板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

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有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
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板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

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日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

過去のブログ

 

過去の記者ブログ

過去の記者ブログ
 
7月17日付
2011-07-19
▼機長から「那覇到着時刻は○時○分です」とアナウンスがあった。搭乗時には「引き返す可能性も…」なんて言われていたから、とりあえずひと安心。空港に近づくといつもならばケラマ列島が輝いているが、どしゃ降りで全く見えない。それでも空港に一歩踏み出せば、湿気を含んだ洋ランの甘くねっとりした空気がまとわり付いてくる。“沖縄”を全身で感じる瞬間だ。沖縄にはまって36年。建物は立派になり当時の面影すらないが、この匂いと暑さは少しも変わらない。台風5号の中心は、石垣と本島の間を通過中。レンタカーを借り、ここ数年お世話になっているガイドのHさんに様子を聞けば、「船が出ないから明日も海は無理ですねー」。ならば、(潜る前日は酒を控えるが)ホテル近くに知っているお店もあることだし、泡盛の飲み放題だ。(Y)
▼小学校の高学年になると長靴なんて恥ずかしくてもう履かなかったが、女子高時代、友達が雨の日にしっかり長靴履いて登校してきたのを見て「さすが美人は何しても様になる」と感心した。春先に会社の冷蔵庫のコンセントを抜き、今夏、仕事中の暑さの気付けに、春は温かいお湯を入れていたのを、今度は家から氷を入れて冷たい麦茶を持参しようっと。大雨の日は、流行のおしゃれな長靴ではないおばさんぽいのを履いてどかどか歩こうっと。もっと暑くなったら短パンで出社しよう・・・ってなんだか小学生に逆戻りみたいだけれど、これで少しは今年の夏を乗り切れるかも。(A)
▼3年前、購入1カ月でマザーボードが壊れた我がパソコン。再び突然停止で起動しなくなった。近くのパソコンショップに持っていくと、「マザーボードですね。保証期限が切れているなら取替えに6、7万。修理に2〜3週間かかります」と。確かに誰もいない日中、電源入れっぱなしで寂しい想いをさせた日々は数え切れず、少々酷使してきたが、たった3年でお別れなんて…。店員に購入するように巧く誘導させられているのかな?と思いながらもかなりトラブルが多かったのも事実で、もうh●社は買わないぞ、と決意し渋々新しいパソコンを購入した。しかし、必要だから仕方なく、買わなくて済むならそれに越したことがないもの(例えばパソコン)を買っても決して消費ストレスは発散されることはないとつくづく実感した。(U)
▼来月に池袋のJAZZバーを貸し切って、フォークギター中心のライブを企画している。普段のライブハウスとは一味違い貸し切りなので、すべて白紙から作り上げなければならない。初の試みで苦労も多いが、主催者として奔走。友人を中心に出演者も決まり、当日のタイムテーブルなども固まってきた。先日、イベントのミーティングも兼ねて友人宅で飲んだが、その中の一人に20代なのにフォークソングにやたら詳しい男がいて、吉田拓郎やさだまさし、はっぴいえんどにビートルズ、サイモン&ガーファンクルなど夜中にもかかわらず合唱。これだけ盛り上がってしまった後なので、本番で盛り下がらないように頑張りたい。(S)
▼最近、自分が通う格闘技ジムに、社会人を中心とした見学者が増えてきている。各企業で始業と終業時間を早めるサマータイム制度を導入し始めており、それで終業後の時間が出来てスポーツや習い事を始める事例が増えているらしい。だが一部には、始業が早まっているのに「取引先は通常モードだから、それに合わせると結局帰宅時間は変わらない」といった状況でかえって負担が増え、何のためのサマータイムか疑問を感じる例も聞く。仕事以外で身体を鍛えたり教養を身に付けることは、充実した人生を送るのに効果的だと思うし、これらの取り組みで多少なりの経済効果もあるだろう。震災の爪跡はまだまだ残っているが、こういうことに目を向けやすい社会情勢になったことは、プラスに考えていいのでは。(M)
 
