板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

2022年 段談

 

2022年 段談

2022年 段談
3
 
6月7日付
2022-06-17
 ▼『主原料(段原紙)が上がったのに、なぜシートを始め製品は直ぐに上がらないのだろう』、値上げがある度に、業界に関係する誰もの頭に真っ先に浮かぶ事だ。①競合相手が動かない、②得意先から減らされるのが怖い、③量を増やす良い機会、など取引量に絡む事が色々ある。しかし『段メーカーは段原紙が上がれば(ボックスはシートが上がれば)、製品を上げないで済む訳が無い』のだ。
 ▼原紙上昇から段ボールシート、更にケースが浸透するまで若干のタイムラグが生じるのは理解できるが『余裕ある会社が、弱い会社と同じように直ぐ動く必要はない』と、更なる先延ばしを、一部の企業幹部から聞いた事がある。『ひと月でも早くに値上げ出来ればその分、収益だって高まる』と思うし、業界の地位向上などサラサラ無いのだろうか。いつの値上げ時でも繰り返し同じ事が起こる。最近はユーザーの方が〝まとも〟だと感じる事も多くなった。
 ▼『一貫など大手に動いてもらいたい』この話もよく耳にする。確かに『大手が率先して動かねば』、『特に紙を上げた一貫が自らの姿勢を示すべき』ではあるが、小さい会社だとしても、作っている製品に自信を持ち、周りを気にせず原材料が上がった分、必要経費は製品価格に上乗せすべきである。自らやった会社と様子見した会社、その瞬間の差は小さくても後々に大きな差となって表れる事は、今までの経験からよく分かる。やらない、出来なかった会社はその殆どが、供給責任を果たせなくなり淘汰されている。 (山)
 
5月27日付
2022-06-08
 ▼板紙段ボール新聞社は6月から世代交代します。浮田洋司を社長とし、社長だった山口修は顧問として全面的にバックアップして行きます。
 思えば平成に入って直ぐ右も左も分からぬまま新聞を引き継ぎましたが、皆様の応援、支えだけを頼りに発行し続けて来ました。リモート取材やデジタル化などDXの活用、今後は若い感性を必要とする時代です。前々から65歳を一つの区切りにしようと考えていた中で、幸いにも段ボール産業の業界紙記者としてしっかりと使命、志を持った二回り下の後継者が育ち、安心してバトンタッチ出来ます。これからも段ボール産業の発展を願い、それに携わる皆様に寄り添って新聞作りに励みます。
 肩書きは少し変わりますが、取材活動を含め皆様との関わりあいは従来通りで何一つ変わりありません。今後ともよろしくお付き合いのほどお願い致します。 (山口)
 ▼毎号新聞を発刊すること。思い返せば、編集を任されてから、その重みを否応なしに強く意識するようになりました。継続は、奇をてらうことない新しい試みと、良い意味でのマンネリズムによって成されると考えています。
 立場が変わっても、世の中の変化を捉え、産業に寄り添い、魅力ある新聞を届ける使命を忘れず、先を見据えながらも浮き足立つことなく職務にあたります。
 『俯瞰して物事を捉えた上で、端的な文章、渋味、深みのある記事・コラムを』という山口の教えをさらに追求した紙面づくりに、編集者、記者としても引き続き邁進して参ります。各々異なる個性と強みを持つ仲間、いずれ加わるだろう新しい力とともに、一歩一歩進んで行く所存です。
 分野は異なるとはいえ、同じ産業で活躍する多くの方々から、これまでも折に触れて、その道のプロフェッショナルとしての信念、物事の捉え方をお聞きする機会に恵まれ、時に叱咤激励を頂いて参りました。良い出会いに感謝しております。まだまだ若輩です。皆さまに指導を仰ぐことも多いと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。 (浮田)
 
