板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

qrcode.png
http://itadan.com/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!


有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
----------------------------
板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

----------------------------

日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2024年 記者メモ

2024年 記者メモ
1
 
10月17日付「少しずつ変わる湯島」
2024-10-30
 ▼コラムを書き始めて30年以上、上野公園やアメ横周辺は何度も書いた。それに比べて湯島に触れた事は一度も無かった。事務所の所在地は湯島4丁目、本郷通りに面している。何をいまさら、になりそうだが目の前は受験の神様・湯島天満宮である。梅の季節にはあの有名な白梅が見放題。窓から見てもあまり綺麗だとは思わないが、シーズン中は2車線の本郷通りに修学旅行などの観光バスが連なって止まり、渋滞が発生する。
 ▼ある程度の年代の人は間違いなく知っている”湯島プラザ”。斜め前にあった有名なホテルである。開店当初は最上階に回転レストランもあり普通のホテルだったらしいが、場所柄かラブホテル的な使われ方も知られていた(湯島はそっちでも有名だった)。もう時効だろうが、大手段メーカー役員、機械メーカー社長からもその名前を聞かされた。現在は廃業し取り壊され、天神様が駐車場として使っている。
 ▼民家が立ち並ぶ中にポツポツとイタリアン、鶏料理、蕎麦屋などの高級店もけっこうある。製紙メーカー社長と行く約束をしていた有名なすき焼き屋さんEは廃業した。敷居の高い大きな武家屋敷みたいなお店だった。住宅街を歩いて10分ほどには文京区体育館があった。古い建物だが室内プールもあり昼休みに泳いだりした。ここの近くに高級家具屋が営業するランチの美味しい喫茶店もあった。店内はすごく広く、洒落たテーブルや椅子は全部が違った。好みだったがここも今は無い。 (山)
 
 
10月17日付「愛知、千葉で大手の傘下に」
2024-10-30

 ▼『西日本のある県で段メーカーの新工場が2社…』と出したら、近くの経営者から『〇県のあそことここですか』とメールを頂いた。書いた県の隣県で、そうそこでも2社あった。再生中で話題になっているSと、増強が噂になったEの事である。最近になって中小段メーカー新工場が西から東までポチポチ取り沙汰される。被災後の再生はあるものの、将来を考慮しての計画まで。
 ▼コラムに中小段メーカーのM&Aが無く”ベタ凪”と書こうと思っていたら、愛知の村瀬段ボールがレンゴーに株式20%譲渡、千葉の大和段ボールはトーモクが全株買収した。共に老舗企業で、オーナー系の減少はショックを受ける。『業界の再編加速』という人もいる。
 ▼さて、値上げの進捗はいかがなものか。”やらない””やっている”共に噂の薄かった一貫3社の一角、『地方は半分ほど〇円~〇円で浸透』と中小系に話したらしいが、そこは疑心暗鬼の目で見られている。『引き続き重要な首都圏、関西、中部地区に力を注ぐ』と言うのだから頑張って欲しい。ここに来て各地ともに『全く進んでいない』は、だいぶ減ってきた感じ。ユーザーにしても変な噂を立てられたくないので、”上げない”とは言いにくい。
 ▼段ボール側も『認めないならば、取引停止も辞さず』、ぐらい強気で推し進めよう。製品値上げは今回だけで無く、”度々あるもの”だと肝に銘じなければ。 (山)
 
10月7日付「事務所に飛び込む雀」
2024-10-21
 事務所の部屋に外から雀が入ってくる。南と北側に風抜けの小さな窓があり、網戸が一カ所破れておりそこからだ。二日間続いた事もあった。開けられる窓が無いマンションで、なかなか外に逃げられず、北側から南側までぶつかりながら部屋中を飛び交う。『ドンッ』と窓や壁に、頭から激しくぶつかり心配になる。小さいながらあちこち糞もまき散らす。ようやく捕まえ外に出してあげても暫く飛べず、口を開け、足を踏ん張り、ゼイゼイしていた雀もいた。
 だいぶ前から部屋の外に置くエアコン室外機内部に巣を作っていた。かわいい声が聞こえ、いつしかマンション外壁の平らな部分に米を置くようになった。あげればあげただけなくなる。不思議なもので人の姿が見えなくても廊下を歩くと気配を察知するのか、窓の外に雀が集まってくる。背伸びをして覗き込むようにするから、つい餌をあげたくなる。朝早くは特にそう。北側の部屋は応接に使っているので、来客時にも人間を見つけた雀が飛んでくる。お客さんは何も分からないだろうが、欲しがる姿を見つければ気になってしまう。
 そんなある日、エレベータに管理組合から貼り紙があった。大きな文字で『屋上で鳥に餌(米など)を与えないで下さい。掃除作業が面倒です』、驚いた。かわいそうだが暫くはあげられなくなった。食べ残さず、きれいに食べればバレないのに。 (山)
 
