板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

過去のブログ

 

過去の記者ブログ

過去の記者ブログ
 
10月27日付
2011-10-26
▼取材から戻り机の上のメモを見て驚いてしまった。10年以上前に亡くなった○さんの奥さんから、「ご相談したい事があります」とあったからだ。○さんは勤続30年、進行性の胃ガンで闘病の甲斐なく他界した。おとなしい優秀な編集マンだった。奥さんとはお見舞いや告別式等で何度か話をしたが、それぐらいで以後、連絡をとる事もなかった。歳は70ぐらいだと思うが意外と声は若々しくいきなり「一度お目にかかりたい」と切り出された。それからが大変だった。延々と今、自分が勤めている保険会社の紹介をし、経営者向けのプランだと色々説明する。「親戚や友人も保険の仕事をしており、もう目一杯入っているので無理です」と何度説明しても「今までのとは違う」「すばらしい会社です」と勤めている会社の社長まで持ち出し勧誘する。「忙しいですから」と切るに切れず7、8分も話を聞かされたが、後味の悪さだけが残ってしまった。(Y)
▼父の姉である伯母さんから毎年、サンマが送られてくる。だが、震災で宮城の女川漁港周辺は大きな被害を受けている。今年は無理だろうなと思っていたら電話が来て「石巻で店を見つけた」。魚の料理が得意な父は今、入院中。息子さんが送るのをためらったらしいが、伯母が「焼くだけならできるだろ」と、さっそく新鮮なサンマが届いた。塩を振って焼く。とてもおいしい。いつもなら他の人からもあと2回くらい届き、まずお刺身、焼き、つみれ汁、煮た物、とおいしく食べるけれど、もう腕をふるう人はいない。(A)
▼検査機メーカーの営業担当者は、現状について「東日本大震災以降、納入台数がパタンと止まった」と溜め息まじり。すでに実績のある大手一貫でさえ、“灯が消えたように”無くなってしまったと表現した。震災前はグループ内で引き合いもあったというが、新工場など被災地での復興に注力すべく、復興以外の投資を極力控えているのだという。大手に限らず、中小ボックスでも投資(従来から後回しにされがちだった検査機…)には一層消極的、「震災を経験したことで、何が起こるかわからないという強迫観念に陥り、自然と守りに入っているのか。攻める(差別化する)ためにも検査機は必要なはず」と強調する。ただ実際には、決定に至らないまでも引き合いはある。おそらく時間が解決する…のだろう。(S)
▼京王線と東急・世田谷線が乗り入れる下高井戸は、大部分が世田谷区で、一部杉並区が混在している地域。決して規模は大きくないが、駅を中心に活気のある商店街が幾本か交差して伸びる庶民的な街だ。昔風に言えば名画座の「下高井戸シネマ」は、観るつもりだった作品を新作公開時に見逃した時に訪れるお気に入りの映画館。最近、良く行く整体院もあるが、何と行っても飲み屋が多いのが最大のポイント(記者にとっては…)。コアに行くのは2店程だが、狭い地域に、立ち飲み屋、居酒屋、外国ビール専門店、隠れ家的なバーなど等、盛りだくさんのようだ。そんなこんなで週2、3回は途中下車してぶらついている。(U)
 
10月17日付
2011-10-17
▼一杯飲み屋に若いサラリーマンがパソコンを持ち込んだ。入って来るなり4人掛けのテーブルに座ってだ。普通ひとりの時は遠慮から、カウンターか2人掛けに座るもの。店員さんも周りの人もちょっと驚いたが、本人は一向に気にせず生ビールを頼んでいる。ここは焼鳥の煙や匂いが漂う安酒屋。ビシッときめた若い子が、ひとりで入るような店では無い。ファミレスと勘違いしているのか、カバンから書類を広げ、携帯電話まで取り出した。手で通話口を囲い、小さな声ではあるが何度も話をしている。相手は取引先らしく、「俺は仕事をしているぞ」みたいな雰囲気まで醸し出している。周りの視線はきつい。「うるさい!」、ついに白髪まじりのおじさんから怒鳴られた。ばつが悪そうに帰ったが、若者よ、良かったではないか、もっとうるさいオヤジ達がたくさんいるのだから。(Y)