7月7日付
2011-07-11
▼機長から「那覇到着時刻は○時○分です」とアナウンスがあった。搭乗時には「引き返す可能性も…」なんて言われていたから、とりあえずひと安心。空港に近づくといつもならばケラマ列島が輝いているが、どしゃ降りで全く見えない。それでも空港に一歩踏み出せば、湿気を含んだ洋ランの甘くねっとりした空気がまとわり付いてくる。“沖縄”を全身で感じる瞬間だ。沖縄にはまって36年。建物は立派になり当時の面影すらないが、この匂いと暑さは少しも変わらない。台風5号の中心は、石垣と本島の間を通過中。レンタカーを借り、ここ数年お世話になっているガイドのHさんに様子を聞けば、「船が出ないから明日も海は無理ですねー」。ならば、(潜る前日は酒を控えるが)ホテル近くに知っているお店もあることだし、泡盛の飲み放題だ。(Y)
▼小学校の高学年になると長靴なんて恥ずかしくてもう履かなかったが、女子高時代、友達が雨の日にしっかり長靴履いて登校してきたのを見て「さすが美人は何しても様になる」と感心した。春先に会社の冷蔵庫のコンセントを抜き、今夏、仕事中の暑さの気付けに、春は温かいお湯を入れていたのを、今度は家から氷を入れて冷たい麦茶を持参しようっと。大雨の日は、流行のおしゃれな長靴ではないおばさんぽいのを履いてどかどか歩こうっと。もっと暑くなったら短パンで出社しよう・・・ってなんだか小学生に逆戻りみたいだけれど、これで少しは今年の夏を乗り切れるかも。(A)
▼3年前、購入1カ月でマザーボードが壊れた我がパソコン。再び突然停止で起動しなくなった。近くのパソコンショップに持っていくと、「マザーボードですね。保証期限が切れているなら取替えに6、7万。修理に2〜3週間かかります」と。確かに誰もいない日中、電源入れっぱなしで寂しい想いをさせた日々は数え切れず、少々酷使してきたが、たった3年でお別れなんて…。店員に購入するように巧く誘導させられているのかな?と思いながらもかなりトラブルが多かったのも事実で、もうh●社は買わないぞ、と決意し渋々新しいパソコンを購入した。しかし、必要だから仕方なく、買わなくて済むならそれに越したことがないもの(例えばパソコン)を買っても決して消費ストレスは発散されることはないとつくづく実感した。(U)
▼来月に池袋のJAZZバーを貸し切って、フォークギター中心のライブを企画している。普段のライブハウスとは一味違い貸し切りなので、すべて白紙から作り上げなければならない。初の試みで苦労も多いが、主催者として奔走。友人を中心に出演者も決まり、当日のタイムテーブルなども固まってきた。先日、イベントのミーティングも兼ねて友人宅で飲んだが、その中の一人に20代なのにフォークソングにやたら詳しい男がいて、吉田拓郎やさだまさし、はっぴいえんどにビートルズ、サイモン&ガーファンクルなど夜中にもかかわらず合唱。これだけ盛り上がってしまった後なので、本番で盛り下がらないように頑張りたい。(S)
▼最近、自分が通う格闘技ジムに、社会人を中心とした見学者が増えてきている。各企業で始業と終業時間を早めるサマータイム制度を導入し始めており、それで終業後の時間が出来てスポーツや習い事を始める事例が増えているらしい。だが一部には、始業が早まっているのに「取引先は通常モードだから、それに合わせると結局帰宅時間は変わらない」といった状況でかえって負担が増え、何のためのサマータイムか疑問を感じる例も聞く。仕事以外で身体を鍛えたり教養を身に付けることは、充実した人生を送るのに効果的だと思うし、これらの取り組みで多少なりの経済効果もあるだろう。震災の爪跡はまだまだ残っているが、こういうことに目を向けやすい社会情勢になったことは、プラスに考えていいのでは。(M)
 
