板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

記者メモ

 

2024年 記者メモ

2024年 記者メモ
1
 
7月17日号「大きくなる環境問題」
2024-07-24
▼環境問題が年々大きくなっている。『ヨーロッパは行き過ぎだ』一部にはあるものの、昨年の異常気象を体験すれば、『本当に地球が壊れ始めている』こう思う人もいるのでは。原紙業界も他人事では無い。作るのに古紙やパルプ等を水で溶かし乾燥させるのだから大量に熱源が必要だ。ガス、石炭、バイオマス、何を原料に使うかによって二酸化炭素の排出が、2倍以上も違ってくる。工場によっては対策に追われるが、大きな投資が必要となるだけにそう簡単にはいかない。
▼Scope1、2、3とある中で、原材料等間接排出のScope3が関わっている。一般ユーザーが自社商品を作るよりも、使う段ボール箱の方が圧倒的に排出量は多い。なぜ段ボール箱、となるが、箱を作るには原紙が必要でこの過程が今、問題にあがっている。『お客さんが環境に悪い商品は手に取らない』からと、ユーザーは躍起になって減らそうとする。大手スーパーなど流通も環境を重視する。よって原紙生産時に二酸化炭素排出が少ない工場から買おう、となる訳だ。
▼ある段ボール会社の人が『原紙を選べばいいだけではないか』と他人行儀に話したが、どこにでも売っている物でもなく、そう簡単にA製紙からB板紙に乗り換えられないだろう。排出量の少ない一貫△がそれを戦略にするかもしれない。まだまだ小さなユーザーが目くじらを立てる事は無さそうだけど、10、20年先は。『自社が優れていれば良いのでは無く、紙産業の将来のためにGHG排出ゼロを目指さなくては』と言う人がいた。こんな声に耳を傾けたい。 (山)
 
7月17日号「下半期の需要、上向くか」
2024-07-24
 2024年も早いもので7月。1~5月の段ボール生産量は前年比98%。6月は発表前だが、稼働日の関係上、マイナスが確定しており、1~6月も96%前後で着地すると思われる。大手は100に近づいてはいるものの、中小段メーカー、ボックスはさらに数量的には悪い。『底付きはいつか?』、1~3月が終わった時点で、4~6月はそろそろとの声もあったが、結果的には減少傾向のまま、下半期に突入する。
 一方で、昨年下半期の需要動向をみると天候不順の影響で、特に7~9月が稀に見る悪さだった青果物向けは、通常運行ならばプラス転換するし、近年、継続して悪い電気器具・機械器具向けもプラス転換かどうかは置いても、いい加減マイナス幅は縮小するはず。段ボール各社に聞いても『下半期はプラスの予想を立てている』という会社も少なくない。明るさとまでは言えないが、トータルでみれば下半期が若干のプラスで、全体では98~99%程度は?消費マインドの低迷を段ボールの努力で解決することは難しいので何とも厄介だが、『取り切れはしなかったが、過去2回の値上げがあって良かった』との声は現状に重ね合わせても良いかもしれない。大手各社の動向をヒアリングすると、やっと動き出しそうな気配も。こんな時だからこそ『やはり動いて良かった』と思える値上げに今回もなってほしい。(浮)
 
 
7月7日号「値上げ、3歩進んで…」
2024-07-18
▼『段ボールは自分で値段が決められない』、以前はこう話す人が多かった。シートも箱もどこで作っても品質に大差なく、付けた価格で売ろうと思ったら、横から出された安値に取られてしまう。この経験が染みついているのである。ある人が『今回の値上げは、こうした横並びの考えから脱却する良いチャンスではないか』と言う。素晴らしい考えではないか。何もかも上がる時代『今のままではやっていけない、いけなくなる』だからこそ、単独でのコスト転嫁に挑むのだ。6月7日号に書いたコラム”他社の動き、生の声”について、『みんなが一番読みたい事でしょうね。でもあえて他社を見なくてもいいのでは』こんな意見もあった。『他社は他社、自社は自社。自社の状況を踏まえて毅然と動けばいい』と。
▼一方では『悠長な事を言っていられない』、中小経営者が強調する。運送代はもちろんインクなど資材の値上がり、次から次へと段ボール会社に降りかかる。『コストアップ要因はどんどん増えるばかりだ』。大手段メーカーにしても『それはダメ』とは今の時勢から言いにくく、強く抵抗はしない模様である。早く製品に転嫁したいところだが、現状では『夏頃にはどうにか…』の声が聞こえてくる。ある地域で根気よく動く会社にしても『せめて秋になれば』と言うのだから、仕方が無い。どこかの大手が先頭をきり量を落とすこと覚悟で邁進しなければ勢いは付かないかもしれないが、”量を追わずに成功””量を落として失敗”、色々あるから難しい…。 (山)
 