▼母とふたり、地元で開催された演歌のコンサートに出掛けた。新しく出来たばかりのホールに、年齢ぐっと高めの観客が集まったが、マナーの悪さにひるむ。ペットボトルのお茶、メガネ、双眼鏡、ペンライト、携帯など身の回り一式を、2階席手すりの台に、ずらっと載せるので落ちやしないかとはらはらした。コンサート中、しっとりした話をしている最中、携帯の呼び出し音が響き渡ると歌手は「鳴ってますね」となれたもの。地元民として恥ずかしい。大物演歌歌手のSさんと、Nさんが出演したが、Sさんのエンターテイメント振りに感動した。テレビでこの魅力は伝わらない。帰り際、CD売り場に立っているNさんは、生で見たら意外とハンサムで、母の目がハートになっているのはわかったが、じっと見つめるのも・・・。私のシャツの裾を引っ張り、もっと間近で眺めていたい様子だったが、足早に会場を後にした。母いわく、Sさんはテレビで見たまんまだったけれど、Nさんは、若くてすてきだそうだ。(A)
▼以前、ダイエット効果のあるパンツの話を書いたが(もう履いていません…)、今度は同じ類のシャツの話。ワイシャツの下に着るインナー、普段はユニクロの「シルキードライ」を愛用している。そのフィット感とサラサラ感が気に入り毎日着ているのだが(1枚をではなく、1週間分持っています!)、同社から発売されたインナーは更にお勧め。基本的に素材は「シルキードライ」と同様、サラサラ繊維のようだが、縫製と背中についたパッチの効果で常に背筋が伸びた状態になり、運動効果が向上するようだ。運動時の使用を前提にはしているようだが、白のVネックもあるからワイシャツの下に着ても問題はない。記者もそうだが、パソコンに向かっているとどうしても背中が丸まり、慢性的な肩こりに陥っている人も多いはず。効果ありですよ。(U)
▼前回書いた育児休暇の話。よくマスコミは「育児支援の法整備を!」など主張するが、育児休暇のように現行法の中でも各種支援があることをご存じないのか?法的にせよ何にせよ権利を実現する時は、まずは与えられた環境で利用価値のあるものを探し利用すべき。そのうえで足りないなら新しい支援策などを求めるべきで、まず現行の制度を周知徹底する方が何倍も重要だと思う。育児休暇について周囲の人に話すと「そんなうまい話があるの?」など認知はほぼゼロ。法治国家で生きるなら、法律や制度に従う義務と同時に利用する権利もある。改めて、育児休暇の認知が進んでほしいと思う。(M)
 
10月7日付
2011-10-07
▼初めて風が怖いと思った。台風15号の影響で帰宅途中で電車が止まり、歩いて帰る時の事だ。風に混じって看板が倒れる大きな音、街路樹が擦れる音にどきっとさせられた。傘をさしては前に進めず、カメラを濡らすまいと必死だった。幸い歩いたのはひと駅で済んだからいいものの、下着はびちゃびちゃ、傘はボロボロ。地震に津波、原発、和歌山に愛知県の豪雨、いい加減にして欲しい。(Y)
▼台風が直撃した後の週末、汚れた窓ガラスを拭き、ついでに半年前からのびのびになっていた換気扇を掃除した。秋晴れの下、せっせと身体と動かしているとこのところずっと頭の中を占めていた複雑な思いが掃除中は全く浮かんでこず、終わったあとはすっきりした。夕方、横になって文庫を読んで目を閉じるとすとんと眠りに落ちた。公園で遊ぶ子どもの声が遠くから聞こえ目が覚めると「長くて辛くて楽しかった夏」がいま終わった。(A)
▼義兄が育児休暇を取得して、そろそろ法的な期限の1年になる。それについて聞くと「取得しなかったら倒れていた」とのこと。世間的には、母親だけが取得して父親はほとんど取れないというのが実態だろうが、一晩に多ければ5〜7回も夜泣きをし、その度に起こされ寝られなかったという。寝不足の頭で互いに仕事や育児をしても危なく、イライラが募り夫婦間で口論も増え「身体がもたない」と判断し取得。結果、無事に生後1年を迎えそうなわけだが、休暇が取れたことは子供の健全な発育や家庭円満だけでなく、将来の子供が「両親だけでなく、国や会社からも大事に育ててもらった」という気持ちを涵養するのに役立つだろう。愛情を受けた子供が成長すると周囲に感謝するように、国も企業も感謝されれば、それは将来の社会に必ず還元されると思うのだ。この制度、もっと認知が進んでほしい。(M)