6月27日付
2011-06-29
▼うちの事務所では震災以降、夏以外殆んど使用しない冷蔵庫はコンセントを抜き、電気ポットは沸騰したら保温はせず、日当たりに恵まれているので照明をつけず、コピー機も使用後しばらく使わないのならスイッチを切るなどした結果、電気代は約半分になった。曇りや雨の日などは電気をつけるが、窓側に面した席の私は途端にまぶしくなり、真上の蛍光灯を外してしまった。外へ出れば飲食店は「節電しながら営業中」など札をかけ頑張っている。でもたまに太陽がまぶしい日中、今だに店の看板を煌々とした明かりで照らしたりするのを見かけると、コードを引っこ抜いてしまいたくなる。営業しているか、いないかは、入口で判断できるのに。真夏になってもこのままだったら、ひと言文句を言ってしまいそう。(A)
▼久々に六本木に行った。と言っても殴られたり、ボトル以外で飲まされたりすることはない、ある程度ノーマルな店をはしごしたのだが、どこも外国人客が減少しているとの印象を受けた。特に以前は大量にいたため、目立っていたアジア系の観光客が減っているような気がした。金曜日の夜なのに「やはりなぁ〜」と思ってしまった。ただ、それとは対照的に、多くの背広姿の日本人が、妙に壊れ気味に踊り狂っている姿が目についた。これも「やはりなぁ〜」となんだか納得してしまった。(U)
▼北海道、立ち寄った札幌では街のあちらこちらから重低音、和洋折衷したようなカラフルな祭囃子が鳴り響く。ちょうど「YOSAKOIソーラン祭り」の最終日だった。大通公園には人が溢れている。公園内の特設会場以外でも、車両止めされた路上や札幌駅前、総合商業施設サッポロファクトリーなど様々な場所で併催され、市内はYOSAKOIソーラン一色。コンビニの店員もハッピを着るなどイベントを盛り上げていた。間近で見るのは初めてだったが、派手な衣装を振り回すようなダイナミックな踊り。綺麗に揃った足並みや指先は、何とも言えない疾走感と爽快感があり、見ている方も心が躍る。前回訪れた際は、真っ白い雪化粧だったが、今回は夏を待ち焦がれるような熱い情景。(S)
▼前号のUに続き、太陽光発電の話。我が家でも大震災以前から導入を検討し、見積りを取ったことがあるが、3社が来て全員から「屋根が狭すぎて、発電量が足りません」との結果を伝えられた。狭くても太陽光パネル1枚程度は載るので「その分だけでも」と考えたが、パネル価格の高さ、1枚載せる工事費がネックで無理だという。国産パネルなど太陽光事業は、かつて日本が技術や枚数で世界をリードしていたが、欧州や中国に抜かれ今は世界5位程度。我が家のように1枚でも採算が合う価格にして枚数を出し、量産効果や技術革新を図るべき。狭い家に住む庶民だからこそ、電気代負担が大きく太陽光を求める現状を政府も企業も知ってほしい。(M) 
 