10月7日付「日経市況、今回も前押し?」
2024-10-21
 明らかに気が早いのを承知であえて言及するが、日経市況はいつ動くか。過去2回の値上げ時は、原紙連動だったことは強く留意しなければならないが、ともに原紙が上がってから、1カ月のタイミングでシートも上げた。当時はその早さに衝撃を受けたのも事実で、段メーカー、ボックスメーカーに対するヒヤリングでは、実際に動いたのはもう少し(いやもっと?)後との声は多かった。
 では今回は。ケース市況は存在しないので当然シート市況に注目が集まるが、ケース先行の値上げという性格上、いきなりシート市況が動くことは現実的ではない。あくまで記者の想像(空想)だが、10月以降(年内)に、『段ボールケース値上げ。飲料、食品はじめ大規模需要家が飲む』との記事が出た後、もしくは同じ記事内で『段ボールシートも、需要家であるボックスメーカーが認めた』との記載された後、シート市況が動くことになると予想する。これまでの値上げと全く異なる今回ではあるが、そう遠くない、いずれかの段階で出るのではと思うが、どうだろうか。現状の値上げ動向を聞く限りは前回同様、かなり現実味がないのも事実だが…。是非はともかく、過去2回は多少なりとも”前押し”になったことは事実。果たして。 (浮)
 
9月27日付「古紙も縛られたら・・・」
2024-10-09
 ▼『上げ幅は承知した。ただし、実施は〇月まで待ってほしい』と問われたら…。交渉が進んだら、そんなケースも多々あるはず。無論、上げ幅、時期ともに妥協せずに決着を見るのが理想だが、今回の値上げ要因は、いわゆる市況変動への対応ではなく、現在はもちろん、将来を見据えても恒常的に維持すべき(もしくはさらに上昇する)要因だ。『ケース値上げ実施のピークは◎月になる』とは複数の段メーカー。製品単独とあってどうしても難しさがぬぐえぬ中、時期ずれよりも、上げ幅の確保を選択する向きが、従来以上に多いように聞こえてくるが如何に。
 ▼段原紙が縛られ、稼動益と裸の加工賃商売になってしまうのが支給・指定のスキーム。段メーカーにとって何とも歯がゆいものであることは、開始当初から変わらない。今、古紙のクローズドリサイクルもイコールではないものの、かなり酷似した状況を生み出しているようだ。排出先と仲介者そしてメーカーの循環。古紙業者も同様に言葉は最適か置くが、加工賃商売となる。国内循環を促進し、自ら排出した古紙を再び使用するというスキームは理想的にも映るが、原紙に加えて古紙が縛られることによる古紙・原紙・段ボール産業の行く末には注視する必要がある。(浮)
 
 
9月17日付「中小の値上げはどうか」
2024-10-04
 少し前、中小段メーカー社長が、『製品値上げ自体は賛成。ただし自社が置かれた環境を客観的にみた場合、そこまで焦りを感じていないのも事実』とした上で、先行しているだろう大手と競合している先では、『しっかりとその動向を見極めて、出遅れないようにしたい』と話していた。今回、中小では同様のスタンスが多い。であれば、大手各社が10月に向けて動きを活発化させているとしたら、そろそろ中小段メーカーも動き出しても良い時期だ。『ここに来て中小も』との声は聞こえ始めた一方、勢いがあるかといえば、『うーん…』という感じ。中小から見てまだまだ大手の動きは弱いか?
 『製品はもちろん、原紙も値上げ交渉中は価格が維持される点は意外と無視できない』と流通幹部。確かにあまりに交渉が長期化するのも困るが、その間、価格は堅持される可能性は高い。ただ、今回は原紙が動いていないがゆえに、『値上げか、シェアを狙うかを選択できる状況』なのは過去と異なるものの、『今シェアに意義を見出すところはほぼ皆無』とした上で、『10月に浸透すれば万々歳だが、段ボール箱はユーザーもロットも形状も千差万別。仮に来年1月、4月であっても価格水準をしっかり上げることが重要では』と強調した。 (浮)
 
9月7日付「どこでも起こる集中豪雨」
2024-09-25
 この夏、東京は日中の気温が35℃以上、熱帯夜も続いた。異常な暑さ、集中豪雨まで重なる。以前ベトナムでスコールを何度か体験した。沖縄でも似たような経験が幾度もある。遠くから黒い雲が流れてきたら大雨、流れ去ると真っ青な空に太陽が出る。通り過ぎるのを待てば濡れず、幾らか涼しくもなる。
 最近、似たような事が東京で起こるようになった。ベトナムや沖縄と違って、大雨と晴天の切り替えがそれほどはっきりしていないものの、空が真っ黒になったと思うと雷が鳴り風も吹き、集中豪雨である。止んだ後、涼しくならずに蒸し暑くなる。雨で冷やしきれないほど、ビル群やアスファルトが熱を持っているのだろう。
 先日は赤羽の自宅近くで1時間に100㍉、大雨が降った。時過ぎ空が雨で真っ白になり、雨は横殴りだ。直ぐに止むかと思っていたら1時間以上続いた。窓の外を見れば目の前のバス通りは川状態で、横断歩道も汚れた水で見えなかった。自宅反対側の西口商業施設は地下街が内水氾濫。テレビでは地下に降りるエレベーターが滝のようだった。この立派な商業施設が出来てから、水が入り込んだ記憶はない。9月までは台風シーズンである。何年か前の台風では上流からの大雨で、近くを流れる荒川の川幅が2倍以上に膨らんだ。これまで『この川が氾濫する事はあり得ない』と考えていたが、何があってもおかしくないのが最近の異常気象。ここが水没すれば地下鉄を通り、銀座まで水に漬かるそうだ。 (山)
 