▼紙袋メーカーの製造担当リーダーをしている音楽仲間がいる。そちらの業界でも、紙やインキの値上げは経営を圧迫しているという。あまり詳しく話すことはないものの、演歌歌手のディナーショーやコミック系のイベント用に合わせて大きな波があり、短納期に対応するため四苦八苦しているらしい。年末が特に忙しいようで、よく練習を欠席する。彼はドライバーも担っており、刷り上がった紙袋と手提げ紐を刑務所まで運び、完成品を引き取りに再び訪れる。先日は「あまりに過激なお色気のイラストが印刷されていたので…さすがに服役中の方々にはいかがなものかと、他所に回した」と笑っていたが、なかなか気苦労も多そうだ。ところで、そのイラストって…?(S)
▼愛媛県川之江市と伊予三島市と宇摩郡が統合し誕生した四国中央市。当時、四国の中央でないのに…との声が少なからずあったと記憶している。祖母の実家が宇摩郡なこともあり、母の幼少時代の思い出話もその地に因んだものが多い。祖母の実家は海岸から離れ、なだらかな丘陵地にあるが、瀬戸内海に目をやると、その景色がどんどん変わっていったのを思い出すとのこと。拡大の一途を辿った大王製紙の伊予三島工場だ。煙突はグングン伸び、その敷地はいつの間にか国道を跨いで増えていたという。製紙産業が盛んな地域ではあるが、特別な存在であり、直接間接を問わず多くの住民が同社に関わりのある仕事に従事している。今も残る祖母の実家の近隣にある小さな小さな鉄工所も同社の孫請けのはずだ。(U)
 
9月27日付
2011-10-03
▼それにしても安い飲食店が増え続けている。同じようなお店が新規に開店しては隣が閉店、こんな事を絶えず繰り返している。定食が500円以下ではどのお店も儲からず、まさに総ドボンではないのか。競合店がどう出るか、出たとこ勝負でも無く、自ら突っ込んで行くチキンレースのよう。取材からの帰り道に見かけたお弁当は300円。多くのサラリーマンで賑わっているが、働いている人達の環境はどうなのだろう。行列を作る人気のお店は価格もそれなりに取っているのだから、安ければいいってもんじゃないと思うのだが…(Y)
▼眼科に目薬を取りに行った。受付では看護婦がカウンターに積み上げられた小銭を、「じゃあ全部で4千円ね、ありがとう助かるわ」と患者から小銭を両替していた。おばあさんも「お財布が軽くなってよかった」とお札を受け取っている。おばあさんは小銭を大量に持ち歩いていた。斯くいう私も経理を引き継いだ当時、手提げ金庫の50円玉不足に慌て、銀行で1本両替したはいいが、小さな会社で50円玉1本はなかなかさばき切れず、さきのせりふをつぶやかれ、自分のお金と両替し持ち歩いていた大量の50円玉で診察代を払った経験がある。彼女は両替の名手だ。(A)
▼支給・指定形式で原紙を調達するナショナルユーザー○社。個別交渉が原則としながらも、レンゴーの値上げ発表だけでは動けない、取引各社の動向に注視している「様子見の状態」であると強調した。コンバータである大手段メーカーでもほぼ同様の意見が聞かれる。段古紙の価格動向にしても方向性がなかなか見えてこない。今日は9月21日、今号の発刊される頃には状況が変わっていれば良いのだが。(U) 
▼結婚指輪を購入、しかも見に行ったその日に即買いしてしまった。ある程度ネットで調べ、数社の資料を取り寄せたりと、準備はしていたが(時計メーカーが造っていると知ったり面白かった)…まさかこんなにあっさり決まるとは。とある日曜日、銀座四丁目交差点、みゆき通り付近の専門店で。ちょうど台風の影響で店内は空いていた。資料などで候補は考えていたが、実際に見ると、そして身に付けてみるとまったく違う印象。彼女のリングは小さいながらもダイヤが3つ入っており、「過去・現在・未来」を表しているという。自分のリングを見ると控え目な黒ダイヤが2つ。同じ説明だと何かが欠けているような気がするが…。そんな営業トークと丁寧な説明、指輪探しに疲れたこともあって、購入した。(S)