6月17日付
2011-06-16
▼「予測不能な大規模停電が発生する恐れがある」、地震直後の某日午後3時半過ぎ、こんな情報が飛び交った。それを知らずに、終業後のんきにいつもの焼鳥屋の暖簾をくぐった。「すみません、今日は…」と顔なじみの店員。開店を自粛するように指導されたと言う。上野駅まで戻り、次の店を探そうと思ったが、駅に向かう人の様子がいつもと違い、殺気立っている。「電車が止まる」と帰宅を促した会社もあったそうだ。嫌な予感がしたものの、そこは飲んべえの悲しい性。必死になって次の店に入ったものの「あと20分で閉店です」。仕方なく帰路についたが、周りからは「そこまで飲みたいのか」と軽蔑の眼差し。(Y)
▼たまに「会社のHPの閲覧数をあげよう」と言う気分になり週末、家のノートパソコンの蓋を開ける。<段ボール>で検索し、ノルマを果たしたあと覗くのはもっぱら洋服やバッグメーカーのカタログ。愛用しているバッグであれこれ検索中、それについて大胆にも「う○こ臭いのはどうしてか」と言う問いかけを見つけ、びっくりした。我が意を得たりとみなの書き込みは続く。私も年に数回使う旅行用のバッグをひっぱりだした時、ものすごく臭かったことがあった。匂いは拭いても外に干しても取れず「どこか芝生の上においた時くっついたのかも」と捨ててしまった。通勤用の方は今のところまだ匂わないけど、そのうち匂ってくるのかも。少しドキドキする。(A)
▼連休中の浅草。改めて東京スカイツリーの麓へ。むさしの国とかけて634メートル、ようやく達したようだ。ただ以前に比べると、それほどの混雑はなく、付近のどんぶり屋では待ち時間なく席に着けた。…おそらく見慣れてしまったのではないか。様々なメディアで取り上げられているし、上野や日暮里、錦糸町など、都内の様々な場所から見えるようになったので、珍しさや有難味は半減しているような気がする。それに竣工は今年の12月、入場は来年なので、中途半端な時期といえなくもない。それでも、やはりすごい迫力。展望台からの眺めを心待ちにしている。(S)
▼とある製版メーカー社長の話。以前にもここで書いたが、東日本大震災の影響で、飲料や食品など大手ケースユーザーが新商品を出さず、その結果新しい印版が作れず売り上げが激減しつつあるという。顧客から「しばらく新版は半分くらいになる」とまで言われた製版メーカーもあり、大震災でもほとんど減らなかったケース生産量に隠れて目立たないが、かなり深刻な問題になっているらしい。段ボールは飲食に直結しているので、不況でも生産量は他業種と比べ底堅いといわれているが、抜型や印版など関連業種も大丈夫かというと話は別。「製版メーカーを支援すべき」とは言わないが、取引の実態から乖離した「1平方センチいくら」といった製版料金など、製版メーカーの負担が不当に大きく現代に即さない見積り方法などは、この機に改善すべきと思う。製版メーカーの奮起を応援したい。(M)
▼実家で太陽光発電をはじめる。母親曰く、「昔からやってみたかった」とのことで、電力問題が取り沙汰される今、設置を決めたようだ。そこそこするらしいが、自宅の電気量を全て賄え、更に余剰分も電力会社に販売できる。個人でなくとも、自治体単位など「本気」で取り組めば、すぐに原子力なんて必要なくなる!?と思うのだが。(U)
 