6月27日号「個別交渉の極み」
2024-07-06
▼『大手各社の最前線の営業担当者は今、単独値上げの難しさを実感し始めている』と6月初めに複数から聞いた。いやいや、段ボール製品の値上げはいつでも難しい』という段メーカー幹部の言葉も本音だが、原紙という最大のコストアップ要因がないだけに、くどいようだが、今回は個別交渉、自主決定の極みだ。そして、今後原紙値上げがあるかないかは置くとしても、『それぞれが、それぞれの時期に、固有の要因で、相手に応じた上げ幅を提示するのだからゴールもそれぞれ』という流通関係者の言葉を、少々物騒なものも含めて、様々な情報が入り乱れる中、冷静に受け止めるべきだと感じた。
▼あるボックスメーカー、前年比で人件費〇〇万円増えたという。従業員数〇〇名だから、単純計算で1人当たり〇・○万円の賃上げとなった。『我ながら思い切ったと思うが、社員が物心両面で安定するのが会社基盤の第一』との同社社長には本当に頭が下がる思いだ。続けて、『そうは言っても世代によって受け止め方が違うのは今の時代なのか…』と苦笑しながらも、『昇給しているからこそ、社員もしっかり売上を伸ばし利益を出さなければ自らに還元されないと実感している。今後想定される値上げにも積極的な姿勢』とする。この方向性は多くの方に伝えたい。 (浮)
 
 
6月17日号「88歳で新車に入れ替え」
2024-06-28
 40年以上の付き合いがある段メーカー元役員、機械メーカー元社長など4人で3カ月に一度食事をしている。貼合技術や反りの勉強会で集まっていたメンバーで、人数は当時の3分の1以下に減ったものの会食を挟み5時間ほど雑談する。毎年の旅行は流石に止めたものの、最高齢は今年90歳、他も86、84歳だからすごい。
 Aさんは一時体調を崩した。会長職を離れ仕事が無くなり『図面も書けず楽しみも無い』と嘆き、あんなに好きだったウォーキングも止め、歩幅は驚くほど小さくなった。今は回復し楽しそうにしている。Wさんは歌が苦手だったが、週に2度民謡クラブに通い、それ以外にもカラオケへ。たまに中小段メーカーに貼合指導にも行くそうだ。Iさんは歳で新車を買った。『まだもう一台は乗りこなしたい』、以前乗っていた大型セダンとは違い流行りのSUV。次回の日時、待ち合わせ場所、どこで会食するか、分刻みのスケジュールを全部決めるのもIさんである。『今回も何事もなく(途中で転ぶ事もなく)』、『次回会うまで(生きていよう)』を合言葉に別れる。
 会う場所は東武スカイツリー沿線。竹ノ塚から幸手ぐらいまで。駅で待ち合わせ、大きな公園や遺跡、資料館、植物園を2時間ほど散歩する。タクシーが電話で呼べず、つかまらない事があった。植物園のお姉さんが親切にアプリで探してくれ、以来、Iさんの車で移動するようになった。どこも普段の日の午前中だから人出は少なく『こんな綺麗な所が』と、よく使う駅や馴染みの地域でも知らなかった施設がけっこうある。食事もステーキに鮨、食べ放題などボリューム満点、前回は運転者以外ハイボールを4杯飲んだ。しかも食後のデザートは店を変える。『おさむちゃん、いくつになった?』と聞かれた。まだ知り合った当時の子ども扱いだ。皆さんの元気を分けて頂ければ、同じ歳になるまでは記事を書けそうな気がする。 (山)
 
 
6月17日号「競争と適正価格の境界線」
2024-06-28
▼専業大手のある事業所が長年の取引を見直した。量はあるが、利益の薄かった仕事だ。この結果、工場全体の量は落ち込んだものの、見直しによる利益改善とともに、利益を重視した新規受注も新たに決まり、売上、利益ともに好転したという。ちなみにその仕事、引き受け先がなかったからか、再び依頼が入った。もちろん旧値でないことは言うまでもない。一方で、先日聞いた話では、ある中小段メーカー、大手に安値でボリュームのある仕事を奪取された。時期含めてやり方に嘆く反面、不採算である種、悩みの種がなくなってかえってスッキリしたとか。
 『うちにはもうあの仕事は難しい』、そのように話す会社の規模を考えると、ではどこができるのかと驚いてしまうことが近年益々増えてきている。生産性や会社規模等々の違いを競争力とは理解しているつもりだが、競争と適正価格の境界線がぶれてはならないはず。
▼4、5月ともに段ボール需要は前年比稼働日プラス1日で、大手はおそらく100ちょいだろう。一転、6月は前年比稼働日マイナス2日。4~6四半期でみればマイナスは避けられない情勢か。そして段ボール以上に、原紙は凹むと思われる。古紙はじめ変動コスト、製品単独値上げの今後の進捗具合にもよるだろうが、原紙で何らかの判断がなされるのか?? (浮)
 