▼先日、初めて電子書籍を購入したが、使いにくさに唖然。本の現物が無いのに、価格は1〜2割程度しか安くない。それで、紙に印刷されたマンガをそのままスキャンしたのか、紙でも見にくかった細かい個所が完全に潰れている。加えて、読むための独自ブラウザは、立ち上がりがとにかく遅い。マシン環境が貧弱だとしても、ネットが不自由なく使えるスペックで読みにくいというのはなぜだ。運営会社のサーバー(クラウド?)を通して読むため、もしこの会社が倒産したら、購入した書籍は読めなくなる可能性大。これでは、コンテンツを持つ出版社が、わざと使いにくくさせて普及を妨害しているのかと疑いを持ちそうだ。他の電子書籍は分からないが、もう少し何とかしてほしい。(M)
 
9月17日付
2011-09-15
▼カツカレーが食べたい!と最近では珍しく元気系の食べ物が頭に浮かんだ。いつものデパートの食堂か、それとも新規開拓で新しくオープンした、カツのチェーン店に入るか、店がころころ変わり、今はカレー専門店となったあそこにするか。チェーン店をのぞくと既に満杯、専門店へ迷わず入ると中年の男性がひとり、カウンターに座っている。もあーっとした熱気を、扇風機が力なくかき回す。以前、エアコンなしの狭いインドカレー店で、汗だくになりながら食べた経験を思い出しとっさに引き返そうと思ったが、面倒なので席に着く。カツフライを食べたら熱中症になりそうだから、ただのカレーを注文して待っていると、先客が携帯電話を掛け始めた。話の内容から取り立て屋っぽい。手形がどうの、○○書がどうの、金がどうの、すっかり彼のマイオフィス化したカレー屋さん。注文が彼より先に来た私は、ひたすらカレーを淡々と口に運び、最短時間で食べ終え店を出た。(A)
▼9月の段ボール古紙輸出価格(関東商組)は、?1万7502円。円価で見た場合、8月よりは若干値を落としたが、これは一層の円高による影響で、ドル建ての第1国2千?口263?は、過去最高値だ。円価で見た場合、08年3月の?2万3430円が過去最高値だが、その際でもドル建ては253?。如何に為替で相殺されているかがわかる。当時の国内段ボール古紙価格は?1万8千円で、内外価格差は5千円以上。現在、国内価格は?1万5千円、内外価格差は?2500円程度。この状況をどう見るか、為替で相殺されているとは言え、当時の約半分の内外価格差ではある。一方、プレミアム価格での取引も各地で見受けられ、タイト感は強い。無論、今般のレンゴーの原紙値上げ発表が、古紙価格動向の分岐点となることは言うまでもない。(U)
▼抜型メーカーを取材していると、早くもクリスマス商戦の話を耳にする。商品や箱が市場に出るよりも早い段階で抜型は受注、製造されるからだ。ただ、クリスマスケーキに限定すれば、需要そのものは比較的安定しているが、同じ型を使い回し印刷のみ変更するケースが多く、一昨年前からケーキ用の新たな型は注文がほとんどないという。ケーキ屋のコスト対策なのだろうが、抜型メーカーは嘆いている。「箱のデザイン・設計は抜型が司る。せっかく職人の技術があるのだから活用してほしい」。とあるメーカーで見せていただいた抜型は、縁日の露店などで売られる「戦隊モノのお面」だったが、機械だけで完成できないくらい非常に細やかで、感動すら覚えるもの。刃入れや調整など仕上げは職人の手で行う。間違いなくケーキの売上を左右すると思った。(S)
▼前号に続き冷凍食品関係者の話。よく野菜や肉など「国産」を全面に押し出している加工食品があるが、これらは日本から食材を輸出し、人件費の安い工場で製造し、製品を日本が輸入する事例が多いということを改めて知った。今まで国産素材イコール国内製造と単純視していたわけだが、食材が2国間を往復するコストより日本国内の人件費が高いわけで「どれだけ日本の人件費は高いんだ?!」と、今後の雇用など改めて心配になった。昨年の50周年記念インタビューで、紙器段ボールなど比較的単純な製造業が、今後海外に流れるのは仕方ないという意見があったが、そういう恐れをまざまざと感じた。(M)
 
9月7日付
2011-09-05