6月7日付
2011-06-06
▼発車を待つバスの中でのこと。最後に乗り込んだ外国人の女子高生は、このバスは自分が目指す場所へ行くかどうか運転手に確かめる際、いま彼女が話し中である携帯電話を運転手へ「オネガイ」と手渡した。運転手も、ごく自然に受け取り、話の続きを日本語でしている。通話を終え何事もなかったかのように彼女へ携帯を返し、結局このバスに乗車しなかった。日本語が出来ないにしても、その新鮮な尋ね方にちょっと驚いた。それに運転手も、すごく親切な人が増えた気がする。もし私が運転手だったらかなり動揺しそうだ。(A) 
▼先日、武蔵野美術大学の卒業生である知人の作品展へ。こぢんまりとした神保町のギャラリーには、白い壁を彩るように、押し花をコラージュした雑貨や装飾品などが飾られている。これらの作り方を掲載した本の出版記念であった。ワークショップでは、押し花コラージュカードの制作体験もできた。ふと目を引いたのが「手紙箱」と「切手箱」。段ボール箱に絵の具を塗り、綺麗な押し花や外国の切手などを添えることで、何とも言えない味わいが生まれ、…癒された。『押し花コラージュブック』はAmazonなどネットでも買えます。(S)
▼東日本大震災では都内も被害を受け、3月11日は多くの帰宅難民が出た。個人的な興味だが、当日の状況をほぼ全ての取材先で聞いており、帰宅できず会社に泊まったという人もたくさんいたが、そういう人は聞く限りたいてい飲んでいた。まともに仕事ができず家には帰れないが周囲には同僚がいる、となったらそりゃ酒に決まっている。そういう思考は飲めない自分でも分かる。同じ社内だけでなく、顧客先に泊まって飲んでいた人も多く「こんな時はお互い様」ということで、普段出来ない話が多く出来て良かったという声も。規律正しそうな外資系企業にも取材したが、やはり同じように飲んでいたとのこと。酒が飲めず社内で一人、毛布を近隣で調達し、新聞紙を床に敷き寝ていたが、飲める人が羨ましいと思った。(M)
▼潜水士の友人が「多摩川は良いな〜」とバイクで稲城大橋を渡りながら呟いた。彼は現在、同じ東京を流れる大河でも、荒川での仕事が中心らしい。上流、下流問わず流れが早い上に深いため、危険で体力も消耗するとのこと。比較的穏やかに流れる多摩川を眼下にそう感じたようだ。特に荒川の場合、様々な物資を運ぶため、ある程度の規模の船舶が通行可能な程の深さに掘られているという。そういえば、以前取材した大学芋屋さんも昔は、産地・川越から江戸までさつま芋を運搬するのに荒川、そしてその分流の隅田川を利用していたと話していた。道路網が物流の中心となる前は今よりも河川の役割はもっと重要だっただろう。洋の東西問わず、基本的に多くの大都市が大河の河口で発展している。渋滞で遅々として進まない高速道路をこれ以上増やすより、再び河川の役割を増やすことも必要なのかも。(U)
 
5月27日付
2011-05-26
▼何も食べたいものが思い浮かばないという脳みそ停止状態になると、昼食はマクドナルドへ行く。上野にある店の客層は、地方からやってきた修学旅行生、買い物に出て来た中高年、サラリーマンでいつも満席だ。テーブルも椅子もゆとりなくぎっしりレイアウトされ、目の前の人とはまるで通勤電車のように向かいあうが、店内は明るく視界も広いのでそれほど苦にならない。今日はお使いで九段下にある法務局までやって来たが、停止状態のため目に付いたマクドナルドに吸い込まれていった。店内の客層は上野と違い、本気で仕事をするサラリーマンで溢れている。自分の肩幅しかないテーブルにパソコン、辞書、携帯電話を置き、せかせかとキーボードを叩いている。ここは個人事務所の集まりか。この殺伐とした空気はいったいなんなんだろう。ああ早く猥雑な上野に帰りたい。(A)
▼焼き鳥屋で、いつものように「ガツ刺し」を頼むと今日は置いていないと、バイトのお姉ちゃん。ガツは豚の胃で、それを刺身として食べるのが「ガツ刺し」。案外安い割に美味なので、普段は焼き鳥が出てくるまでの一品目として頼むのだが。帰りがけに若い店長に「やっぱユッケの影響?」と聞いてみると、「いえいえ、季節ものだから」と言っていたけれど、昨年は夏もあった気が…。無論、あのような悲しい事件があったわけで、国はもちろん、業界全体で指針を示していく必要はあるのだろうが、1点の黒が見つかると、あっと言う間に全部が黒になる日本の風潮、長短両面があるような。(U)
▼「ミスさえなければ、抜型は儲かる」と、ある抜型メーカー社長。あらゆる産業に貢献する、いわば必要不可欠なツールなのだが、一つのミスによって請求されるペナルティがあまりに膨大なため、結果的に薄利に陥り易い現状がある。どうすれば良いのか尋ねると、そのメーカーでは、女性スタッフを積極的に採用しているという。「男性の場合、ちょっとおかしいと気付いても、そのまま突っ走ってしまう習性だが、女性は違う。不審に対して一度立ち止まり、確認を欠かさない」と主張。もちろん個人差はあるだろうが、とても説得力があった。(S)
▼先日、友人と秋葉原を歩き、17年前にバイトしていたパソコン店が入っていたビルを案内。店は別会社に変わっていたが、そこで19インチのモニターを倉庫の階段で転げ落としたことがある。モニターは当時最も高価で重いトリニトロンで約20万円。上司に報告したら意外にも「怪我はなかったか?!」と心配され、「モニターは保険や返品でカバーできる」「怪我されたら、労災の補償やバイトのシフトなど、会社の負担が増える」など説明され、「絶対に無理をするな」とキツく念押しされた。当時20歳で、力仕事でいいところを見せようと無茶したことを反省したわけだが、その一方で会社が自分に求めていること、何をやるとダメなのかなど、組織のしくみを初めて学べた貴重な経験。紙加労協「TEIGEN」の労災レポートを読んで、ふと思い出した。(M)
 