 
8月27日号「大手一貫、10月浸透と強調」
2024-09-09
 ▼お盆前のこと、大手一貫系段メーカーの幹部が、『ケース値上げは10月には、規模感のあるエンドユーザーを中心に多くの顧客で浸透を見込んでいる。現在(7~9月)は物流コストの最終算出および、付帯作業の取扱いなどを含めた、値上げ幅の調整段階にある』と強調するとともに、『ケースは顧客の規模が大きいほど、一連の課題に対して共通理解がある一方、中小規模の場合、物流コストについてしっかりと理由を伝え、理解してもらうのに時間を要する面はある。シートに関しては、無論、継続供給を第一に交渉しているが、あまりに条件がかい離している場合には、地域等によっては厳然たる姿勢で臨んでいる』とした。
『そう書きますね』と伝えると、『もちろん構いません』との返答だった。地域やユーザーによって、強弱はあるにしても、本当に同社が強く動いているのであれば非常に心強い。
 ▼北越コーポレーションの白板紙の値上げ表明。板紙関係者にとってもかなり意外で唐突な動きだったようだ。直近の同社の白板での販売戦略を見ていると”納得”という声も複数から聞こえてきたが、競合他社はとりあえず静観の構えという。
 気になったのは値上げ理由、『世界情勢リスク、原燃料価格の高止まりに物流経費増大』。同時に発表した洋紙も同様だ。誤解を恐れず言えば極々汎用性のある文言。独自路線?それとも各社の動きを刺激する? (浮)
 
 
8月17日号「楽しみが増える?」
2024-09-02
 長女が赤ちゃんを授かった。初産だ。37歳になるから『高齢出産か』と尋ねれば、今は違うらしい。長い間『子供が欲しい』とは聞いた事がなく、聞いた瞬間は喜びと驚きがごちゃ混ぜだった。大学を卒業後、金融関係に就職し直ぐに結婚、2年後には会社が嫌で退職した。『もっと我慢しなければ』親の小言など一切耳を貸さず、看護学校に通い始めた。
 3年後、看護師免許を取得し最初は病院に勤めたが、さっさと辞め、俗に言うフリーランスに。その頃最初の旦那とも上手くいかず離婚し、一人暮らしを始めたいささか変わった子供である。仲の良かった大手段メーカー幹部から『そのアクティブな動きは父親似ですよ』と笑われた事もあった。
 小さな頃からお父さん子で大人になっても気が合ったが、35歳を過ぎた頃に『籍を入れたいから』といきなり言われ、婚姻届けにサインをさせられた。相手は初婚、優しそうな男性だった。ここ数年は年に数回里帰りする長男の娘を自宅に泊めたりして可愛がっていた。
 長男は3年に一度転勤があり、今までは家族で赴任していたが、孫は来年、関西で中学受験する。嫁は大阪生まれの大阪育ち、実家近くに住むそうだ。会える機会は今よりも減るだろう。しかし自分の娘に赤ちゃんが生まれれば、嫁よりは孫に対する遠慮はいらないはず。出産後『2カ月ぐらいは実家で楽をしたい』と言う娘。出産は10月中旬、今から楽しみにしている。 (山)
 
8月17日号「家業から事業へ」
2024-09-02
 ▼段ボール会社にとって火災ほど怖いものは無い。段メーカーからボックスまで、ここ数年で何社も大きな被害が出た。ネットが発達しリアルに伝えられるニュース、大きな炎が画像で映し出される。見る度に恐怖に戦く。放火以外の原因は漏電やショートから機械関係など様々あるだろうが、燃えやすい段ボールなだけに一度火がついたら広がる恐れが極めて大きい。『あっという間だった』『身体が震えた』とは当事者からの言葉だ。
 ▼予防には何が必要か、できるのか。段ボール関係者なら常に考えている。火事発生のニュースを知れば、直ちに工場中を再点検するだろう。しかし古い工場、設備ならその保全には限度がありそう。少しでも新しくするには、やはり経営状態が良くなければならない。必要になるのはもちろん資金。進めている価格改定もその一つだ。
 ▼最近、関東のオーナー系段ボールメーカー・フジダンがファンドと組み話題になった。この情報が流れた直後、色々な見方を耳にした。ここではそれには触れないが、それぞれの地方には有力な家が段ボール業を営んでいる。九州、四国、北陸、そして北海道まで。段ボールを商売にしていれば”〇〇さん”と聞けば、直ぐに分かるはずだ。その”〇〇家”のオーナーが何人も『会社を、家業から事業に変えていく』と話す。家業は家業で悪くはないと思うが、これも時代に沿う流れなのかもしれない。 (山)
 
1
<<有限会社 日刊板紙段ボール新聞社>> 〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウンA-509号 TEL:03-5689-0121 FAX:03-5689-0120