▼会社の手前の閑散とした交差点で、ホームレス風の男性と一緒に信号待ちをしていた。たぶん話しかけられるな、と思っていたらやっぱり話しかけられた。「ここから、四ツ谷駅へはどう行けばいいの?」。駅は、反対側と答えると、歩いていく、と言われ、じゃあ、この道を真っ直ぐ行って、後楽園を左に行くとJRの線路があるから、そこに沿って歩けば着く、と案内した。ちょっとの間、方向が一緒なのでつかず離れずいると、どれくらいかかるの?とか、この道を歩いていくのは初めて、とかニコニコ顔で振り向くものだから、楽しくなってきた。知らない誰かとどうでもいい話をして気持ちが軽くなることはよくあることで、おじさんのお陰で月曜朝のスタートを上手く迎えられた。(A)
▼冷凍食品関係者の話。東日本大震災では冷凍食品の大手メーカーも、自社商品や義援金の提供などで被災地を支援したが、その時の話がなかなか面白かった。冷凍食品は輸送や保存に冷凍設備を使い、調理にも電子レンジなど熱が必要なので、代わりに缶詰や常温保存食品を中心に提供。一部には、キッチンカーで冷凍うどんを調理して炊き出しするなど、各社が知恵を絞り頑張っていた。一般家庭に保存されていた冷凍食品も、熱を用いなくても常温で溶かせば大半はそれなりに美味しく食べられ、被災地で電気はガスや水道より復旧が早かったことで、災害時にも役立つことが改めて分かったという。冷凍食品の工場は、水産加工業が盛んな三陸沿岸に多くあり、復旧に向けて頑張っている所もまだまだ多い。今回の支援に一消費者としてお礼を言うとともに、一日も早い復旧を願いたい。(M)
▼Jリーグができたことで、全国方々で盛んになったが、小学生の頃は「サッカー王国・静岡」は今よりも絶大なブランド力であった。確かに大人から子供まで多くの人がサッカーを楽しんでいた。記者も静岡でサッカー少年団に在籍していたが、6年生の時、小学校低学年の小さな女の子が入団してきたことを思い出す。小学生といっても周りは男子ばかり。余程サッカーが好きなんだろうな〜と感心したのを今でも覚えている。彼女がその後も「なでしこジャパン」のメンバーを目指してサッカーを続けていたかは、分からないが、今なでしこで活躍しているベテラン選手たちの多くが、そんな環境でサッカーをはじめたはずだ。(U)
▼小学生の頃以来か、約20年ぶりに「としまえん」のプールへ。8月最後の日曜、久しぶりの炎天下ということもあって、大勢の家族連れでにぎわっていた。園内の中央には「フライング・パイレーツ」という絶叫マシンがそびえ立つが、当時はもっと巨大な海賊船に思えたものだ。思い出をたどりながら、プールのあるエリアまで歩くと、見覚えのあるゲートが。「波」や「流れる」プールは懐かしかった。一通り回ったあとは、やっぱりメインのウォータースライダー。記憶はあったが、階段を上っていてもディテールを思い出せない。アッパー(高い方の)コースだからか?と考えているうちに順番が回ってきた。大量に鼻から水を飲み、痛いくらいに水しぶきを上げてゴールした時点で、ようやく思い出した。20年前に家族で来た時は、嘘の腹痛でスライダーを逃れたんだった・・・。(S)
 
8月27日付
2011-08-29
▼少し前にコラムで紹介した信金営業マンのAさん。返事や挨拶だけは毎回「はい!」「はい!」と素晴らしいが、人の話した事を覚えていないのか理解できていないのか、それとも聞いていないのか「○○だから△に」と伝えても、出来ていない。それも1回や2回では無く、度々間違えていたりする。返事の良さは素直さからくるものだろうが、取りあえず返事、挨拶だけはしておこう、では何だかバカにされた気分になってしまう。(Y)
▼家までの帰り道の途中にある大学病院の庭で、職員らしきおじさんが、こちらに背を向け腰を落とし花壇の手入れをしている。毎年みごとな巨大ひまわりをいくつも咲かせているが、この人が手入れをしてきたのだろうか。極フツーの半袖ワイシャツにズボン姿で土いじり、と言うのがなんとなく不釣合いでおもしろい。と思ったら、うちの会社にもいた。神田からここ湯島へ引っ越してきた時、お得意さんにお祝いで頂いた、パキラ、ベンジャミン、幸福の樹、それと誰かの置土産であるサボテン、勝手に私が持ち込んだサンスベリアの手入れをしているのは、すべて社長。(A)