5月17日付
2022-05-30
 ▼春先から『値上げの進捗状況』『原紙の再値上げ』など色々と耳に入る。中にはこんな声も『2回目(原紙)を想定し1回目(製品)は額より、早く決めなければ』『ケースの再値上げ(1回目を取り切れず)をやりたいから(原紙再値上げは)ありがたい』、一部大手系段メーカーから出ているらしい。中小には屁理屈に聞こえるが〝原紙再値上げ〟あるか無いか、と問われると…。石炭を始めとする燃料など等、進んだ円安、『今までとは違うステージに入っている』(製紙側)こう言われても、毎日目に飛び込む世界情勢からして返す言葉が見つからない。
 ▼石炭比率の高い製紙会社は大変だ。洋紙含めれば製造コストが数百億円上がる製紙メーカーもあり、更に政府が全面的に押す環境対策も追い打ちをかける。『今期は〇〇製紙からの〇〇金は期待できそうにない』、こんな事も段メーカーの頭の隅に浮かぶ。それぞれの分野で上ったコストを次の製品に転嫁して行く必要があるが(これも政府肝いりの政策のはず)、最後に控えているのがIに代表される大手流通である。個人的に思うに、ここが段ボールを使う多くのユーザーを苦しめる。そのとばっちりが我が産業に降りかかる。
 ▼シンガポールの友人がコロナ前に『日本の大戸屋は安いですね~』と言った事を鮮明に覚えている。日本の物価が高いと思っていたのは数10年前だ。今や平均賃金は韓国にも抜かれ、米国ではラーメンだって2千円、とてもワンコインで食事は出来ないだろう。量販店はPBに力を入れ『品質は高く、安く売る』を自慢にし消費者はその店で買う、製品を作る会社は儲からない、働く給料も上がらない、この繰り返しが延々と続いている。これが原紙からケースまで『スライド式に上がらない一因』と考える経営者さえいる。(山)
 
5月7日付
2022-05-20
 ▼『広域ユーザーが決まり始めた』と耳にするが、ある経営者は『満額ちゃんと決まった(原紙)のは中小段メーカー向けだろう』と言った。『中小は数量だって知れており、決着付けるなら量があり価格の安い特定ユーザーに対してだ』と話す。超大手向けで納入メーカーが入れ替わった噂も出ているが『ここの部分をしっかり上げるだけで、段ボール業界全体の利益は大きく増す』。
 ▼今でも『紙を潰す事がベースにある』と指摘される一貫系段メーカー。今回の値上げでもシートは様子見を決め込み、一番最後に出した見積りも他社より低めだったよう。但しここにも言い分があった。『うちばかり言われている。最初に値上げを打ち出した会社こそ先頭切るべき』、確かに原紙値上げを言い出した会社の動きもそう変わらなかっただけに、『一理ある』。
 ▼東北から九州まで親しい経営者に進捗状況を聞いた。経済紙に原紙値上げの記事が出てから『弾みがついた』の声も。『大多数のお客さんの改定が決定、目処がついている』『順調に決まっている』『○月○日から、でほとんど決まる』から『まだまだ額で3割に満たない』まである。色々だ。遅れている会社がやっていない訳では無いのだから、その地区全体で動きが鈍いのかもしれない。ある地区では『一貫がやらないから、うちがやる』と頼もしい段メーカーもある。そう、頼ってばかりではダメである。
 ▼さて3月の大手段メーカー生産量、稼働日が前年比マイナス1日ながら、8社中4社が103、102%をあげた。マイナスは専業の98%など3社と大手の中で濃淡が。これは値上げに対しての動きの差? (山)
 