 
6月7日号「値上げの動き、生の声」
2024-06-20

▼製品値上げ、大きな動きは見えにくいにしても何か出てきたのか。中小段メーカーやボックスは空気、雰囲気をどう感じているのか。5月10日過ぎに各地で聞いた生の声を紹介する。
・ボックス、段メーカー『ケース、シート共に具体的な動きは全く感じない』
・ボックス『大手ユーザーに対する値上げ圧力は強いようだ。ここで取り切らない分が我々に回ってくる』
・ボックス『幅はシート換算で4~5円ぐらいを狙っているが、しかしグループ間でも幅に差がある』
・ボックス『上げ幅が4、5円ならば、動くボックスがあるのか疑問』
・段メーカー『親会社が動け、と煩わしいから案内を出している、と大手系営業マン』
・段メーカー『上層部と現場に意識の違いがあるように思う』
・段メーカー『値上げ案内を、文書で出す、口頭で伝える、そもそも出さない、色々ある』
・ボックス『値上げは案内程度』
・段メーカー『実際に動いているのか、聞こえてこない』
・段メーカー『周辺でシートを上げだした、とは聞かない』
・ボックス『シートを5社から購買、うち2社だけが案内を持ってきたが、その後はなしの礫』
・段メーカー『前回の上げ幅が小さなユーザーは認めてもらったようだ』『しかし量の確保に動いている段メーカーは未だにある』
・段メーカー『地域によって少しは動いていると耳にするが、周りでは聞かない』
・段メーカー『小さな顧客はだいぶ決着したが、地場でも大きめは抵抗がある』
・段メーカー『まだだ。動くにしても、大手が本気でやり出してから』
▼総じて、まだまだの印象が強いが、積極的な動きや中には値上げの点数が高いメーカーも。下期に値上げ浸透を織り込み済みの会社もあり、これからの本気度が試される。なおJA関係が、コスト上昇に関する協議の場を持つ必要があるなら5月31日までに、と言う。ここで交渉、妥結が進めばいい足掛かりになるだろう。 (山)
 
 
5月27日号「台湾も原紙、製品値上げ」「ゴミ処理のオジサンに感謝」
2024-06-05
 記者が初めて台湾を訪れたのは昭和年、台北・花蓮だった。台湾に機械を売りたいメーカーと台北でセミナーを開き翌日に太魯閣へ。渓谷の素晴らしさが目に焼き付いている。ただし、世界中からの観光客でにぎわっていた花蓮中心部の東大門夜市も『多くの店が閉店中』と言う。
 台湾と日本は大きな災害時には相互に大規模な支援を行うなど、民間の交流は常に心が通っている。1月1日の能登半島地震後、輪島の朝市はゴールデンウィークに金沢で出張開催された。災害時に段ボールベッドの報道が頻繁に出ることもあって、日本の段ボール業界では、花蓮大地震後の簡易宿泊テントが即日用意された台湾当局の迅速対応に注目も集まった。
 さて、台湾でも日本同様に原紙・段ボール製品値上げを実施する。我が国では4月1日から、2024年物流問題、労務費改善を背景に、段ボール加工製品の値上げに踏み切った。原紙をバックにせず、それぞれ条件も異なり各社個別の交渉になる。同じく台湾、一カ月ほど遅れて、台湾3大製紙会社は、AOCC、JOCCなど輸入古紙の高騰、台湾電力の値上げ、人件費を含む物価高騰の影響を受けた諸資材の高騰を背景に、5月1日より段ボール原紙で%程度、段ボール製品でも多少のタイムラグはあるものの同時期に~%程度の値上げ交渉を実施する。『原紙の方は、大手市場占有率も高く、浸透は確実』らしい。ただ、災害ではお互いに協力し合う日台も、値上げ局面では『日本から台湾への原紙輸出が値上げの水を差す場面も見られる』と言う。『生き残りをかけての企業努力は否定できないが…』(台湾メーカー筋)とは言うものの、日本国内の調整弁で輸出されても、相手国にとっては喜ばしくは無い。『大陸でも同じメーカー品をエージェント同士で奪い合い』と指摘した。
 一方で、台湾では2025年から大手製造業には炭素排出税が賦課されることが決まっており、現在政府当局でその賦課の計算方法や金額の検討が進む。これらも、原紙値上げの背景だ。台湾製紙業界では依然として石炭依存度が高いため、それを解消するためには莫大な投資が必要。これらを実践し、段ボール業界がリサイクル面でも脱炭素面でも環境優等生になるためには、今回の値上げは必至との思いが強いようだ。 (山)
 