▼香川の実家に帰省した。観音寺市の一族の墓地と高松市の自宅近くに建てた親父の墓に参り、後はうどんを食べてゴロゴロ。母親の趣味で自宅の庭は鬱そうと繁ったジャングルの様。緑は鮮やかで日除けにもなるが、クマゼミの鳴き声は目覚し時計10個分。蛇に鳥に昆虫にと様々な動物は往来しているのだろうが、唯一のペットは、複数の瓶壷で飼っているメダカ。黒だか白だかなんだか、種類は結構あるらしく値段も全然違うとのことだが、自分にはさっぱり分からないので、ふりかけのような餌をパラパラ。今年は蚊に気に入られたようで、朝起きると数十箇所の赤い腫れ痕。(U)
▼大手飲料メーカー担当者の話。東日本大震災に伴う電力不足に対し、石原都知事が自販機撤去をぶち上げたことに、大変迷惑しているという。自販機は24時間稼働するもので、稼働コストがほぼ電気代だけである以上、節電能力はギリギリまで追求し10年前より7割の電力カットに成功。その一方で、一般消費者がコンビニ等の冷蔵ケースを何度も開け閉めしたり、エアーカーテンが不完全で外気と直接触れている冷蔵陳列棚など、密閉した自販機以上に冷気を逃して電気を消費している販売方法はいくらでもあるのに「自販機だけを狙い撃ちしなくても」と困った表情。これを飲料業界や会社として主張したくても、小売店は自社商品の大事なお客様でもあり、そこの設備にケチを付けることは出来ない。どっちが良いか悪いかはさておき、家庭の冷蔵庫だけでなく店の冷蔵ケースも、開閉は素早く行なうことにしよう。(M)
 
8月17日付
2011-08-17
▼「ヒートゥー炒め」、耳慣れないこの食べ物は「いるか」である。沖縄の名護辺りでは食べている。関東近辺でも静岡県東伊豆地方のスーパーでは食材として置いてある。沖縄旅行で夕食を食べたお寿司屋さんは、お寿司よりも地元ならではのメニューが揃っている。残念ながらいるかは無かったものの、定番チャンプルからミミガーサラダ、にんにく刺身、アバサー汁、更に普段はまず口にしないヤギ刺し、ヤギ汁、チーイリチィー(血の炒め物)等など。もっとも我々の中でヤギとチーイリチィーを「旨い、美味しい」と食べ尽くしたのはUひとりだったが。お店の人はサービス満点でとにかく大盛り、「いつもありがとねー」でボトルの泡盛も適当に増やしてくれる。(Y)
▼12月上旬に<段ボール企業名鑑2012年版>の発刊を予定しています。アンケートをお願いしていましたが、まだ回答していない段メーカーさん!お忙しい中恐縮ですが記入後、弊社まで返信願います。ただいま編集の真っ最中ですが、不明な点を電話で問い合わせするのは、少し緊張しますが、ちょっと楽しいです。良い本を作りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(A)
▼7月最後の週末、伊豆半島の先端・下田から更に奥に行った小さな漁村に行った。港から漁船で連れて行ってくれる浜の前に広がる海は、岩場が点在し、波も穏やかで透明度も抜群、魚もいっぱい泳いでいる。一日中、浮かんで潜って遊んで夜は民宿に泊まった。金目の煮付けに、名前は聞いたがすぐに忘れてしまった魚の刺身など等、盛りだくさん。腹いっぱいになって同行の友人と一杯やっていると、民宿のおばさんがドアをノックする。出てみると、「夜中に津波警報がなったら、(私たちの)指示を待たずに、すぐに逃げてください。大きいのが着たらこの辺りは一網打尽だから」と。小さな漁村で堤防も低い(後方は山なのでそこまで行けば大丈夫だろうが…)、確かに遊んでいても、「もしもの時はどこに逃げれば良いか」との思いが頭の片隅にいつもあった(U)。
▼震災後よく目にする、耳にする言葉「がんばろう日本」。一体誰が最初に言い始めたのだろうか。今では政党のポスターにも登場する。記者が初めて知ったのは、4月上旬、余震がまだ頻繁に起こっていた頃、出展者が相次いでキャンセルするプレミアム・インセンティブショーだった。そこで「応援メッセージテープ」と「ラベル」を取材(5月7日号で掲載)、その言葉が書かれていた。つい患者などに対して、何気なく使ってしまう「がんばって」は、がんばっている人に更なるプレッシャーをかけてしまうと言われているが、この「がんばろう」は一緒にやっていこうというフレンドリーな感じがして、とても受け入れ易いのではないか。言葉が持つ力、奥深さを改めて感じた。(S)