4月27日付
2022-05-11
 ▼〝段原紙再値上げ〟が飛び交う中、製品転嫁が思うように進んでいない。『1回目を転嫁する前に2回目か』ボックスから呆れた声があがり、中小段メーカーは一貫系の動きに憤る。現場のこうした声を聞く度、世間に溢れる〝あらゆるモノの値上げ状況〟との違いを思い知らされる。一貫の姿勢がおおいに問われる『何で段ボールだけ』なのだ。最近はユーザーから『正当な理由(原材料が上がり負担増)があるなら認めます』と言われる事もあるのだから全く情けない。それでも関東のシートは◎月から○円で決まり始めてきたが、『遅れ気味』(中小経営者)と聞く関西は…。
 ▼こうした中、ある製紙系の大手段メーカーが中小と入れ合うユーザーに提出した見積りが個人的にちょっと気になっている。この段メーカー、値上げ当初からスタートダッシュし注目まで集め、その勢いは続いている。出す見積りにしても、『ここにしては良い線』と聞いていた。気になった見積りは、中小よりも、また今まで出した額より低目だった事。製紙系だけに先に控える原紙再値上げを意識し、とにかく1回目を早く決着したいのか。まぁ、これも下衆の勘繰り、と言われそう。
 ▼これまでしつこい程〝価格を大切にしなければ〟〝安く売っては産業がダメに〟と書いてきた。〝価格を守る〟個人個人では理解できても、組織の歯車として動くと上に対する忖度、自己保身、など諸々の事情が絡みどうしても量へ走ってしまう。事業部長や工場長から『減らせば怒られる』『たとえ安くても増やせば褒められる』、こう話した地方の営業マンを知っている。こんな事例は案外多い。 (山)
 
4月17日付
2022-04-27
 ▼〝原紙の再値上げ〟全国複数の親しい人とやり取りするとみんなが『あちこちで聞きます』と同じように言う。それぐらい〝再値上げ〟の噂が飛び交っている。夏か秋か、〇円か、万一あればあったで大変だが、記者が真っ先に思い浮かんだ事は『これでお尻に火が付く』『遅れている製品値上げに勢いが付けば』だ。これだけでも情けない話だが、あるユーザー向けで『製品価格の4月から改定で各社とも出揃ったのに、一貫系□社だけが3月29日になっても、値上げの案内すらしていない』と聞いた。農産物向けでは『収穫してから決めればいい』と意味不明な発言があったとか。ひと月以上前に社長が直接工場へ電話し方向転換したはずなのに、やっぱり『何があっても変わらない会社』なのは、本当だった。『価格を決めるのは自由だが、邪魔だけはして欲しくない』(中小社長)。
 ▼製品値上げ、ひと月前は『地区最大手が動かない』『旧値での見積り提出』など〝悪い話〟が8割以上占めていたが、ここ最近は『少ないものの決まった件数も徐々に増えてきた』と〝まともな話〟を聞く事も。もっとも耳にする話が10件あれば〝まともな話〟は5割未満である。一番多いのが『量欲しさから旧値の提示』(中小段メーカー)だ。ユーザーから親切に『紙が上がったならそれをベースにして』と言われているのに、一貫系やバックが付くブローカーのやる事は…。世界情勢から見てもまだまだモノの値段は上がりそう、『段ボールだけ何故?』と、誰もが思っている。 (山)
 