5月17日付
2011-05-18
▼「うつ病」。テレビや新聞などでよくこの病をとり上げている。初めて意識したのが学生時代で、その人は3週間ほど入院した。症状を「ひどい二日酔い状態がずっと続く」と表現したのをよく覚えている。その後、身近で何人かが患ったが最近、ごく親しい友人が罹ってしまった。母親の介護、自分のリストラが重なり、今まで行ってきたことから自分自身まで全否定してしまう。レスラーみたいに身体を鍛え、真冬でも海に入るぐらい元気のいい奴だったが、「まさか自分が…」なのだ。2週間で体重が10キロも痩せたと電話があった。「頑張れよ」、とは言わずに一杯誘ってみたが、「外に出たくない」と断られてしまった。誰でもが、いつ罹ってもおかしくない病気である。(Y)
▼定時で仕事を終えて寄り道もせず真っ直ぐ地元のスーパーへ直行すると、狭い店内は客で殺気立っている。閉店まで波のように混雑のピークを繰り返すようだが、「通路に人が溢れようが、長蛇のレジで並ぼうが、絶対今、買ってやる」とついムードに押されムキになってカゴに詰めてしまう。ある日、混雑の潮が引いた時間帯に店内に入れば、客足はほとんど無い。久しぶりに出会ったのか、主婦同士が棚をふさいでおしゃべり興じ、品出ししながら店員の男性が、アルバイトの女子校生にちょっかいをかける。レジの人も、孫のような男子学生に割り勘で買ったカップアイスのスプーンを言われるまま人数分渡したりと、いつにもまして親切で店内和やかムード一色。なんだか一気に力が抜けてきて、今日は何も買わなくていいやと反対側から外へ出た。(A)
▼4月の電気代が来た。オール電化なので季節によっては結構な額になるのだが、今月は通常よりも少なく、節電を実感した。もちろん、震災が原因ではあるが、巷で言われているように、これまで如何に無駄に電気を使ってきたことか。ネオンぎらぎらも素敵な夜景も時には良いが、大型家電量販店に行っても、その明るさにフラフラしてしまう性分なので、今くらいの街の明かりがちょうど良く感じられる。従来ならちょうど派手な照明が入る夕闇迫る頃の新宿、今悪くない雰囲気だ。(U)
▼10年前にこの業界に入ってから、「10年後には絶対無い」と予想していたが、今でも「ビク」がある。入社当時に年配の業界人に取材すると、ごくたまに指を無くした方がいた。当時の先輩記者に、原因の大半はビクと聞き「そんな危険な機械、早く無くなればいい」と思い、今でも考えは変わっていない。既にメーカーはなく、その代用となる半自動機も低価格高性能で充実している。いくら細かい抜きが出来て小ロットに強いと言っても、当業界に限らず産業全般でアルバイトなど不定期雇用が増えることを考えれば、ビクは少々無理してでも入れ替えや封印していかないと、災害時の補償など大きなリスクと化す危険性があると思う。その道のプロでさえ指を無くしているのに、大事にされて刃物や危険な遊具に触れる機会が無かった若者が、怪我無くビクを使いこなせるイメージが浮かばない。紙加労協「TEIGEN」の労災レポートを見て思った。(M)
 
