板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

2013年 段談

 

2013年 段談

2013年 段談
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2月27日付
2013-02-26
 ▼「○段ボールはC5を○円で提示している」、聞いた瞬間、「えっ!」と聞き返したほどの値段だ。かと思えば「△段ボールが量を減らしたので、他県で安売り」。このところ、どこで取材しても量拡大、安売りの話ばかり。おまけに原紙・流通の川上分野からも「特値を出すので量を増やして欲しい」と言ってくるそうだ。幸いケース価格が思った以上に下がっていないから良いものの、このまま行ったらどうなるのか。新年会をあんなに和気藹々と終えたばかりの段ボール業界、早くも暗雲垂れこめている?
 ▼「過度の安売りは機械メーカーのみならず、最終的に係わっている産業全体を痛めてしまう」、段ボール機械の営業部長が飲んでる最中にしみじみ言い出した。新開発や性能アップなどの切磋琢磨は常に必要だけど、価格だけの勝者のいないバカな競争を始めたらどうなるのか。牛丼業界を見れば誰でもわかる事。最後に「資材も機械も、みんなで段ボール産業を盛り上げていきたい」、と力強いひと言も。どうやったら板紙・段ボール産業全体が良くなるか、真剣に考えていかなければならないのだ。
 ▼1月17日の『段談』で触れた大手一貫の2社。「仲良くなり過ぎても…」「いつもと違う雰囲気」と書いたが、読んだ読者から「予想以上」と聞かされた。業界全体にどう影響あるのか、色々と取沙汰されている。  (山)
 
2月17日付
2013-02-19
 「ボックス業界の昨年、そして今年は?」、こんな話を小さなボックスメーカーの会長とした。
 振り返れば、01年の値上げ以来シート値上げは待ったなしである。力の無いボックスは満額押し切られている。シート上昇分をケースにまるまる転嫁できなければ体力はより落ちるが、「切り詰められる事は全部やって乾いた雑巾状態」で、「値上げの度に仲間が減って行く」(会長)のが現状だ。東京紙器工業組合のメンバーで見れば、最盛期の1300社から250社ほどに減少した。「今も廃業は後を絶たない」のである。
 ボックス間での格差も拡大している。「量の違い、と言われればそれまでだが、100万クラスの大手と弱小では買値に歴然とした差がある」(中小ボックス)。価格の上げ下げ時にその開きは更に広がっていく。直近の
 
2月7日付
2013-02-11
 ▼大手段メーカー、昨年の生産量。中小が思っていたほど増えておらず、○○を除きほぼ前年並みのよう。○○は△工場が夏過ぎから連続して記録更新した事もあり5%ほど伸びたようだ。△工場近くで「あそこには自然と注文が集まる」、こんな話を聞いた事もあったが、貼合・製箱ともに日本一の設備を見たら本当にそう思えてしまう。
 ▼大手ボックスのX社、いよいよ主力FFGの更新計画が動き出す。もともと段メーカー並みの生産量があり、ここ数年で受注量が伸び「現在の設備では作りきれない」。計画自体は少し前から出ていたが、社長は精度や品質向上を考え○期までに、と導入目途を付けた。「インパクトのある機械」と話していたが、更なる発展の基盤となるのは間違いない。現在、段ボールを柱に新規枝事業を広げ「お客がお客を呼ぶ」ほど、相乗効果が出ている。伸びているボックスもたくさんある。
 ▼段原紙価格、いつの間にか建値と実勢価格の開きが広がっている。会社によって差はあるが、○円ほどに。段メーカーの経営状態は水面スレスレ、増え続けた協力金が頼みの綱だ。とは言うものの原紙メーカーの採算は値上げ前より悪化、それでも段ボール側の状況を考慮すれば、「値上げなんて程遠い」(流通営業)。円安に振れている現状ではコストも増えそう。辛いところである。 (山)
 
1月27日付
2013-01-28
 ▼全体が横ばい、もしくは下降線を辿っている時の「成長戦略」は伸びている時代とは違う。大きな潮流は存在せず、補完のために成長分野を見つけ出し、競合他社よりも先に取り組み、優位な提案を行うことが求められる。旨味があると認知されれば、早晩否応なしに苛烈な競争が生じる。自ら見つけて勝ち抜く力が必要だ。
 ▼南欧の小国・ポルトガルは、EC(EU)加盟後、長年のサラザール独裁で遅れをとった経済を取り戻すようにインフラを整備、安価な労働力をたてに企業も誘致した。ただ、通貨ユーロ導入とEU拡大に伴い、安価な物価は上がり給与水準は上昇し、東欧へと企業は逃げた。颪代以上の人達がブラジルや豪州、ドイツなどに出稼ぎに出て苦しい思いをしたと聞いたが、今は東欧や旧植民地のアフリカ諸国に出稼ぎに出ている。医者や学者、エンジニアといった頭脳流出も深刻だ。つかの間の栄華の後、負の連鎖に陥った彼の国。インフラと安価なコストに頼った成長の限界が現状を呼び込んだ。
 ▼取材で感じるのは、全体市況の悪化に反し、好調な段メーカー、ボックスメーカーが少なくないという良い意味でのギャップ。ポルトガルは先進国では中小企業、中国やインドのような成長戦略は無理が生じる。これは中小が多い日本の段ボール産業も同様。それを踏まえ成長を続ける中小段メーカーやボックスは力強い。(浮)
 
1月17日付
2013-01-21
 ▼昨年は値上げに始まり値下げに終わった年だった。6月、9月と嫌な思いもした。公取が、組合で共同談合したと思っている事自体がナンセンス。段ボールは個別の受注生産、下がり過ぎた加工賃を上げようと、各社それぞれの方針で価格修正に動いただけなのだ。 
 ▼円安・株高に動いている。「政権が代わってムードも一変した」、多くの人が少しは良くなりそうと感じている。一方、「段ボールはこれから競争が激しくなる」、こんな見方も増えつつある。「我々の産業だけが後ろに走る事の無いように」、とは王子マテリアの安藤社長。本当だ。
 ▼「協調から競争へ潮目が変わった」とはある段メーカー経営者。しかも「信頼関係が崩れた状態で」。いやいや、こんな時こそどっしり構える事が必要だ。今は下げ局面でもいずれ上昇に転じる時が来る。知恵を絞って対処しよう。
 ▼心配なのは大手一貫の2社。ボタンのかけ違いからこうなったのか??。「仲良くなり過ぎても困るけど…」とは言うものの、今回はいつもと違う雰囲気が漂っている。両業界を引っ張る2社だけに、ちょっとした事でも周りは戸惑ってしまう。
 ▼年初めに何か業界のためになる事を、と考えている。小さな新聞でやれる事は限られるが、板紙・段ボール業界の一員である。今年もお役に立てる紙面作りに励みます。(山)
 
1月7日付
2011-10-26

 「このお金を持っていきなさい」、とは難病を患い僅かな年金で生活している母親。「お金はあるから」、といくら言っても聞き入れない。オーストラリアでの高校生活を終えて都内の大学に通う末っ子が、今後は「スペインに行きたい」と言い出した。その費用の「足しにしなさい」と、持ち帰るまで黙っていないのだ。結局、留学せずに済んだものの、子を想う親心とは、どんな立場になろうと常に変わらないものだとあらためて思う。
 子も親が老いてくれば、今までとは違った気遣い・配慮が見えてくる。弟は小学生の頃から暴れん坊。地元では有名な不良だった。それが40近くになって自分に子供が出来てから母親の事が気になりだし、「お母さん、大丈夫か」と、夜中に度々電話してくるという。まさに

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