4月7日付
2022-04-18
 ▼燃料や古紙価格がキナ臭い。実際に値上げを公言する製紙メーカーもあるらしい。段メーカーは『原紙再値上げが絵空事じゃなくなる事も』と警戒する。ウクライナ・ロシア問題を筆頭に世界情勢は混沌としている。万が一にも原紙再値上げがあれば、22年は2度の値上げをしなければ段ボール会社の経営は成り立たない。この厳しい状況を『有り得ない』と思わず頭の片隅において、直面している今の価格修正を早期に進めねば落ちこぼれてしまう。腰の重かった最大手も『損切り覚悟』に方向転換しつつある、と聞いている。
 ▼10年以上前だが一貫系段メーカーのI社長が製品値上げに対して『うちは2割近く落とした。それだけ真剣に取り組んでいる』、こう小紙のインタビューに応えた記憶が甦る。今は『値上げに入って量が増える、一生懸命やれば普通は減るよね』(中小社長)。いつまで経っても変われない変わらない、これでいいのだろうか。
 ▼大手段メーカーの生産量、ここ何年も中小との差は開くばかりだった。最近ちょっと気になるのが大手でも一貫と専業の差だ。昨年12月は一貫及び一貫系5社全て対前年比100%を越え、反面、専業3社は全て100%以下だった。1、2月もほぼこの傾向である。原紙値上げの発表があったのは月。それ以降、一貫・専業との差が広がっていると見るのは、下衆の勘繰りか。
 ▼もう一つ気になるのが一貫や製紙の頭にある『洋紙は縮小続きだが、段ボール・パッケージは伸びる』だ。頼られるのは良いが、段ボールだって伸びても1%そこらであろう。挙ってそれ以上の事をやろうとしているのだからその先がどうなるか、誰でも想像できる。
 ▼あるユーザーと交渉中のボックス経営者。3月初めに仕入れ担当者から『材料(原紙)が上がっている話は聞きます。どうして具体的な上げ幅を提示しないのですか』、『ちゃんとした理由があるのならば、うちは値上げを認めますよ』、こう言われたそうだ。何故、金額を出していないのか、シート価格が未だに何も決まっていないのだ。『箱屋が動かない』こう言う人がいるが、『動かないんじゃない、動く環境(必要)になっていないだけ』。思うにお客さんの感覚が普通なだけで、おかしいのは段ボール側だろう。さて現場で耳にする最近の値上げ進捗状況、『動きの無かった大手も含め、進み出した』と耳にする一方で、『勢いあった一貫系は失速気味』とか…。冒頭に書いたがこの先、何があってもおかしくない。一進一退では困る、邁進あるのみ。 (山)
 
3月27日付
2022-04-06
 ▼『相変わらずの□系大手段メーカー』(中小社長)、2月上旬に上から『3月〇日〇%を目標に、動きなさい』と指示が出ているらしいが、周りの見方は『たとえ出ていても、指示通り動く会社と動かない会社がある。□系は後者では』だった。実際に3月上旬になっても関東で複数の段メーカーは『動きに変化は見られない』『ここが絡むと前に進まない』、また西日本では営業マンがボックスを訪問し『〇〇の○○が決まらないと動けない』と言って帰ったそうだが、〇〇の価格交渉は『雲行きが怪しい』から『時期はズレそうだが上がる』に変わってきた感がある。一部だが地域によっては『□系もやっと動き出した』と聞く事も。社長も最後のご奉公なのか、シートに関して4月1日からを目指し〝檄〟を飛ばした、と聞く。急転換しなければならない営業マンはご苦労様だが、これで良い方向に進めば嬉しいし、新社長になって更に拍車が掛かれば、と思う。『まともな業界にするためにもやり遂げなければ』(中堅ボックス)ならないし、業界をよくしたい気持ちはみんな持っているはずだ。
 ▼対ユーザー、専業大手が打ち出したケース価格で18%以上を筆頭に、中小各社は準大手向けにも15%以上で値上げを進めている。『自分達の製品は何度も値上げしておきながら…』もあるが、中には『抵抗は予想外に少ない』とも聞いた。大口含めもうひと頑張りしなければ、このままじゃどうしようもない。東大教授の経済学者が書いていた一文に『ユーザーのよくやるステルス値上げは消費者の共感を得られない』『なぜ値上げが必要か、これを積極的に説明する姿勢を企業は持つべきだ』とあった。段ボールは上げる理由も明確で分かり易いと思うのだが、引き続き主原料の高騰を根気よく説明するしかない。更に『値上げ時でも、同業から出される安い見積り』、これが一番困る。積み重ねた信用、値上げ理由、数回に渡って交渉した苦労、全て台無しにする。(山)
 