▼雑誌に『日本人は桜が咲くと気分が高揚して旅行など消費マインドも刺激される』と書いてあったが、日本人だけでは無く全世界共通である。コロナがあけてインバウンドが急増、上野公園は色々な国の人達で溢れていた。縁日に出るような屋台も数多く出店しているが、見ていると買う人の半数以上は外国人だ。昼に不忍池で弁当を食べていたら、欧米系のカップルがスマホを差し出し、『その弁当はどこで買った』と聞かれた。『ステーションの弁当』と応えたが通じなかった…。
▼上野・御徒町はアメ横のイメージが強く雑踏感があるが、上野公園の存在が大きい。都会にいながら四季折々、自然が楽しめる。春に入り不忍池の畔で沈丁花の微かに甘い香りがしたと思ったら、桜が咲き始め、あっという間に駆け抜けた。ピンクから新緑の薄い緑に変わる瞬間、まさに色彩の季節と言える。昔、秋田で山奥の旅館に泊まったが、そこの主人が『1年で一番きれいなのが新緑の季節です』と言った。分かる気がする。
▼ボート池(不忍池は蓮池・ボート池・鵜の池からなる)には、白鳥の格好をしたペダルボートが人気で、カラフルに染まる。この年で初めて順番待ちの列をみた。それぐらい人が集まっている。大変だ、と思うのは、公園内ゴミ処理のオジサン。綺麗な景観が保たれているのも努力の賜だ。今は駅を始めゴミ箱を撤去する施設が多いが、ここは至る所に分別ゴミ箱、大きな布製ゴミ袋が設置してある。出勤時(7時前)に中型トラックでそれを回収する姿を見かける。後ろからは竹箒を持ち小さなゴミを掃く人までいる。飲み食い以外も多く、例えば飲食店に置く椅子まで捨ててあるのだから、いくら何でも酷い。(山)
 
5月17日号「製品値上げと原紙生産」
2024-06-02
▼シート換算のケース値上げ幅が聞こえてくる。ある大手グループは平米D~E円という。原紙連動ではないがゆえに、捉え方はそれぞれ。かなり高い上げ幅に映るとの向きもあるが、過去の原紙連動値上げで加工賃に充当する額と比べると、打ち出しとしては妥当ではないだろうか。専業大手段メーカーではタイムスケジュールを決めて、4月からアナウンスはもちろん、既に交渉に入っており、一部ユーザーは飲んだとの話も。一方で、大型連休前に、有力ボックスメーカーにシート値上げ、何か動きはありますかと聞いたら、『全く』との返事。一部没落価格が多い先や運送条件の悪いところに対する交渉は見られるとの風の噂が聞こえてくる程度という。連休も終わりいよいよ交渉に火がつくのか。
▼昨年の段ボール原紙生産量が発表された=詳細は3面=。単社では王子マテリア以下、レンゴー、大王製紙、日本製紙と、順位、シェアに昨年から大きな変動はないものの、各社段ボール需要を反映した数値となった。需給調整を行っても、在庫水準が高い状況に厳しさが垣間見られる原紙。輸出が調整弁になっているが、情報通によれば、高付加価値ライナはなんとか利益を維持している一方、一部では他国の市況を見出すほどの安値も散見、現地でも眉をひそめられているとか。輸出は必要だが、まことに悩ましい。 (浮)
 
 
5月7日号「存在感示す紙加労協」
2024-05-16
まだ労働争議が盛んだった昭和48年、段ボール会社や大きな機械メーカーには組合の旗がなびき、都心の電車が何日も止まる、今では考えられない事があった。そのような時代に、日本紙加工産業労働組合協議会(紙加労協)は働く側と経営側双方の利益、民主的労働運動を追求し発足した。
この程、『結成50周年記念誌』を発刊したが、その中には発足意義、長年活躍した軌跡が詳細に書かれている。記者が担当だったのは初代から三代目まで。初代議長の野村實氏は、東罐興業出身でカリスマ性溢れる人物、挨拶などで語られる独特の話し方、言葉にはみんなが聞き入った。二代目の中野昌平氏はレンゴー出身、『組合に届く新聞が楽しみだ』と声を掛けられ、親しくお付き合いし連載インタビューにも登場して頂いた。三代目は鷲尾經義氏、童顔の印象があり『若手が出て来た』そんな感じを持った。
年に一度開かれる労使幹部セミナーでは当時の経営者も挙って出席し常に満席、毎回配られる『提言』は、業界の進むべき方向、在り方を鋭くつくもので、段ボール加工産業の道標となった。業界紙としても学ぶべきものは多かった。また早くから色々な研修を行い海外でも活発に活動。その動向などを学んだ加盟各社の社員は多い。
世間一般、労働組合の在り方、組合への見方が変わってきたように思う。難しい運営もあるだろうが、今後も段ボール加工で働く人達が安心できるよう、力強く支える組織として存在感を示して欲しい。 (山)
 
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