使って下さい』と営業工作。落とした量の回復なのか、数社で同じ社名があがった。突っ込み過ぎて、『最後に不採算な仕事だけが残らなければいいが』とは、そこを良く知る良識派。ケースがほんの少し、重かったシートも年明けからようやく動き出そうとしている時に、?だ。
 ▼昨秋から『○の新工場は本当か』と何回か電話をもらった。長野、埼玉など数カ所が取沙汰されているがどうだろうか。候補とされる1カ所は30年も前から所有する土地だし、少し手狭な感じもする。埼玉西部にしても今はちょっと無いのでは、と思っている。それにしても、○と△の勢いは止まりそうにない。今年の大手の設備投資もこの2社が中心になりそうだ。(山)
 
1月7日付
2015-01-06
 ▼12月9日に開かれた全段連記者懇談会。大坪理事長は冒頭のあいさつで『経済界・社会の猿化』『人の物、落ちている物をパッと取る』、京都大学総長から教えられた譬えで段ボール業界の現状を「こうはならないように」と表現した。段ボール製品価格復元、誰に聞いてもシート、ケースともに『全く(変わらず)』『ごく一部』に留まっている。結果、段メーカーの経営内容は大きく悪化、雇用問題にまで発展する危険さえある。理事長の叱咤激励は、動こうとしない一貫系の一角、とうとう顔を出さなかった企業に、どう響いたのだろう。(復帰は9日の新年会か、2月の理事会か?)  ▼ある集まりでボックスが動くかどうかが、話題になった、と言う。疑心暗鬼の人もいたそうだが、シートが修正され、同時に段メーカーがケースの値上げに突っ走れば、ボックスは動く。材料値上がり分を社内で吸収する余裕などボックスには無い。今現在のように、シートが何処からでも、旧値に近い状態で入り続ける限り、動く必要も無いだけだ。それにしてもボックスの動向がこんなに気になるようでは、段メーカーの危機感も相当に高まっている。  ▼年明けからシートがほんの少しだけど動きそうな気配がある。かぶり続けた原燃料費、早く製品へ転嫁し、この一年を段ボール産業に係わる全ての人達が幸せになれれば、と切に願う。   (山)
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