5月7日付
2011-05-06
▼取引している信用金庫A。小紙の担当は学卒後2、3年の眼鏡をかけた小柄な青年○さん。1年ほど前、引き継ぎの挨拶に煙草の臭いをプンプンさせ名刺も持たずに来たので呆れたが、長女が信金に勤めた事もあり御愛嬌で済ませていた(名刺は後日必ず、と言いながら持って来なかった)。以後、毎回アポ無しに来るので、さすがに「電話をしてから来るように。無駄足になるよ」と注意すれば、電話はしてくるものの、今度は「領収書を切らしている」「○○を忘れた」等など別な面でどこか抜けている。○さん、手続きが済んだ後もしばらくソファーに座っている。上司から「直ぐに帰らず世間話でもして来い」、とでも言い付けられているのか、一生懸命に喋っている。しかし意味は不明。何が言いたかったのか、何を話しているのか全く分からないのだ。先日も定期を書き換えたのはいいが、計算書を何日経っても持って来ない。お店に電話すると
 
4月27日付
2011-04-25
▼ランチを食べ終え横断歩道で信号待ちしていると後ろから楽しげな会話が聞こえてくる。ひとりは若い外勤の女の子、もうひとりは内勤の先輩の女性。外勤「お昼はどうするんですか」、内勤「そこのデパートでお弁当を買う」。外勤「どれだけ金持ちなんですか〜。私なんかこれ(食パン一斤最後の1枚)と、水だけですよ!」、内勤「非常食みたいだね」。外勤は元気良く駅へと向かっていった。彼女はどこでパンを齧るんだろう。少し前の同じ場所で夕方、若く身なりに気を配ったサラリーマンが両手に進物用の紙袋を提げ、でも口には高級そうな和菓子をくわえていて驚いた。友達に話すと「忙しくて今日初めて口にしたんじゃないの」と思いやりのある答えが返ってきた。毎日定時にしっかりランチを食べられるのに、「量が少ない」とか「味が濃い」など文句を垂れる自分が恥ずかしい。(A) 
▼カゴメ「野菜生活」に豆乳ブレンドが加わり、見るとつい手に取ってしまう。豆乳そのものは苦手だが、味が付けられていると飲み易く、健診が近くなると進んで飲むようになる。血液サラサラ効果があるとテレビなどで一時大きく取り上げられていた。豆腐〓豆乳のイメージで、日本古来のものかと思っていたが、韓国や中国などアジア圏で長い歴史を持つと最近知った。そして、いま世界的に販売が伸びていることも。そんな偉大な豆乳の効果は…健診の結果で確認したい。(S)
▼「おまえパンダみたいだな」先日、友人に言われた。目の下のくまを見てそう言われたのだが、ちゃんと寝ても出てくるので仕方ない。天真爛漫に跳ね回っていた小学校の時も同じこと言われたし…。そのパンダ、延期になっていた上野動物園での公開が始まった。上野の商店街にはパンダのノボリなどがはためく。人気者の登場で活気付いてほしい。そういえば、幼稚園の頃、今から何代目か前のパンダを観に行った際の話を親には今でもされる。「おまえは折角パンダを観に連れていったのに、地面ばかりみてゴミばかり拾っていた」と。今度はパンダ目でしっかりと対面してこよう。(U)
▼東日本大震災で、自分が通うジム仲間が数人、ボランティアで物資を届けに行った。無事に東京へ帰って話を聞くと、TVやネットなど報道がズレていて大変に困ったという。当初は「南相馬市では水が足りない」というニュースで水を準備し、出発直前に市役所の担当者へTELすると「水は足りてます。カップ麺やレトルトご飯など、お湯で食べられる物が足りません」という事態に。結局担当者と逐一連絡を取り、細かく物資を調整、道路情報など得ながらの活動だったが、その間携帯でニュースと照合すると、現地との違いがありすぎて逆に混乱したという。どうも、あまりに状況が変わり過ぎてTVは報道が追いつけなかったり、ネットは正しい一次情報に多数の人間が、二次三次の分析や評価を勝手に加え拡散していく様子がまざまざと分かったらしい。正しい情報は自らアクセスして取りに行くもの。今回の震災で教えられた。(M)
 