▼大手飲料メーカー担当者の話。前々号で書いた即席めんメーカーと同じく、被災地へ支援物資や義援金を送ったが、当時の状況を聞くと「まさに修羅場だった」と疲れ切った顔。3月11日から自社工場の被災状況確認、フィルムやキャップなど入手困難になった資材の調達など追われる中で、政府や自治体から相次ぐ飲料拠出願い。一部では「ラベルや印刷なんか無くてもいい!」という状況にまで追いやられ、その一方で買占めによりコンビニやスーパーから消えた飲料の発注が膨大な数量で来た。そのため、本来常備しておく3月分の在庫を完全に放出。これが響き4月は商機をことごとく逃し、業務量は激増しても売上げは前年比減。だが、こういう努力のおかげで、被災者もそうでない人も飲料を入手出来た。被災者ではないが一消費者としてお礼を言いたい。(M)
 
8月7日付
2011-08-08
▼上野駅テナントビル「アトレ」の飲食店が休業した。3週間ほど前の「○月○日の食中毒で…」と貼り紙がある。そこに書かれている日付より後にも利用していたから、「何で今ごろになって」である。お店の人は、何事も無かった顔で営業しているし。並びの洒落たレストランも食中毒を出したことがある。酒のつまみ、何をどう気を付ければいいのか…、やっぱり胃腸を鍛えるのが一番か。(Y)
▼品川のオフィスビルでのお使いを終え正面玄関を出ようとしたら、就活中らしき女子大生とすれ違った。「なんだか歩き方が変だな」と振り返ってみると、踵からパンプスをずっこかし、左足を引きずるように歩いている。靴ずれを起こしているらしく、ぺろっとひと皮剥けて赤い肉が飛び出して痛々しい。おまけにストッキングを履いていない。まさかこの姿で今から担当者と面談する訳でもないだろうけど、洗面所で履き替えるのだろうか。この炎天下、みな同じ黒っぽいスーツ、パンプスを履き、本当に大変だ。私には到底まね出来ない。頑張ってください。(A)
▼伊豆半島からの帰り、日の暮れた東名高速を運転していて思わず「これって結構危ない?!」と思った。おそらく節電対策だろうが、普段は全てついているであろう等間隔に並ぶ外灯が5本に1本程度しか付いていない。もちろん車のライトはあるし、運転できないという程の暗さではない。ただ、時速80?以上で走り抜け、交通量の多い東名で、あの程度の明るさしかないのは、問題ではないか。節電するところが間違っているのでは?(U)
▼牛丼の吉野家で、試験的に券売機を設置している。同社ではお客との繋がりを大事にするため、注文や支払いは対人で行なうことを強調していたが、ここにきて方針転換した模様。券売機は店にとって、人件費削減や強盗対策など各種メリットがあるが、ただでさえ飲食店の人手が不足する中、大震災で外国人のバイトが帰国し店が回らなくなったことが理由ではなかろうか。喫茶店でバイト経験があり、客としても牛丼を食べる自分としては、良いサービスを提供してしっかり接客すれば、券売機でも対人でも誠意は変わらないと思う。昔小紙で、クレーム対応の実情をまとめた「ペナルティー特集」を連載し、その中で「全品検査をするために、バスに社員全員を乗せケースユーザーの工場へ行った」段メーカーの事例を書いたが、そこまで対人で誠意を見せないとユーザーは納得しないのかと当時驚いた。対人サービスは大事だが、限度ってものがあると改めて思った。(M)
▼東京国際ブックフェアに行ってきた。東京ビッグサイト西館をすべて使用し、過去最高の1200社が出展。ただ、半分以上が電子書籍で、思い描いていた「本のイベント」というイメージとはずいぶんかけ離れていた。さらに、併催の教育関連の展示でも電子黒板などeラーニングがほぼ全体を占め、電子化・ペーパーレス化の大津波を目の当たりにした。大手出版社も出展していたが、新刊を20%OFFで販売するなど、展示会というよりは即売会のような光景。狭い通路に人が溢れマニアックな会話が飛び交う。ディープな世界であることは、よく分かったが、これはこれでちょっと付いていけない感じも。仕方がないので、売上が義援金となる会場脇のバザーで数冊買って帰った。確かに重かったが、買ったという実感、読むぞという気持ちになる。(S)
 