3月17日付
2022-03-29
 2月からの段原紙値上げを受け、始まったばかりの段ボール製品の価格改定。一気に進むと思ったら、足並みの乱れも。『微妙な感じ』が現場からの声を聞く記者の肌感覚である。そんな中、切っても切り離せられないのが、適正取引推進の目玉『パートナーシップ構築宣言』だ。業界の地位向上を目指し、旗振り役を買って出る齋藤英男東段工理事長(トーモク会長)は、『少しは認知度も上がってきたがまだまだ足りない』とし、『人に委ね頼らず、段ボール製品に自信を持ち、自ら毅然と得意先と交渉に当たらねば』と強調する。以下は理事長の想い、コメントである。
 『発注サイドとしての責任は当然の事だが、受注サイドとして対取引先にパートナーとしての自信と誇りを持って供給責任を果たす。同時にそれが社会的責任をも果たす、と言う気概の表明と捉えている。
 まずは自らが他に委ねず〝自立心〟と〝自律心〟を持って正々堂々と歩みを進める事である。そのような精神性、即ち自分自身(自社)に対する想いを確り持ち、内外に宣言しようではないか。
 段ボールは経済、物流を下支えする無くてはならない製品だ。最近では災害用としても幅広く使われている。もっと自分達の作る段ボール製品に自信を持つべきである。自らその価値を下げてしまう等、ゆめゆめあってはならない。〝価値ある段ボール〟と自他ともに認め合う基本は、自らがエッセンシャルパートナーとしての自信と責務を再認識する事ではないか。たとえ小なりと言えども、毅然とした姿勢・気概があってこそ会社の未来も切り開け、従業員、家族を始め皆が幸せになれる。双方にリスペクトし、される、真のパートナーシップを築いて行きたい。〝良い時代になった〟と感謝しながら共に進めて行きたいものです』
 段ボールはあらゆる業種に満遍なく使われて、コロナ禍でも生産量が落ちない恵まれた産業である。自らを貶める行為さえ無ければ、いくらでも良くなる可能性もある。過去、同じ過ちを繰り返すたび、業界全体の利益を目減りさせてきた。いい加減この辺で変わろうではないか。 (山)
 
3月7日付
2022-03-18
 ▼コラムを書いている2月半ば現在、あちこちでこんな話を耳にする。『原紙さえ上げられれば製品はちょぼちょぼでも』『指示が出ているはずだが…』『先頭切って値上げを発表していながら』『大手はSとDぐらい、他は具体的もなにも動きそのものがない』。一方では『□系も動き出した。割と素直に行きそう』とする地域もあり広がりに期待したいが、少しずつ進んでいるとは言うものの、最速での改定にはほど遠く、早く遅れを取り戻さねばなるまい。気になるのがこんな声だ『値段が上がった後がシェアを伸ばすチャンスとか、今から聞こえてきて呆れます』。
 ▼『最高益を出している会社の値上げ理由が〝自助努力に限界あり〟とは変な話だ』『値上げの交渉に立たないのは段ボール側。立てば立ったでハッキリしない』『他の包材は4月からの修正予定に入っているが、段ボールは入っていない』、何となく分かる話もあるが、ユーザーの中には何かと屁理屈を付ける会社がある。『何を恐れているのか、値上げしても供給元を変えようまでは思わないはず』こう言いきった社長がいた。ほんと、その通りである。原燃料等が値上がった分を製品に転嫁するのは当然の事。段ボール産業挙げて販売先にも適正取引を要請するなど、もっと自信を持って段ボール箱を販売しよう。
 ▼さて、今回の値上げに関して、先日の理事会で出た一貫トップの言葉『品格のある価格』に勇気づけられた。反面「状況が厳しい所からやればいいだけの事であって、合わせる必要はない」と意味深な発言をする会社もいるそうだ。まだ波長のあい方は今ひとつ、早く潮目が変わると良いのだが。 (山)
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