4月17日付
2011-04-15
▼震度5強の揺れを初めて経験した。ガラス窓にひびが入ったので管理人さんに報告しに行くと、2階には大勢の人たちが溢れていた。顔見知りの女性を見かけたので思わず肩にふれ「今の地震恐かったね」と声を掛けると、興奮した様子で話しだしてきた。揺れが大きく一挙に最上階から階段を駆け下りてきたこと、会社に戻らないといけないが、恐くて戻れないことなどを。最上階の揺れは尋常ではなかったろう。後日、彼女から、声を掛けてくれてありがとうとお礼を言われてしまったが、私も恐くてしゃべりたかったから、と答えた。あの時は顔見知りの人たちと出会えば「恐いね」と言葉を交わした。以前に漏水で散々な目にあわされた上の階の人ともあの日ばったり出会ったので、思わず「うちは窓ガラスにひびが入りましたよ」と声を掛けた。その後、道で会ったとき今まで挨拶を交わしたことは一度もなかったが今さらそっぽを向く訳にもいかず、会釈してみた。すると向こうもにこっと返す。何だか照れくさい。最上階の女性の肉声も、上の階の女性の微笑んだ顔を見るのにも十数年の時がかかった。(A) 
▼今号が発行される頃、東京ではちょうど桜が満開を迎えているはずだ。今年も変わらず街を華やかに彩ることだろう。ただ、例年のいわゆる「花見」は企業を中心に控える動きが広がっているという。元々、花見の「どんちゃん騒ぎ」は苦手な性分なので、それはそれで特に残念との気持ちは少ないが、「こんな時なので(自粛)」という考えも分るし「こんな時だからこそ(決行)」という考えもそれはそれでありだと思う。ただ、どちらにせよ「こんな時」が付く。やはりそれが気持ちの多くを占めている。(U)
▼先日の出張で、飛行機で初めてスカイマークを利用。同機は他社と比較して、同一路線なら3〜4割安いイメージがあるが、これまで満席などで利用機会が無かった。機内で飲料サービスが無い以外は全く不都合なこともなく、今後も空席があれば利用するだろう。しかし機内を見て印象的だったのは、誰も飲料を買わないこと。ペットボトルやカップは小振りだが、コーヒーやコーラが100円という良心的価格なのに、皆飲み物を持参し全く売れない。自分も注文しなかったわけだが、やはりこういう低価格便を利用する人は、金銭感覚もそれに合わせているらしい。一時期「最初は無料、オプション等で後から有料」というサービスが流行ったが、それが本当に成功した事例は少ない。段ボールでも顧客獲得のため、「差し込み価格」といわれる赤字覚悟の超安値を提示することがあるが、そういう安値で得た顧客が後から利益の出る価格を受け入れるのは、極めて難しいのではと改めて思った。(M)
▼国会図書館で調べもの。ちょうど咲き初めた桜をくぐり入館した。フレキソ印刷について調べるため、分厚い「印刷博物誌」を手に取る。残念ながら、知りたかった内容はなかったが、技術革新の変遷が垣間見え、普段とは一味違った刺激が得られた。一段落し、コピーを依頼するため、重厚な本を持ったまま館内を移動。周りの利用者は慣れた手つきで作業している。電子化よりも、基本の「本」をもっと熟知すべきだと思い知った。(S)
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