7月27日付
2011-07-27
▼沖縄3日目。ようやく雨が止み、晴れ間も出始めたので、伊計島へ行った。太平洋に面するこの島は、本島中部・与勝半島から海中道路、平安座島、宮城島を通って名護から1時間半ほど。沖縄には人が住んでいる離島が48あり、伊計島もそのひとつだ。那覇市内からだと約2時間、遠いからなのか混み合う事が無く穴場的な存在である。小さい島には伊計ビーチと大泊ビーチ、ふたつのきれいなビーチがある。どちらも有料で、伊計ビーチは小さな入江で施設がアメリカナイズ、大泊は広く長い砂浜が目にまぶしい。利用するのはもっぱら大泊の方である。ここの売店では100円で魚肉ソーセージも売っている。この辺の魚は餌付けされており、人が泳いでいると10?程の小魚やカラフルなブダイがまとわりついて来る。もっとも環境に優しい餌が、魚肉ソーセージなのが笑える。しかもこれは全国共通なのだ。(Y)
▼今年は節電の影響で屋外プールの営業が心配だったが、毎年行く東京タワーの真下にあるここは大丈夫だった。7月に入ってさっそく泳ぎに行く。場所柄もともと外国人が多く、屋上では音楽プレーヤーを持参し皆で口ずさみ盛り上がっている。またいつの頃からか、仲の良い男性カップルが目立つようになった。20数年前は、もっと地味な公共プールだったのに。盛り上がるテーブル席の隣でスナック菓子をほお張りお腹を満たしたら、少し泳いでプールサイドにごろんと寝そべり、見上げた空に震災後やや曲がった東京タワーの先っぽを認め、あとはひたすらうとうとするいつもの夏がやって来た。(A)
▼「しょぅ〜しゅうーりき〜♪」。白人少年が気合入れまくりで歌う(恐らく意味はわからずに)エステー化学のCMはご覧になった方が多いと思うが、気になったのはその後ろに広がる風景、紛れもなくポルトガル・リスボンだ。あの場所はおそらく、テージョという大河の港広場に向けて走るメインストリートから逸れて急激な坂道を登ったビュースポットで、眼前の風景はこれまたストリートを挟んで急な坂道を登った頂上に鎮座するサン・ジョルジェ城あたりだ。「丘の街」と呼ばれる彼の地は本当に坂が多い。それが美しい街並みを生み出している。ただ、今のポルトガル経済、急激な下り坂に差し掛かっている。先日、米・格付け会社は「投資不適格」の烙印を押した。経済一辺倒でない所が良い所でもあるが、これ以上、深刻な事態にならないことを願いたい。(U)
▼出演者から無料チケットを頂いたので、学習院OB管弦楽団の演奏会に行ってきた。せっかくなので少しでも前方の席で見ようと、開場時間よりも早めに並んだが、炎天下でクラクラ…。ご年配の方も多かったが、日傘などでしっかりと熱中症対策をしていた。時間通りに開演、チケットをくれた本人はホルンを担当しておりオーケストラの後方にいたため、あまりよく見えなかったが、ヴィオラを弾く皇太子殿下の姿を間近で見られたので、良しとしよう。心地良い音楽、夏の疲れもあって、眠りに落ちかけながら2時間の演奏を堪能した。(S)
▼大手即席めんメーカー担当者の話。この会社は大震災の被災地へ支援物資として、即席めん○○万食を送り各所で感謝された。だがこの時期、被災地以外のスーパー等でも買い占めで商品が枯渇し、問屋から「今までに見たことが無い異常な数」で発注が来た。そのため、被災地とそれ以外の需要を満たせるよう、工場をフル稼働させ生産したら、ケース発注も異常な数量に。「全部を間に合わせるのは無理だろう」と思っていたが、段メーカーの努力で間に合い無事に出荷できて「本当に感謝してます」と、自分は何もしてないのにお礼を言われた。今回の震災で、同様のケースユーザーは多いだろう。普段でもその気持ちで段ボール企業と接してくれれば、無茶な価格や納期、トラブルも自然に減っていくのでは。(M)
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